[ファイトクラブ]スターダム 上谷沙弥舞華アクシデント続出EXV解散フワちゃん関西初

[週刊ファイト1月22日]期間 [ファイトクラブ]公開中

 スターダムがエディオンアリーナ第1にて、今年最初のビッグマッチを行い、同会場では団体過去最多となる観衆を集めた。試合もバラエティーに、そして衝撃的な場面もあった。そんな大阪大会を完全網羅でお届け。また、最近の炎上問題にもメスを入れる!

▼スターダム 上谷沙弥舞華アクシデント続出EXV解散フワちゃん関西初
 photo & text by 西尾智幸
・府立第1も過去最多の集客のいい流れ
・上谷指脱臼、試合一時中断状況詳細
・玖麗さやかが再び挑戦アピール
・フワちゃん大阪初登場吏南相手に善戦
・伊藤ちゃんワールド全開さくらあや飲まれる
・関西大戦争、くいだおれまで登場!
・朱里との同門対決、鹿島沙希逃亡寸前
・舞華負傷も欠場はしない!
・EXV解散宣言、みんな自由に羽ばたけ!
・ゴッデスは疑惑の判定あり??
・小波防衛、次は妃南が名乗り!
・スターダム順調の裏での炎上劇を紐解く
・フワちゃんイチからなのに試合数少ない矛盾
・チケット事件、炎上に即対応した順応さは高評価


スターダム 上谷沙弥舞華アクシデント続出EXV解散フワちゃん関西初

■スターダム 旗揚げ15周年記念 STARDOM Supreme Fight in OSAKA 2026
日時:2026年2月7日(土) 開始15:00(第0試合は15:20から)
会場:エディオンアリーナ大阪第1競技場(大阪府立体育会館)
観衆:2563人(主催者発表)

 スターダムがエディオンアリーナ第1にて、今年最初のビッグマッチを行い、同会場では団体過去最多となる観衆を集めた。まず、素直にめでたいって事だ!

 今までは、2023年2月4日が最高で、1832人。その時の会場全体の写真は撮っていなかったのだが、約1年半前の24年9月に撮影したものと比較して頂くと明らかに人数が違う。この日は1407人と公式発表だったが、もっと少なく感じた。まあ、写真は第0試合前なので、第1試合が始まる頃には、1階は設置された椅子はほぼ埋まったにしろ、設置数が違う。また2階も南北は今回も使用していないのだが、東西は後ろまで詰まっていたいし、横もかなり広がっていた。
 やはり、昨年1年間の上谷沙弥の頑張りやフワちゃんの再デビューなど、世間に響くアクションも多かった事が功を奏し地方会場でも足を運ぶファンが増えた。昨年の首都圏はすでに4・27横アリは7503人、12・28両国が6563人と一気に増えている。

ワンダー王座戦上谷沙弥右指脱臼試合中断で会場騒然 現場の状況

<第8試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合>
《王者》○上谷沙弥
7分26秒 旋回式スタークラッシャー⇒片エビ固め
《挑戦者》●スターライト・キッド
※上谷が9度目の防衛に成功

 内容は、いろんな意味で盛りだくさんとなった今大会。なので、試合より気になる部分を中心にスポットを当てていきたいと思う。
 まずメインだが、上谷沙弥がスターライト・キッドを破り、ワンダー王座のV9を達成した。
 しかし、激しい場外乱闘が続いたあと、10分過ぎにアクシデントが発生した。

 コーナーからボディアタックを狙ったキッドを上谷がドロップキックで迎撃。しかしその直後、攻めた上谷が動けなくなる。村山レフェリーが様子を確認し、まずタイムストップをかけた。
 通常ならばダウンカウントだろう。また、大ケガなら即レフェリーストップがかかる筈だ。

 しかし、タイムストップって何? と最初解らなかった。キッドも上谷の方に向かうがレフェリーに止められる。リングドクターや岡田太郎社長もリング周辺に集まり、会場は異様な雰囲気に包まれ緊張も走る。
 その後、村山レフェリーから説明があり、上谷が指を脱臼したが、医師がその場で応急処置を行い続行可能となった事を報告、もしダメなら即止めるというと、上谷が「できるんだよ!」とレフェリーに突っかかっていく。そしてなんとか試合再開となった。
 タイムが止まった間、実際約3分ほどだったが、10分くらいに感じた。

 試合後、振り返った時に30分1本勝負だったゆえ、もし長引けば再開後すぐに時間切れという可能性も出てくる。もっと言えば、ダウン若しくはレフェリーストップにすれば、即タイトル移動となる訳で、それはできればやりたくない、上谷の防衛記録が止まってしまう。なので、ドクターとも協議し、指だったので脱臼部分を戻して固定すれば持つだろうという判断。
 後日、岡田社長が過去にうまく繋げ、上谷が“ケガのふり”をしているかもしれないので慎重になったという事も含まれた声明文も出したのは、色んな意味でナイス!
 そして、改めて最初の村山レフェリーの判断は正しかったと思える。

 その後、スイッチの入った両者の激しい攻防は、上谷大丈夫かと心配ながらも、あっさりと試合を終わらす事なく、時間ギリギリ近くまで行った。特に、キッドの雪崩式ダブルアームパイルドライバー、上谷の雪崩式スタークラッシャーはエグかった。
 それでも決まらなかった最後は、いつもより多く回してます的な旋回式スタークラッシャーで試合を終わらせた。この状況で闘い抜いた上谷のプロ意識の高さには、大きな拍手を送りたい! もちろん、この状況でも試合を成立させたキッドにも拍手!
 後日、団体側からの発表で、上谷は指の手術を行い、約1か月欠場する事となった。

 試合終了後、なんと玖麗さやかが登場。「赤いベルトに挑戦させろ」であったが、上谷は「去年、1回挑戦して負けたの覚えてる? 帰れ!」と一蹴した。

フワちゃん吏南に完敗 異色伊藤ちゃん くいだおれ葉月 舞華動けず

<第0試合-① パインスピード5WAYバトル>
○向後桃
 6分27秒 爆転桃嵐 
●水森由菜
※他3人は、レディ・C、虎龍清花、稲葉あずさ

<第0試合-② 6人タッグマッチ>
○妃南 稲葉ともか 八神蘭奈
 11分29秒 マッドスプラッシュ⇒片エビ固め
●玖麗さやか 金屋あんね 古沢稀杏

<第1試合 スペシャルシングルマッチ>
○吏南
 13分22秒 Pink❤︎Devil⇒片エビ固め
●フワちゃん
 フワちゃん大阪初登場。吏南相手に奮闘したが、やはり経験値の差は大きかった。しかし、場外へのプランチャは完璧だったし、シャイニングウイザードや卍固めなどの大技も自分のものにしている感じであった。もっと経験値を積んでいけば、1年後、2年後が楽しみでしかない。
 吏南のマイクは、毎回核心を突いていてカッコいい。あの鋭さは全盛期の北斗晶を彷彿とさせる。一方でフフワちゃんも新人とは思えぬほど、マイクは堂々としており、元タレントらしい強さを感じた。

 ちなみに、先月後楽園で吏南に「お前はこっち(ヒール)側の人間だ」って言われたフワちゃん。これ、昨年の8月の段階で4コマにしているのは我ながらいい目の付け所だったと思う(笑)。
西尾智幸の「プロレス爆笑アイランド」vol.236:フワちゃん復活?

<第2試合 かわいい・オブ・かわいい 選手権試合>
《王者》○伊藤麻希
 12分6秒 伊藤デラックス
《挑戦者》●さくらあや
※伊藤が千何度目かの防衛に成功

 ひとことで言うと、伊藤ちゃんワールド全開マッチであった。
 かわいい・オブ・かわいい 選手権って、例えば“頭突き世界一決定戦”のような試合の冠的なものかと思ったら、伊藤麻希が勝手に作って来た段ボールのベルトなのに、ちゃんとタイトルマッチとして記念撮影まで行ったのが理解不能だったけど(笑)。
 勝利したら何でも言う事を聞いてもらうと言ってた伊藤ちゃんは「伊藤と551(豚まん)行ってほしいなあ」さくらは「伊藤ちゃーん! なんばでいい店知ってるから行こう」と仲直りしたと見せかけて、スタナーで攻撃した伊藤ちゃん。なかなかのキャラである!

<第3試合 4WAYタッグバトル>
AZM ○天咲光由
 9分21秒 天橋立
飯田沙耶 ●姫ゆりあ
※他2組は、なつぽい&安納サオリ、くいだおれ葉月&ビリケンです☆

 出場予定だった葉月が欠場になったと公式発表があり、代わりに出てきたのがくいだおれ葉月(笑)。本人も恥ずかしがらずにやり切ったのはプロ。その大阪モチーフのくいだおれ&ビリケンにプラス、京都vs.滋賀抗争と関西色の強い試合になった。滋賀の安納サオリと京都の天咲光由が最後までバチバチ。最後は見かねたなつぽいが、強引に安納を引きずって連れて帰った(笑)。

<第4試合 スペシャルシングルマッチ>
○朱里
 7分6秒 掟破りの起死回生
●鹿島沙希
 4月26日の横アリで、引退を口にしている鹿島沙希。オープニングはパチンコのリーチの状態で一旦「逃亡」が出たが、そこから逆転でキャロが登場し生歌からの鹿島登場となった。
 対角線に立ちたくないはずの同門ゴッズアイの朱里とのシングル。いきなりの起死回生が返され、朱里の反撃を恐れて途中逃亡寸前だったのをセコンドに止められる。そしてなんと、最後は再び仕掛けた起死回生を跳ねのけられ、逆に掟破りの起死回生で負けってしまった鹿島であった。
 試合後は、鹿島を起こして一緒に肩を組んで帰った優しい朱里姐。

 
<第5試合 ユニット対抗戦 E neXus V vs. Mi Vida Loca シングルマッチ団体勝ち抜き戦>
鈴季すず 山下りな 青木いつ希 ○鉄アキラ
 大将戦の結果によりMi Vida Locaの勝利
舞華 HANAKO ジーナ 月山和香 ●梨杏

先鋒:月山和香/青木いつ希
次鋒:ジーナ/なし
中堅:HANAKO/山下りな
副将:舞華/鈴季すず
大将:梨杏/鉄アキラ

1本目:○青木いつ希(4分 羅紗鋏⇒片エビ固め)●月山和香
2本目:○青木いつ希(5分39秒 塵輪・弐)●ジーナ
3本目:○HANAKO(3分23秒 オーバー・ザ・トップロープ)●青木いつ希
4本目:△HANAKO(5分54秒 同時オーバー・ザ・トップロープ)△山下りな
5本目:△舞華(10分 時間切れ引き分け)△鈴季すず
6本目:○鉄アキラ(5分38秒 よくばり★ロック)●梨杏

 EXVとMVLのユニット対抗戦。ボジラがケガで欠場、5対4のハンデ戦となった。短時間でサクサクとテンポよく進み、最後の大将戦は若手にしたところも梨杏と鉄アキラにとっていいチャンスであっただろう。
 今回は試合以上に注目となったのは、負けたEXV。まず、舞華が自身の試合後ダウンしたままでドクターまで来た事。しかし、ふらつきながらも試合後は全員でリングに戻り、MVLのマイクを待ち、去ったあとに舞華がマイクを持った。
 「今日、確信に変わったことがあって。みんな、もっと自由に成長できる場所に行ってほしい。だからE nexus V、本日をもって解散!いまは自由に羽ばたけー!」


 改めてバックステージでは、舞華が首を固定され痛々しい状態でのコメントとなった。悲しい顔をした選手もいたが、最後は全員納得の解散となった。今後の選手たちの動向に注目だ。
 そして気になる舞華の状態だが、大会後、病院で検査を受け医師からは欠場はしなくていいと言われ、13日の後楽園大会から通常通り出場の予定だ。ただ、本当に無理だけはしないで欲しい。

<第6試合 ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合>
《王者組》○刀羅ナツコ 琉悪夏
 15分4秒 スワントーンボム⇒片エビ固め
《挑戦者組》●羽南 ビー・プレストリー
※刀羅ナツコ&琉悪夏組が5度目の防衛に成功

 展開としては技の攻防が多く、面白い試合だった。終盤、羽南が刀羅ナツコに見舞ったブロックバスターホールドを琉悪夏がボックスでカットのつもりで滑り込ませたが、しっかりとカットにはなっていなくて、あれは3カウント入れられたと思うが、まあしゃあないですね(笑)。そこで流れが変わり、誤爆からのナツコの毒霧、スワントーンボムで終了。王者チームは5度目の勝利。
 刀羅ナツコ&琉悪夏は、上谷と同じく安定の王者というところか? この鉄壁の牙城を崩すのはどのチームか? 

<第7試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合>
《王者》○小波
 19分4秒 胴締めスリーパーホールド
《挑戦者》●壮麗亜美
※小波が3度目の防衛に成功

 壮麗亜美は、身体にも恵まれているし、もうひと皮剥けてもいいのになぁ。なんか勿体ない!
 最後は真っ黒にされてTHE END。壮麗はマイクをもう少し変えた方がいいのかも。感情むき出しな感じでは言ってるんだけど、内容をもうひとひねりしたらなお良くなると思う。

 試合後、リングサイドにいた妃南が現れ挑戦表明。小波もいいよと言ったので、近々実現しそうだ。

スターダム順調の裏での炎上劇 勘違い商売にならない事を祈る!

 大阪でも一気に観客数を増やし、順調に前進続けるスターダム。
 しかし、純粋にプロレスを楽しみたいファンにとって、その殿様商売や戦略的なものが先に目立ってくると、反感をかってしまう可能性出てくる。

 といって、別になんでもかんでも“お客様は神様です”精神になる必要もない。記者も商売をしているからこそ言えば、結局お互いWIN-WINになる事が理想ではないか。
 会社も利益がないと成り立たないので、当然売り上げは必要である。

 最近だと記者が知る限りでも、炎上事件が2つかあり、1つはフワちゃんの限定出場の件。
 鷹の爪大賞でも触れたが、フワちゃんは自身の炎上後、プロレス一択でいちから出直し、セコンド業務なども行い、一定の好感を得ていた。しかし、両国が終わり今年2月までの予定が発表され、後楽園3回と大阪府立第1の4試合のみ。2月末まで21興行あるのに、4回だけは余りに少ない。これではゲスト扱いとしか思えず、出直しの姿勢と矛盾して見えた事が批判の中心となった。
 努力を見せていた姿勢が嘘に見えてしまうのはもったいなく、今回の“限定”という枠組みが、フワちゃんにもスターダムにも逆風を生んだ形になっている。せめて、団体側から納得の理由を添えるべきだと思う。果たして、3月以降はどうなるのか?

 そして、2月1日より、チケット販売方式を「購入後に席番号が分かる」形へ変更すると発表した。理由は、公平性向上と意味不明。これは、購入前に席位置を確認できないため、ファンから「席が分からないなら買えない」「不安すぎる」と強い反発が起きた。例えば、撮影をするファンなら斜めはコーナーが邪魔で嫌とか、後楽園ならこっち側が観やすいなど、それぞれの好みがある訳で、一気にSNS上で炎上する事態となった。
 しかし発表翌日、スターダムはこの混乱を受けて即座に発表を取り下げ、「説明不足で不安を招いた」と謝罪。制度の導入を見送り、再検討する方針を示した。
 今回の件は、席が分からないまま買わせる方式がファンの不信感を招いたことが炎上の原因であり、一方で、批判を受けてすぐに撤回した対応の早さは評価できるという形で収束した。
 そうやって、色んな方面でもファンの意見をもっと考慮して損はないし、それをうまく利益に繋げていって欲しい。