マーク・ハントKOでUFC日本大会締める、中井りん善戦、五味隆典KO負け、秋山成勲復活勝利

　20日、さいたまスーパーアリーナで『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014』が開催され、12395名の観客を魅了した。メインイベントの”殴り合い上等”対決では、マーク・ハントとロイ・ネルソンがお客さん期待通りの立ち技攻防を展開。一瞬のスキをついてマーク・ハントがアッパーを決めて巨漢を沈めた。
　注目を集めた中井りんvs.ミーシャ・テイトの対戦では、失礼ながら中井りんが大善戦。北米での下馬評では早い時間にKOか、一本を取られると厳しい予想が多かったが、お客さんの声援を受けて上背のある（13cm差）ミーシャをパワーでねじ伏せチョークを仕掛ける場面もあり、大いに沸かせることが出来たのは称賛に値する。最終的にはケイティ・ペリーの♪Roarで入場してきたミーシャが、ランキング２位の面目を保った格好だが、バックステージのコメントブースで、中井は判定に納得していない旨を述べていた。
　リングアナのブルース・バッファーが、Co-Main Eventだと紹介したのは世界的にもレジェンドだと認知されている五味隆典だ。♪Scaryがさいたまスーパーアリーナに鳴り響くと、なんと過去のPRIDEの栄光が条件反射でよみがえることか。しかし、時の流れは残酷である。米国のマイルズ・ジューリーは連勝中。五味戦の自前Tシャツを作ってきていたのが「UFCウィーク」でも覚えられていたが、1RのKO勝利。終わってからのマイクでは「16歳の頃からファンだった五味選手とさいたまスーパーアリーナで試合ができるだけでもうれしかったのに、このような勝ち方ができて最高です」とのコメントを残した。
　驚いたのは39歳になった秋山成勲だ。顔付が精悍になっただけでなく、判定ながら3Rとも圧勝して、アミール・サドラーを血まみれにしたのだから凄い。終わってからのプレスコンファレンスでは、「世界中に女性ファンがいますが・・・」と質問する記者がいて、「さらにもっと女性ファンを増やしたい」と答えていた秋山。怪我もないそうで、「次の試合もすぐにしたい」と嬉しいそうだった。

■　UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014　（UFN52）
日時：9月20日（土）12:30開場、13:30オープニングファイト開始、14:30本戦開始
後援：米国大使館
会場：さいたまスーパーアリーナ

＜第12試合　メインイベント　ヘビー級／5分5R＞
○マーク・ハント
　2R 3分00秒　KO
●ロイ・ネルソン

＜第11試合　セミファイナル　ライト級／5分3R＞
○マイルズ・ジュリー
　1R1分32秒 TKO
●五味隆典

＜第10試合　ウェルター級／5分3R＞
○秋山成勲
　判定3-0（30-27,30-27,30-27）
●アミール・サドラー

1R、ヒジやヒザを使って確実にポイントを奪ったのはミーシャ2R、ミーシャの背中に中井がおんぶする恰好で首狙いも極まらず。ミーシャはヒジだが1R程には当たらない3R、ミーシャは失速。中井はテイクダウンとチョーク狙い続け記者採点ではポイント奪取！
＜第9試合　女子バンタム級／5分3R＞
○ミーシャ・テイト
　判定3-0（29-28,30-27,30-27)
●中井りん