初心者の書くプロレスコラム『プロレス編 其の三』

 吸血鬼、銀髪鬼と恐れられたフレッド・ブラッシー。
 実は私、彼の試合をまだ見たことがありません。
 
 なのに何故書くと言い出したのか。
 前々から気になってはいたのですが、女子プロの方を書くといった手前すぐに浮気はちょっと・・・と思った結果、彼のことは胸にしまっておくことにしました。しかし、きっかけは何であれ、男子プロレスの方にも手を伸ばすことができたので、ちょいと書かせていただこうかな・・・と。
 三沢さんの場合は、試合から興味を持ってどんどんはまっていった訳ですが、ブラッシーさんは反対でその人柄から興味を持ちました。
 まずなんといっても目を引いたのは、口の周りに血をこびりつかせていた彼。表情もかなり奇怪で、正直、最初は引きました。ですが、得意技は噛み付き攻撃ということと、老人を思わせるその白髪がどうしても気になって、彼はどんな人だったんだろうと思い始め調べていくことに。
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MSGバックステージで名物ホットドックをほうばる銀髪鬼
 しかし、まず思ってしまったのは、彼の試合を見る前に彼の人柄に目を付けられて良かった・・・ということだ。調べていくうちに、ヒール役としての恐ろしさと、素の彼のギャップを知り好感を持てたのだが、それと同時にどんどんと彼の試合中の写真も目にした。その写真たちは本当に恐くて、本能がこの人はやばいと告げているような気さえした。他の誰がやろうが、あの狂気を漂わす表情は絶対に出来ないと思う。
 だが、例の有名なやすりで歯を研ぐ写真は恐ろしさよりも、どこかユーモアを感じたのは私だけであろうか?
 恐いと思った時点で、知ることを止めてしまえばいいのに、一度知ってしまえば、どっぷりはまるまで逃がさないようなオーラを放っているような気がする。失礼な話、胸にしまいこんでいる間時々名前を忘れてしまうことがあった。だが、どうしても彼の表情、彼の姿だけは頭を離れることはなかった。現に、男子プロレスに話が行ったとたん彼のことが一番に出てきている。
 その存在感。さすが、プロレス黎明期のレスラーは一味違う。
 もっと書きたい事があるのだが、上手く言葉に出来ない。
 なので、彼の試合を見れた後、またゆっくりと書くことにしたい。
 それでは今日はこの辺で。また次回。
梅季 颯 山口敏太郎事務所