3月の鶴橋千円劇場は27日(金)に開催。
宮下詩麻
朗読
『夢十夜』(夏目漱石/作)より

今宵は映像を駆使した今までで一番攻めて素敵な朗読だった。
宮下詩麻は声ひとつで戦って来られた歴戦の勇士だが、その声をベースにプロジェクターで映像を白い壁に映し出す朗読は新しい扉を開いたような感覚。
まさに想像の視覚を浮かび上がらせる心地よい刺激。
淡い飢餓感を経て不思議な世界を味わえるのは浮遊感の戯れ。
死神おじさん
いきなり怪談
『侵略こんにゃく』

もはや “せんげき” の悪魔であり護り人(笑)
あいも変わらず出オチ感満載のビジュアルに、昭和駄洒落を絡めたオチ。
何たる柔らかい様式美。
中山あいり
一人漫才
『黒人ハーフあいりの一人漫才』

初御目見。
純粋に日本で生まれ日本で育った黒人ハーフあるあるを、流暢なる関西弁にて披露。
見事ではあるが失礼ながら中山さんが今まで歩んできた道が垣間見えてしまった。
我々が考えるものを超越するくらいの山々を乗り越えて来られたのだと推察できる。
それを笑いに純粋に変換できるあいりくんに乾杯!
太田浩司
ギター漫談
『迫真の演技』

今回、あいりくんの演目を観て、自分がやろうとしていた中身をズボ換えするという流れ。
いつも通りのゆるやかな流れの中で、太田自身の人生を垣間見れたのも嬉しい。ゆるキャラ的容貌と柔らかいユーモア、そして美声で奏でる曲が今回もしっかりとイベントを締めくくってくれた。
4月はアトリエ公演、春風2026『知らんがな』(4/17~19 問合せ先:izm_tachibana@ybb.ne.jp)のため千円劇場はお休み。
文責:せんげき探偵 外様ジン