23日、ノアが最強決定戦「N-1」公式戦にて珍しい平日昼興行を後楽園ホールで行った。

　“ノアのイッテンヨン”後楽園でGHCヘビー王座から陥落した清宮海斗は以降、無冠に甘んじている。昨年は王者として“不参加”だった「N-1」を再起の場として（N-1への改称後では）初出場初優勝を決意。それがここまで1敗1分けで勝利なく、メインで征矢学との公式戦3戦目となった。体格とパワーで勝る征矢に対抗すべく、清宮は絞め技スリーパーからのフロントネックロックでスタミナを奪いにいく。振りほどこうとする征矢の意思とは裏腹に、清宮は長時間捕獲に成功。征矢はしゃらくさいとばかりに場外へと清宮を投げ捨てて脱出した。

　征矢はラリアットやデスバレーボムを清宮に見舞うと、弾道（対角線を走破してのラリアット）狙い。これを回避した清宮はジャーマン2発からのタイガースープレックスホールド一閃。リーグ戦3戦目で初勝利を挙げた。この大会は『FITE TV』を通じて海外ファンも視聴しているとあって、清宮は「アイ・ウィル・ユー・ニュー・ビュー!!」などとマイク。照れくささから笑顔全開となり、女性ファンをホッコリさせた。バックステージでは改めて「このまま絶対、オレが勝ち上がってみせる」と意気込んでいる。

　なお、23日は夜にも後楽園大会が行われ、清宮は桜庭和志を足4の字固めで下して2連勝。開幕2戦勝利ナシからの一転でAブロック首位に浮上した。

 
■ プロレスリング・ノア N-1 VICTORY 2020～NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE～
日時：9月23日（水）13:00
会場：東京・後楽園ホール 観衆未発表

＜6人タッグマッチ＞
吉岡世起
△大原はじめ
小峠篤司
　　20分00秒　時間切れ引き分け
岡田欣也
△YO-HEY
原田大輔

＜「N-1 VICTORY 2020」Bブロック公式戦＞
●稲村愛輝
　　10分26秒　レフェリーストップ
〇拳王
※掌底連打

＜「N-1 VICTORY 2020」Aブロック公式戦＞
●マサ北宮
　　2分29秒　ヒザ十字固め
〇桜庭和志

＜「N-1 VICTORY 2020」Bブロック公式戦＞
〇谷口周平
　　14分42秒　顔面蹴り⇒片エビ固め
●中嶋勝彦

＜「N-1 VICTORY 2020」Aブロック公式戦＞
●征矢学
　　21分55秒　タイガースープレックスホールド
〇清宮海斗

 
■ プロレスリング・ノア N-1 VICTORY 2020～NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE～
日時：9月23日（水）18:30
会場：東京・後楽園ホール 観衆未発表

＜タッグマッチ＞
●稲村愛輝
マサ北宮
　　8分08秒　顔面蹴り⇒片エビ固め
〇谷口周平
モハメド ヨネ

＜「N-1 VICTORY 2020」Bブロック公式戦＞
〇拳王
　　15分05秒　レフェリーストップ
●丸藤正道
※胴締めスリーパーホールド

＜「N-1 VICTORY 2020」Aブロック公式戦＞
●桜庭和志
　　9分47秒　足4の字固め
〇清宮海斗

＜6人タッグマッチ＞
岡田欣也
YO-HEY
〇原田大輔
　　15分47秒　変型エビ固め
HAYATA
●小川良成
鈴木鼓太郎

＜「N-1 VICTORY 2020」Bブロック公式戦＞
〇中嶋勝彦
　　17分42秒　ヴァーティカルスパイク⇒エビ固め
●杉浦貴

＜「N-1 VICTORY 2020」Aブロック公式戦＞
〇望月成晃
　　16分21秒　ドラゴンスープレックス
●潮崎豪

 
【N-1 VICTORY 2020 現在の星取表&得点状況】

※9/23現在

＜Aブロック＞
[1]清宮海斗　5点(2勝1敗1分)
[2]潮崎　豪　4点(2勝1敗)
[2]桜庭和志　4点(2勝2敗)
[4]望月成晃　3点(1勝1敗1分)
[5]征矢　学　2点(1勝2敗)
[5]マサ北宮　2点(1勝2敗)

＜Bブロック＞
[1]拳　　王　6点(3勝1敗)
[2]杉浦　貴　5点(2勝1敗1分)
[3]中嶋勝彦　4点(2勝1敗)
[4]丸藤正道　3点(1勝1敗1分)
[5]谷口周平　2点(1勝2敗)
—ブロック代表脱落—
[6]稲村愛輝　0点(3敗)