最終決戦初日は鈴木軍が全敗! GHC奪取失敗みのるに杉浦が五輪予選スラムで時限爆弾不発 ノア後楽園

 ノア・鈴木軍抗争の最終決戦とされた後楽園・ディファの2連戦だが、初日となった2日の後楽園大会が開催となった。

 タイトルマッチに関しては、小峠がタイチを、中嶋がみのるをそれぞれ破り、王座を防衛。タイトルマッチのみならず、鈴木軍は自チームが出場した試合で全敗となった。このあたり満2年を迎えようとする対抗戦が節目に差し掛かろうとしていることを感じずにはいられない。鈴木軍の杉浦がボスであるみのるを襲撃したのも、再編成へとつながりそうだ。みのるがノア制圧の決め手となる“時限爆弾”を予告していたが、不発に終わった。

 抗争カウントダウンに入っているかもしれないみのるは、わずか2週間で2度のシングル後楽園メインを務めたことになる。やはり役者が違うということなんだろう、みのるの試合には対抗戦色が色濃く出た。潰しに行く打撃、失神に追い込もうとする絞め技。それをしのいだ中嶋は、貫録をまとったように見えた。

 予定されていた“新日からのノア出向”は1年予定から2年に伸びた。ノアと新日本プロレスでは団体規模が違うことから、どうしても力関係であったり、マッチメイクだったりといった点が話題となっていく。リング上の闘いへの注目が散漫になる面もある中で、みのるは常に緊張感を持ってノアマットに貢献してきた。

 ノアファンにとって目障りな鈴木軍だが、みのるがいないとノア大会への求心力が明らかに落ちることが懸念される。内田雅之会長体制での“鈴木軍なし”プランはもう描けているのだろうか。気になる最終決戦の2日目は12・3ディファ大会となる。

 なお、後楽園ホール隣接の展示場では永源遥さんへの献花が行われ、リングでは追悼ゴングも鳴らされた。

161202_noah_m5

電子書籍詳細版は週刊ファイト12月15日号ノア鈴木軍猪木初代タイガーKNOCK OUTマサ斎藤NXT大阪プ映画に収録されました。

■ ノア「ONE NIGHT CRUISE 2016 in KORAKUEN」
日時:12月2日(金) 18:30~
会場:東京・後楽園ホール 観衆1,110人

<第1試合>
大原はじめ
拳王
●アレハンドロ・サエス
齋藤彰俊
 7分24秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
○清宮海斗
熊野準
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ

<第2試合>
●TAKAみちのく
エル・デスペラード
金丸義信
 5分30秒 片山ジャーマン・スープレックス・ホールド
小川良成
○原田大輔
石森太二

<第3試合>
●デイビーボーイ・スミスJr.
 4分1秒 反則勝ち
○マイバッハ谷口
※アーチャーの乱入

<第4試合>
●デイビーボーイ・スミスJr.
ランス・アーチャー
 10分54秒 首固め
○マイバッハ谷口
潮崎豪
※前試合でのアーチャー乱入からそのままタッグマッチに

<第5試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●タイチ
 15分42秒 キルスイッチ ⇒ 片エビ固め
○小峠篤司
[第32代選手権者]
※小峠が3度目の防衛に成功

161202_noah_m4

<第6試合>
●飯塚高史
杉浦貴
 11分24秒 不知火 ⇒ 片エビ固め
マサ北宮
○丸藤正道

<第7試合 GHCヘビー級選手権試合>
[挑戦者/グローバル・リーグ戦2016優勝]
●鈴木みのる
 37分01秒 バーティカルスパイク ⇒ エビ固め
○中嶋勝彦
[第28代選手権者]
※中嶋が初防衛に成功

161202_noah_m3

161202_noah_m2

▼クレジットカード決済、銀行振込み対応~電子書籍のご注文はこちらから!強烈最新刊440円カートへ
wf063Chirashi-718週刊ファイト12月8日号全日両国東京愚連隊永源遥ノア爆破長州天龍鷹の爪大賞巌流島