UFC on FOX 22ユライア・フェイバー有終の美!+クロアチア『ファイナル・ファイト27』

(C)Photo Courtesy of UFC

 12月17日(現地時間)にカリフォルニア州サクラメントで『UFC on FOX 22: VanZant vs. Waterson』が開催された。  
 メインイベントではミシェル・ウォーターソンとペイジ・ヴァンザントの対戦という女子戦が抜擢された。ウォーターソンは元Invicta FCアトム級王者、空手黒帯のタイ系アメリカ人で、ヴァンザントはナイキやコロンビア・スポーツウェアのモデルとして活動していたことがある人気者だ。試合は、ウォーターソンが1Rに首投げからチョークで一本勝ち。圧勝という結果に終わった。
ウォーターソン
「本当に嬉しい。ペイジのことはいろいろ言ったけど、この試合を受けてくれて感謝したい。朝、子供を学校に送る前に起きてジムで練習していたのよ。ペイジが首投げを得意としていることは有名だから、私も同じことができるって見せたかった。そしてスクランブルしてくることも分かったから、チェーン(=鎖のようにつながる)サブミッションの練習をしてきたの。次の相手は誰でも構わないわ」

 また、UFCの軽量級部門を創世記から支えてきた“カリフォルニア・キッド”ことユライア・フェイバーのファイナルマッチが行われた。37歳になるフェイバーはUFCのベルトにこそ手が届かなかったものの、WEC(ワールド・エクストリーム・ケージファイティング)時代には、フェザー級チャンピオンに君臨し、WECのUFCへの吸収合併後も常に第一戦を戦ってきた。また、フェイバーが設立したジム、チーム・アルファメールには、チャド・メンデス、T.J.ディラショー、コーディ・ガーブラント、ページ・ヴァンサントといったUFCのトップクラスの選手が所属するだけでなく、最近では石原“夜叉坊”暉仁らがトレーニングを積むなど、総合格闘技の発展に大きな影響を与えてきた。今大会はフェイバーの地元であるサクラメントでの開催ということもあり、現役最後となる試合に多くのファンが注目した。試合は、いつも通り、激しく動き回るフェイバーがスタンド打撃でも、グランドでも圧倒。最後まで全力ファイトを出しきり、判定勝ち。勝者コールを告げられると会場からは大歓声が巻き起こった。
フェイバー
「超現実的な経験だった。こいつが大好きで、世界中探してもこれに代わるものなんてない。だけど俺は次の大きなことに向けて前に進む準備ができている」

 またプレミアムカードで日本選手が2人登場し、廣田瑞人は判定勝ち、水垣偉弥はKO負けしている。
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大会や選手の詳しい情報などは、UFC 公式サイトへ
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161218ufc■ UFC on FOX 22: VanZant vs. Waterson
日時:2016年12月17日(現地時間)
場所:アメリカ・カリフォルニア州サクラメント

<女子ストロー級/5分5R>
○ミシェル・ウォーターソン(米国)
 1R 3分21秒 リアネイキドチョーク
●ペイジ・ヴァンザント(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○ミッキー・ガウ(米国)
 2R 1分40秒 リアネイキドチョーク
●セイジ・ノースカット(米国)

<バンタム級/5分3R>
○ユライア・フェイバー(米国)
 判定 3-0
●ブラッド・ピケット(英国)

<ウェルター級/5分3R>
○アラン・ジョバーン(米国)
 判定 3-0
●マイク・ペリー(米国)

プレミアムカード

<フェザー級/5分3R>
○廣田 瑞人(日本)
 判定 3-0
●コール・ミラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
○エディ・ワインランド(米国)
 1R 3分4秒 TKO
●水垣 偉弥(日本)

Final Fight Championship 27: Night of Champions
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(C)Final Fight Championship

 12月17日(現地時間)にクロアチア・ザグレブで『Final Fight Championship 27: Night of Champions』が開催された。
 このファイナルファイトチャンピオンシップは、クロアチアを本拠地して開催されるMMAとキックの混合イベントで欧州では大きな大会となっている。過去にはあのミルコ・クロコップが参戦(大会名が紛らわしいので日本では、ミルコ引退大会と報じられた)しているほどだ。
 今大会では、ヘビー級王座戦が組まれ、王者ドラコ・ストシックが前王者ディオン・スターリングの挑戦を受けた。この両者は前回の対戦で僅差の判定でストシックが制し王座を奪ったのだが、あまりに僅差だったので、リマッチが組まれたのだった。スターリングはファイナル・ファイトのエースであり日本のIGFでも活躍、虎の子の王座を是が非でも奪い返したいところだ。しかし下馬評ではストシックが圧倒しており、試合もその通りとなった。1Rからストシックの打撃が冴え、ハイキックなども飛び出しスターリングを追い詰める。そしてテイクダウンしてグランドで上を奪ってスターリングにパウンドを落とすストシック。最後までグランドのパウンド、ストシックが判定勝利で王座防衛、これでMMA連勝記録を6と伸ばした。

 また、ナイト・オブ・チャンピオンと銘打った大会だけに、ライトヘビー級からフェザー級までの王座戦がずらりと並んだ豪華な大会となっており、続々と新王者が誕生した。

■ Final Fight Championship 27: Night of Champions
日時:2016年12月17日(現地時間)
場所:クロアチア・ザグレブ

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ドラコ・ストシック(王者/セリビア)
 判定
●ディオン・スターリング(挑戦者/オランダ)

<ライトヘビー級王座決定戦>
○ジェレミー・キンバル(米国)
 3R 4分44秒 TKO
●マーロ・ペラク(クロアチア)

<ミドル級王座決定戦>
○デイビット・ミッチェル(米国)
  2R 1分30秒 ギロチンチョーク
●アンドレイ・マンゾロ(エストニア)

<ウェルター級王座決定戦>
○ロバート・ソリティック(クロアチア)
 1R 1分47秒 TKO
●イビカ・トルシック(クロアチア)

<ライト級王座決定戦>
○ルカ・ジェリック(クロアチア)
 1R 1分25秒 TKO
●ダリオ・ベルラド(イタリア)

<フェザー級王座タイトルマッチ>
○フィリップ・ペイチ(王者/クロアチア)
 判定
●ジェームス・ブラム(挑戦者/英国)

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