【写真追加】AJスタイルズがベルト奪取で王座防衛!WWE TLC2016

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 12月4日(現地時間)にテキサス州ダラスで『WWE TLC2016』が開催された。大会名バトルグラウンドは「戦場」を意味する。
 この大会はTLC戦で試合を行う特殊な大会である。TLC戦とはラダー・マッチに公認凶器として組み立て机、パイプ椅子を付加したものである。TLC戦の名称も、Tables(机)、Ladders(梯子)、Chairs(椅子)の3つの凶器の頭文字に由来する。
 試合に際して、リング内外に凶器が設置され、試合中に自由に使うことができるようになっている。特に、机と椅子は攻撃で利用した際に破壊されることが多く、あらかじめ多くの机や椅子が用意される。対戦相手を机の上に横たえて、机めかげてムーンサルトプレスやスワントーンダイブなどの飛び技を繰り出し、机まで破壊される光景が試合のハイライトの1つである。
 そんな中、メインはTLC戦で行われるWWE王座戦。王者、AJスタイルズがディーン・アンブローズの挑戦を受けた。AJスタイルズ憎しで、先の『サバイバーシリーズ2016』では同じスマックダウンライブ大会チームであるAJスタイルズを裏切る行為まで見せたアンブローズ。遂に復讐の王座戦にコマを進めた。アンブローズは元々北米ハードコア団体CZW(コンバット・ゾーン・レスリング、日本でファイヤーデスマッチを行って名前を挙げたジョン・ザンディグが創立した団体)で活躍、CZW世界ヘビー級王者にも輝いている。そんなアンブローズだけにハードコアは得意中の得意であり、テーブル、梯子、椅子を使ってAJスタイルズを痛めつける。しかしAJスタイルズも長年、全米第二の団体TNAでトップを張っており、六角形のリングでハードコアな試合の経験も豊富であり、一歩も譲らない。そして遂にアンブローズを場外でKOして、梯子を使ってベルトを手にしようとしたAJスタイルズだったが、その時に事件が起こった。なんと、包帯姿のジェームス・エルスワースが表れたのだった。
 最貧弱エルスワースは、元々AJスタイルズが連れてきたジョバー(Jobber=負け役レスラー)だが、アンブローズと結託し、AJスタイルズに反抗する様になっていた。アンブローズの介入でAJスタイルズはエルスワースに3連敗しており、その実績が認められエルスワースはWWEと契約。これに怒ったAJスタイルズが鉄階段にスタイルズクラッシュを叩きつけてエルスワースを病院送りにしていたのだった。
 その姿を見たAJスタイルズは怒りで襲いかかり、再び鉄階段にスタイルズクラッシュの体勢に入る。そこに蘇生したアンブローズが襲いかかりエルスワースを救ってAJスタイルズをKOしたのだった。これで逆にアンブローズが有利になり、遂に吊るされたベルトに手が届いた時、なんとエルスワースが裏切り、アンブローズごと梯子を倒してしまったのだった。アンブローズは場外のテーブルに落ちてしまい失神。エルスワースは、AJスタイルズに今がチャンスだと導く。エルスワースの裏切りによって吊るされたベルトを奪い王座防衛を果たしたのはAJスタイルズだった。エルスワースの真意は何なのだろうか? 今後の王座戦線から目が離せない。

 また各王座戦もテーブル、梯子、椅子を使用したハードコアルールで行われ、女子王座戦は、テーブル戦で王者ベッキー・リンチがアレクサ・ブリスの挑戦を受けた。女子でも激しいハードコア戦を行う様になったが、こちらもブリスがリンチをテーブルに叩きつけて勝利。新王者に輝いた。

 IC王座戦は、ラダー戦で王者ザ・ミズが抗争が続いているドルフ・ジグラーの挑戦を受けた。試合はミズがローブローでジグラーを倒して吊るされたベルトを奪取。対立しているGMのダニエル・ブライアンに向け、自分が永久に王者だとミズはアピールしたのだった。

 タッグ王座戦は、通常のプロレスルールで行われ、ヒース・スレーター、ライノの王者組が、怪奇一家(ブレイ・ワイアット&ランディ・オートン)の挑戦を受けた。オートンがワイアットにより洗脳され怪奇一家入りした為、パワーアップしており、王者組は最強の挑戦者が現れた形となる。試合は、そのオートンがスレーターを必殺のRKOで仕留めてフォール勝ち。怪奇一家が新王者に輝いた。

161205wwe■ WWE TLC2016
日時:2016年12月4日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・テキサス州ダラス

<WWE王座TLCマッチ>
○AJスタイルズ(王者)
 ベルト奪取
●ディーン・アンブローズ(挑戦者)

<スマックダウン女子王座テーブルマッチ
○アレクサ・ブリス(挑戦者)
 テーブル葬
●ベッキー・リンチ(王者)
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<チェアーマッチ>
○バロン・コービン
 ピンフォール
●カリスト
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<IC王座ラダーマッチ>
○ザ・ミズ(王者)
 ベルト奪取
●ドルフ・ジグラー(挑戦者)
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<ノーDQマッチ>
○ニッキー・ベラ
 ピンフォール
●カーメラ

<スマックダウン・タッグ王座タイトルマッチ>
○ブレイ・ワイアット、ランディ・オートン(挑戦者)
 ピンフォール
●ヒース・スレーター、ライノ(王者)
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