アレックス・ペレイラがミドル級新王者!UFC 281

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 『UFC 281 アデサニヤ vs.ペレイラ』は、11月13日(日)にニューヨークの象徴であるマディソン・スクエア・ガーデンで行われた。7KO、4サブミッション、そして両タイトル戦で王者が入れ替わるという、終始スリリングな展開が繰り広げられたイベントとなった。

UFCミドル級王座決定戦
 UFCミドル級チャンピオン、イズラエル・アデサニヤは、キックボクシング時代のライバル、5位のアレックス・ペレイラと対戦し、最初のゴングからノックダウン寸前のスリリングな展開となった。第2ラウンド終了時にペレイラがテイクダウンで反撃、第3ラウンドにはアデサニヤがテイクダウンを奪いラウンドの残りの時間を支配した。第4ラウンド、ペレイラの勢いが衰えるも、第5ラウンドに大振りのパンチでアデサニヤをぐらつかせる。レフェリーは試合を中止し、UFCでわずか4戦のペレイラに王座が与えられた。

勝者ペレイラのコメント:
「とてもいい気分だよ。一生懸命トレーニングしてきた。このためにずっと練習してきたんだ。試合前の暴言は許してほしい。彼の頭の中に入り込む必要があったんだ。第5ラウンドは無理だと言っていた人たち、今の自分を見てくれ。次への準備はできている」

UFCストロー級王座決定戦
 UFC女子ストロー級王者カーラ・エスパルザは、初防衛戦で前王者2位のジャン・ウェイリーと対戦したが、ベルトを維持することは叶わなかった。ジャンは打撃を見せた後、試合前に自身が予想した通り、初回にエスパルザをリアネイキッドチョークで仕留めサブミッション勝利でタイトルを奪還した。

勝者ジャンのコメント:
「私は戻ってきた!夢のような気分。ベルトを失ってから、毎日毎晩、この瞬間を夢見ていました。中国でベルトを獲ったとき、地元のファンのみんなが応援してくれました。ウェイリーは中国のものだと感じました。今回、アメリカに来て、同じように皆さんから応援してもらっているのを感じました。ウェイリーは世界のものだと感じています!」

大会のハイライト:
 UFCの歴史に残る勝負:ファン待望のライト級2位ダスティン・ポワリエと5位マイケル・チャンドラーの対戦は、第1ラウンドから両者が激しくぶつかり合い、2ラウンドはチャンドラーがダメージを与えグラウンドをコントロールした。しかし第3ラウンド目にポワリエがリアネイキッドチョークでタップを奪い、逆転勝利を果たした。
 思い出をありがとう:元UFCライト級王者でバンタム級12位のフランキー・エドガーが、新鋭クリス・グティエレスとのオクタゴンでの最後の戦いを終え、グローブを掛けた。グティエレスは、完璧なジャンピングニーで1ラウンドでKOし、殿堂入りのエドガーにとってはほろ苦い別れとなった。
 初回KO:カーロス・アルバーグは、完璧なフォームでニコラエ・ネグメレアヌを倒した。マイケル・トリザーノとチェ・スンウの一騎打ちは、トリザーノがTKOする前に、珍しいダブルノックダウンとなった。マット・フレボラは地元の観客の前で、オットマン・アツァイターを相手に初回KO勝利を収めた。ライトヘビー級12位ライアン・スパンは、7位ドミニク・レイエスを圧倒的なKOで破った。
 初回タップアウト:エリン・ブランチフィールドは、モリー・マッキャンをマウントからパンチで圧倒し、最後はキムラロックでタップさせた。ヘナート・モイカノとブラッド・リデルは、お互いに打撃で攻めるが、モイカノが首を掴みリアネイキドチョークでフィニッシュした。

■ UFC 281:アデサニヤ vs. ペレイラ
日時:現地時間2022年11月12日(土)、日本時間13日(日)
会場:アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク /マディソン・スクエア・ガーデン

【メインイベント】
<ミドル級王座タイトルマッチ>
○アレックス・ペレイラ(ブラジル/挑戦者)
 5R 2分01秒 TKO
●イズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア/王者)

【セミメインイベント】
<女子ストロー級王座決定戦>
○ジャン・ウェイリ(中国/挑戦者)
 2R 1分05秒 リアネイキドチョーク
●カーラ・エスパルザ(米国/王者)

【メインカード】
<ライト級>
○ダスティン・ポイエー(米国)
 3R 2分00秒 リアネイキドチョーク
●マイケル・チャンドラー(米国)

<バンタム級>
○クリス・グティエレス(米国)
 1R 2分01秒 KO
●フランキー・エドガー(米国)

<ライト級>
○ダン・フッカー(ニュージーランド)
 2R 4分06秒 TKO
●クラウジオ・プエレス(ペルー)