ジャスティン・ゴンザレスが新王者!LFA 84+マテウス・ガムロが因縁に決着!KSW 53

(C)LFA

 7月10日(現地時間)にサウスダコタ州スーフォールズで『LFA 84: Gonzales vs. Childers』が開催された。
 このLFA(Legacy Fighting Alliance)は、アクセスTVで全米に生放送されていたレガシーFCとRFAが合併された新団体である。レガシーFCのミック・メイナード社長が2017年よりUFCのマッチメーカーに就任する事になり、それに伴い同じアクセスTVで生放送されていたRFAと合併となった。共に全米で生放送されていた為、北米中堅MMA団体でも注目度が高く、レガシーFC、RFA共に王者になるとUFCやベラトールというメジャー団体との契約出来る事が多く登竜門的な大会であったが、現在ではUFCファイトパスで生放送されるようになり、王座に就いたものはUFCと契約を勝ち取るケースが増えてきている。
 今大会はフェザー級王座決定戦が行われ、ジャスティン・ゴンザレスとジェイク・チルダースで争われた。ゴンザレスはMMA10戦全勝無敗、チルダースはMMA8戦全勝無敗と共にMMAで無敗同士だが、下馬評ではゴンザレスが有利となっている。試合も下馬評通り、ゴンザレス有利で進み、最後はチルダースを金網際に追い込んでパンチラッシュ。倒れなかったものの動きが止まったチルダースを見て、レフェリーがスタンディングダウンとして試合をストップ。ゴンザレスがTKO勝利で見事に新王者に輝いた。

■ LFA 84: Gonzales vs. Childers
日時:2020年7月10日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国サウスダコタ州スーフォールズ

<フェザー級王座決定戦>
○ジャスティン・ゴンザレス(米国)
 4R 0分45秒 TKO
●ジェイク・チルダース(米国)

<ウェルター級>
○マイコン・メンドンサ(ブラジル)
 2R 2分16秒 三角絞め
●カシアス・ケイン(米国)

<150ポンド契約>
○ボストン・サルモン(米国)
 2R 0分53秒 反則
●ショーン・ウエスト(米国)

<フェザー級>
○ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
 判定 2-1
●カムエラ・カーク(米国)

(C)KSW/Polsat

 7月11日(現地時間)にポーランド共和国ワルシャワで『KSW 53: Reborn』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会は新型コロナ自粛後、復活の大会開催となり初の無観客大会となる。メインはライト級正王者マテウス・ガムロとライト級暫定王者ノーマン・パークによるライト級王座統一戦が行われる予定だったが、パークが減量に失敗し、残念ながらノンタイトル戦となった。この両雄はガムロの一勝一ノーコンテストとなっており、今回は決着戦となる予定だったが、王座戦ではなくなったのは残念なこととなった。試合は、減量失敗の調整不足で動きの鈍いパークに対し、試合前のタッチも拒否するほど怒っているガムロが打撃で圧倒。ガムロが的確に打撃を当ててパークは出血、特に右目の部分が腫れあがり血も滴って痛々しい姿を晒すこととなった。その後もガムロが打撃で攻め続け、遂にレフェリーがドクターチェックを要請し、結果はドクターストップでガムロのTKO勝利となった。試合後、握手を求めるパークをガムロは拒否し、試合前の舌戦で侮辱した事を謝れと要求。マイクでパークが謝罪する事となり、ガムロが完勝で因縁に決着をつけた。
 また元ウェルター級王者のボリス・マンコフスキーがライト級に階級を落としてマルチン・ロゼクと対戦。下馬評は当然、マンコフスキーが圧倒で、試合もその通りの展開となりマンコフスキーが判定勝利となった。

■ KSW 53: Reborn
日時:2020年7月11日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ワルシャワ

<71.8キロ契約>
○マテウス・ガムロ(ポーランド)
 3R 3分02秒 TKO
●ノーマン・パーク(英国)

<ライト級>
○ボリス・マンコフスキー(ポーランド)
 判定 3-0
●マルチン・ロゼク(ポーランド)

<ミドル級>
○トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)
 2R 2分34秒 TKO
●ウーカシュ・ビエンコウスキ(ポーランド)

<ウェルター級>
○アンジェイ・グジェビグ(ポーランド)
 2R 0分15秒 KO
●トマシュ・ヤクビエツ(ポーランド)

<ライト級>
○アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)
 1R 2分04秒 TKO
●グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)

<80キロ契約>
○ミハウ・ピエツァク(ポーランド)
 1R 0分56秒 TKO
●カミル・スミゾウスキ(ポーランド)