ミハ・フルリッチ故郷リュブリャナで輝く―BRAVE CF 102 × WFC 29 が歴史的な一夜を刻む

(C)BRAVE CF

 スロベニア・リュブリャナ──BRAVE Combat Federationは日曜夜、ハラ・ティヴォリへ戻り、BRAVE CF 102 × WFC 29を開催した。これでスロベニアでのイベントは通算6回目、さらに今年2回目の開催となる。11月上旬にバーレーンで行われた歴史的イベント「BRAVE CF 100」「BRAVE CF 101」を終えたばかりの勢いそのままに、欧州の舞台へとバトンが渡された。

 今大会はプロ9試合+アマチュア1試合の計10試合が組まれ、年末を前にした各選手が“来年へ向けた最後のアピール”を懸けて戦う場となった。王座戦こそ組まれなかったが、そのぶん「チャンス」を巡る戦いとしての緊張感が高かったのは言うまでもない。2026年シーズンを前に、マッチメイカーの視線がすべての選手に注がれる大会となった。

 さらに今大会では、BRAVE CF史上初となる“同じ大会に夫婦2人が出場”という新たな歴史も刻まれた。ドメン&マヤ・ドルノフシェク夫妻がそろって出場し、会場に特別なドラマをもたらした。また女子2試合も組まれ、BRAVE CFが継続して女性MMAに投資している姿勢が改めて示された形となった。

 大会は冒頭から最後まで、スロベニアでのBRAVE CFヨーロッパ展開の新たな1ページとなり、11月最後のイベントとして世界のファンに鮮烈な印象を残した。

■ メインイベント:ミハ・フルリッチ、地元ティヴォリで歓喜のTKO勝利

 メインイベントでは、地元スロベニアのミハ・フルリッチが、ポーランドのパトリク・ドゥビエラを2R TKOで撃破。ハラ・ティヴォリの観客席は地鳴りのような歓声に包まれた。6戦無敗(6勝0敗)を維持したフルリッチは、次の挑戦者候補として、王者パヴェル・ダイリドコへの挑戦権争いに大きく名乗りを上げた。

■ セミメイン:マリナ・メルチュク、無敗スパシッチに初黒星をつける

 セミメインでは、ロシアのマリナ・メルチュクが、無敗だったマリナ・スパシッチにユナニマス判定で勝利。スパシッチは急なオファーを受けての出場ながら、最後まで粘り強く戦い抜き健闘を見せたが、キャリア初黒星となった。勝利したメルチュク(6勝2敗)は試合後、モニカ・クチニチと向かい合い、BRAVE CF初の女子王座戦の可能性を感じさせるシーンを残した。

■ ドルノフシェク夫妻:歴史的“夫婦同大会出場”の明暗

 話題を呼んだドメン&マヤ・ドルノフシェク夫妻の出場は、喜びと悔しさが交差する結果となった。

 マヤ・ドルノフシェクはプロデビュー戦で見事なユナニマス判定勝利を収め、会場を沸かせた。一方、夫のドメンはルチアン・ドラゴミル戦で偶発的なアイポークを受け試合続行不能に。悔しさを滲ませたが、両選手は試合後に互いを称え合い、再戦の可能性を強く示唆した。

■ その他の試合:KO、一本、判定が入り乱れる多彩な展開

・ヤン・ベルスはガブリエレ・ヴァレサーノを1R TKOで粉砕し、衝撃の早期決着
・トマーシュ・ガルコはライト級戦でザン・ボジェンクに2R TKO勝利
・オグニェン・ミチョヴィッチはスーパーウェルター級戦で、ラシャ・アバシッゼから鋭いギロチンを極め1R一本勝ち
・デイヴィッド・フォースターはアミル・トゥティッチにユナニマス判定勝利
・イシュトヴァン・ユハースはスーパーライト級戦でマルコ・ペチャルを29-28×3の僅差で下した