ブロック・レスナーWWE征服!スープレックス16回JシナF5葬!インターコンチ&女子王座も移動『サマースラム』

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 現地時間8月17日にカリフォルニア州ロサンゼルスで、WWE PPV大会『サマースラム』が開催された。年間最大イベント『レッスルマニア』に次ぐ大きな大会でターニングポイントとなる大会である。それゆえ、大会開始で、まずはハルク・ホーガンがリアルアメリカンに乗って登場。大会のスタートを華々しく飾った。

 メインでは、WWE世界ヘビー級王者ジョン・シナが最強の挑戦者となるブロック・レスナーを迎え撃った。トリプルH率いる会社側オーソリティが、何としてもベビーフェイスのジョン・シナから王座を奪い返す為の切り札として用意したレスナー。『レッスルマニア』でのジ・アンダーテイカーの連勝記録をストップさせ、勢いに乗っているこの怪物を相手にシナはどう戦うのか?
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 試合は異様な雰囲気の中、スタート。レスナーがいつも通りMMA殺法で、マウントパンチをシナに浴びせて優位にたつが、シナも負けじと、アティテュード・アジャストメント、STFと必殺技を繰り出す。しかし、必殺技を食らってもレスナーは倒されることはなく、試合は圧倒的なレスナー攻撃の場面ばかりの一方的な展開に。ジャーマン連発の後、最後は、必殺のF5でシナを仕留めて、ついに王座奪取。立ち上がる事の出来ないシナをしり目に、レスナーは高々と二本のベルトを掲げる。
 暴力がWWEを支配した瞬間だが、この最強の怪物から王座を奪えるスーパースターはいるのだろうか? それ程完膚無きまでのレスナーがシナを叩き潰した展開だったからだ。一応、会社側オーソリティとして王座を奪ったレスナーだが、トリプルHはレスナーをコントロール出来るのだろうか? 今後の王座戦線に注目だ。
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 また、メイン以上に注目されたのが、ステファニー・マクマホンとブリー・ベラの一騎打ちだ。オーソリティに逆らうダニエル・ブライアン(欠場中)の妻となった事から、ブリー・ベラに対する嫌がらせを繰り返すステファニー。一度は解雇までした(ストーリー上)ものの、ブリー・ベラは復帰を果たし、ついにステファニーと因縁の一騎打ちを行うことになった。
 試合は、総合の”フォー・ホースウィメン”主犯UFCのロンダ・ラウジーと4名全員が最前列で見守るなか、どうせ代役が出てきて・・・の予想を完全に覆し、普通にステフが違和感なく女子プロの試合をガンガンこなすという驚愕の展開に。ビンスですらリングで”試合”したことはあったものの、ここまで本格的な技の攻防を長尺の持ち時間でこなしてしまうなんて唖然とする他ない。
 ブリー・ベラが有利になると、トリプルHが乱入。YESロックでステファニーをタップ寸前まで追い込んだブリー・ベラだが、トリプルHがレフェリーをリング下に落して試合を妨害。これに対し、ブリー・ベラはリングからトリプルHにキックをお見舞いして、ステファニーを追い詰める。しかし、ここでなんとブリー・ベラの双子妹であるニッキー・ベラ(実生活ではジョン・シナと同棲)が、ブリーを前腕で突き飛ばしたのだ。突然、ずっと一緒にいたニッキーに裏切られたブリーは、ステファニーのぺディグリーでフォール負け。ステファニーの悪の策略がまた成功したようだ。
 『Total DIVA』までマメにフォローしているWWEマニアなら姉妹の反目シナリオは読めたかもにせよ、それにしてもステフの黒を基調としたコスチュームといい、いかに悪の象徴がサマになっていたかは語り草だろう。(追記)また、バックステージにはUFCのジョン・ジョーズも来ていたそうだ。
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 今大会は、ヒール勢優勢、ベビーフェイス勢が苦戦しており、ローマン・レインズこそ、スピアーでランディ・オートンを下したものの、ザ・シールズ対決となったセス・ローリンズとディーン・アンブローズは、場外でも激しい戦いとなり、アンブローズ優勢だったが、背広姿のケインが乱入した事で、(ランバージャック戦なので)リング下にいたスーパースター達が全員リングに上がり、大混乱。その混乱に乗じてローリンズが、MITBのアタッシュケースでアンブローズを殴りフォール勝ちとなった。
 もっとも、日本公演を含む夏のツアー全部でこの両雄の対決を引っ張りに引っ張ってきた割には、肝心の集大成シングル戦はイマイチの出来かも。二人とも出来る職人だと知っているがゆえの辛口評になるが、正直ハウスショーの内容(特に両国の初日)の方が面白かった。
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 クリス・ジェリコもブレイ・ワイアットに敗れ、ジャック・スワガーがルセフに国旗掲揚マッチで敗れ、AJリーもペイジに敗れて王座を奪われるというベビーフェイス壊滅状態。そんな中、オープニングでザ・ミズに勝利したドルフ・ジグラーはIC王座を奪い、ローマン・レインズと共に一矢報いた形になった。
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 途中、スティングの登場が煽られるなど様々な伏線が見え隠れした『サマースラム』だが、近年のホーム会場がずっとLAのステイプル・センターだったのに対して、2015年の第28回はニューヨーク/ニュージャージーに帰還することも発表されている。

■ WWE PPV『サマースラム』
日時:2014年8月17日
場所:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス

<WWE世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ブロック・レスナー(挑戦者)
 F5⇒ピンフォール
●ジョン・シナ(王者)

<シングルマッチ>
○ローマン・レインズ
 スピアー⇒ピンフォール
●ランディ・オートン

<シングルマッチ>
○ステファニー・マクマホン
 ぺディグリー⇒ピンフォール
●ブリー・ベラ

<シングルマッチ>
○ブレイ・ワイアット
 シスター・アビゲイル⇒ピンフォール
●クリス・ジェリコ

<ランバージャック・マッチ>
○セス・ローリンズ
 BITBケース強打⇒ピンフォール
●ディーン・アンブローズ

<フラッグ・マッチ>
○ルセフ
 アコレード
●ジャック・スワガー

<WWEディーバズ王座タイトルマッチ>
○ペイジ(挑戦者)
 ペイジ・ターナー⇒ピンフォール
●AJリー(王者)

<WWEインターコンチネンタル王座タイトルマッチ>
○ドルフ・ジグラー(挑戦者)
 ジグザグ⇒ピンフォール
●ザ・ミズ(王者)

翌日RAWを含めた電子書籍版はマット界舞台裏8月28日号IGF北朝鮮K-1MAXタイTNA延命Sスラム大日本3連戦潮崎諏訪魔Teensに収録されました。

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