修斗本誌的MVPやはり9連敗から6連勝新井丈!前王者・黒澤亮平を完封葬

◎5・22 プロ修斗・後楽園ホール大会試合
本誌的MVPはやはり新井丈。9連敗から6連勝。前王者・黒澤亮平を完封葬!

メインは小野島vs.石井の環太平洋タイトルショット

■ プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.3
日時:5月22日(日)
会場:後楽園ホール


<メインイベント第9試合 環太平洋バンタム級チャンピオンシップ5分3R>
●小野島恒太(王者・初防衛戦/CWD)
 判定0-3
〇石井逸人(挑戦者・同級2位/TRIBE TOKYO MMA)

 メインイベント、王者小野島が防衛戦を迎える。対する同級2位石井には名将、長南亮がサポート。両者は2年前のインフィニティリーグで対戦してジャッジ3者が19-19のドロー。今回が決着戦となるが両選手勢いに乗っている。新王者誕生か? 小野島の返り撃ちか? 体躯の強さなら小野島。極めの強さなら石井有利か?
 左にサークリングの小野島。同タックルからケージ際の攻防へ。押し込まれていた石井が体をかわし差し合い。石井が足をかけるがテイクダウンを許さない小野島。石井のカーフからのパンチが掠り1R終了。

 2R パンチから押し込んでクダウンに行く小野島。シングルレッグに移行するもなかなかテイクダウンできない。両者お見合いから、石井が大外刈りを狙うが耐える小野島。2R中盤になってやっと始まった乱打戦から石井のタックルが決まるが、すぐに立ち上がる王者。

 3R 激しい乱打戦。このままではどちらに軍配かわからない。ケージにもたれた際バックチョークを狙うが最後に上になる小野島。足関節を石井が狙いゴング。判定0-3僅差に見えたが、石井がフルマークで王座獲得した。

<セミファイナル・第8試合 ストロー級5分3R>
〇新井丈(同級世界1位/キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)
 2R 2分12秒 レフリーストップ
●黒澤亮平(同級世界3位/パラエストラ松戸)

 両者は2021年に対戦が噂されながら、新井が当時ノーランカーだった為か実現には至らなかったことが原因となり、SNSなどで「黒澤亮平はチキン」と新井は言い切り、そろそろ試合がしたい、1位かチャンピオンとやりたいと呟く黒澤に対しても「俺から逃げてるようじゃ、無理だろう。ぶん殴り合うのは怖いか?」などと舌戦を繰り広げ注目されていた。

 その後、新井がランカーの飯野タテオ相手に秒殺KO勝利を挙げ、現在ランキング1位と黒澤本人の要望する状態になった為に対戦が実現した形だ。前日の見所解説、元キングダムエルガイツ長谷川賢は、キングダム入江(秀忠)代表が来るのではと牽制しながらも、勝利者予想は後輩の新井ではなく元王者黒澤につける。5連勝中の新井の勢いは届くのか?

 試合はボディ打ちを織り交ぜての打撃戦。1Rタックルに行く黒澤を冷静に裁く。終止及び腰の黒澤はパンチを出すが、踏み込みが甘い。絶えず前に出てプレスをかける新井。2Rに入ってもプレスをかけ続ける新井に、黒澤打ち返すも、逆に新井丈が強烈なボディを織り交ぜての右フックでTKO勝ち。どちらが元王者かわからない横綱相撲だった。
 試合後、新井は現王者箕輪ひろばに「タイトルマッチ、やるのかやらないのかはっきりしろ!」とマイクアピールをした。

<第7試合 バンタム級5分3R>
〇藤井伸樹(同級世界2位/ALLIANCE)
 判定 3-0
●齋藤翼(総合格闘技津田沼道場・FIGHTFARM)

 お互いオーソドックスからプレスをかける藤井。齋藤もカーフを返すがファーストテイクダウンは藤井、バックコントロールからパウンド。サイドに移行し肘を織り交ぜた攻撃で齋藤防戦一方。
 2R 齋藤の左が藤井を捉える。藤井のタックルを切る。既に見切ったのか。足関狙いの齋藤。それを藤井が凌ぎ上を取る。また執拗にバック狙い。
 3R 打撃では齋藤有利だが、藤井またも際の攻防でテイクダウン。またバックを狙う。そして執拗なバックキープ。最後は両者腹を決めて殴り合い応援団大興奮のまま試合終了。軍配は藤井に上がった。

<キッズ6 40kg以下級3分1R>
〇横田 大空(X-TREAM海老名)※JSCC初代チャンピオン
 2分59秒 三角締め
●根井 真成美(パラエストラ千葉)

 キッズ修斗は3分1R。短期決戦のためにスピーディーな動きが求められる。試合開始早々低い姿勢から、組際横田が引き込み。そこからラバーガード気味でオモプラッタ、三角締めを狙う。最後は根井を腕ひしぎ十字固めで試合終了1秒前に仕留めた。

<第6試合 インフィニティリーグ2022女子アトム級5分2R>
●久遠(勝ち点4/ZERO)
 2R 0分59秒 リアネイキドチョーク
〇澤田千優(勝ち点2/AACC)

 女子格闘技界のレジェンド久遠だが、若手中心のインフィニティリーグにDEEPジュエルス王者などの実績を引っ提げ、真っ先に手をあげたという。レスリングの実績などで澤田有利の声も多数あるが組んでも打撃、離れても打撃。特に得意の膝を入れたいところ。どちらが勝ち点を得るかで優勝の展開が大きく変わる一戦。試合は澤田が圧倒的なレスリング力で終止上をキープ。最後は2Rチョークでレジェンドを仕留めた。

<第5試合 女子ストロー級5分2R>
杉本 恵(AACC)
 中止 須恵選手体調不良により欠場
須恵樹季(トリニティーサンズ)
※前日計量の体重調整中に体調不良をおこし、病院に搬送されドクターストップ

<第4試合 ストロー級5分2R>
●木内“SKINNYZOMBIE”崇雅(同級世界5位/和術慧舟會GODS)
 判定 0-2
〇阿部マサトシ(AACC)

<第3試合 バンタム級5分2R>
〇榎本 明(リバーサルジム東京スタンドアウト)
 判定3-0
●ガッツ天斗(パラエストラ綾瀬)

<第2試合 フライ級5分2R>
〇大竹 陽(HAGANE GYM)
 1R 0分56秒 KO
●須藤晃大(EXFIGHT)※デビュー戦

<第1試合 バンタム級5分2R>
△伊集龍皇(パラエストラ小岩)
 判定0-0 ドロー
△川北晏生(TRIBE TOKYO MMA)

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