ザ・セメントNo.2レスラーが書くから意味がある~藤波辰爾と木村健吾

【木村健悟に意地悪ばっかりする猪木!?】
イジメが社会問題となっているが、プロレス界のイジメは肉体的虐待や拷問だけでなく、精神的に、そして商品価値にダメージを与えるという目に見えない、醜く、ひどいイジメもある。
かつて藤波辰爾は新日本プロレスの政治力により、ニューヨークMSG(マジソン・スクェア・ガーデン)で秘技ドラゴン・スープレックス・ホールド(飛龍原爆固め)でWWWFジュニアヘビー級チャンピオンにならせてもらい「アイ ネバー ギブアップ!!」の名言を吐いた。
その模様は金曜8時の「ワールドプロレスリング」で全国に放映され、一躍シンデレラボーイとなり華々しく凱旋帰国し、成田空港には大勢の報道陣が集まり、出迎えに来たアントニオ猪木同伴の元、VIPルームで凱旋帰国記者会見を行った。

【スター創作育成の微妙な温度差】
同期の木村健悟はメキシコで新日本プロレスの政治力を借りずに、プロモーターからの信頼でNWA世界ライトヘビー級チャンピオンにならせてもらうも、日本でのテレビ放映はおろか、雑誌、新聞に顔写真と試合結果が小さく掲載された程度・・・・。
そして、健悟は日本に凱旋帰国したが成田空港に報道陣の姿は皆無だった・・・・。出迎えに来た営業部員の運転する宣伝カーで寂しく都心に向かったというのである・・・・。
本書では、プロレスにおけるスター創作育成の微妙な温度差、待遇の違い、ある意味、イジメとも取れる現実を検証してみた。


藤波辰巳インタビューIn1978:『ベスト・オブ・闘竜』Vol.10より

ザ・セメントNo.2レスラーが書くから意味がある~藤波辰爾と木村健吾

商品コード sad-genius002

価格 735 円

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