コナー・マクレガーがエディ・アルバレス倒し二冠王!MSG開催『UFC 205』ミーシャ・テイト引退表明

(c)photo courtesy of UFC
 コロラド州での旗揚げから苦節23年、同じ宿命の11月12日、UFCがついにニューヨークに上陸を果たした。メインイベントではコナー・マクレガーがエディ・アルバレスを倒し二冠王に。幻想か真実なのかとライト級王者に挑発されてきたカードだが、アイルランド国旗と伴にフェザー級と合わせ2本のベルトを誇示したコナー勝利の絵でMSGの夜は終了した。

161112UFC205■ UFC 205
日時:11月12日(土・現地時間)
会場:ニューヨーク市 MSG(マディソン・スクエア・ガーデン)

<メインイベント ライト級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
●エディ・アルバレス
 2R3分04秒 スタンディングパンチ4連発からのラッシュでレフェリー止めTKO
○コナー・マクレガー

NEW YORK, NY - NOVEMBER 12:  Eddie Alvarez of the United States (right) fights against Conor McGregor of Ireland in their lightweight championship bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City.  (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
NEW YORK, NY – NOVEMBER 12: Eddie Alvarez of the United States (right) fights against Conor McGregor of Ireland in their lightweight championship bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

 レフェリーにジョン・マッカーシー、お膳立てが揃った大一番。身長は計測上は同じなのに、コナーの方が高く見えるのはなぜなのか~それこそがコナーの真実だった。いつも背筋をピンと伸ばし、ちっこいくせにビンス・マクマホンのように傲慢な歩き方をするのがトレードマークだが、要するにオクタゴンの中でもコナーは背筋を伸ばしたまま闘う。そして、手足の長さがやはり決定的な武器になる。日本でも馴染みのエディ・アルバレスだけに、感情移入して見ていたファンも多いと思われるが、上から左のストレートが伸びると距離があってもアルバレスの顔面を捉えてしまう。
 試合は2R、コナーがスタンディングパンチ4連発からのラッシュでレフェリーが試合を止めTKO勝利に。


<ウェルター級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
△タイロン・ウッドリー
 判定1-0 (47-47 47-47 48-47)
△スティーブン・トンプソン
※majority drawで引き分け王座初防衛(読み上げに混乱で時間かかる)

NEW YORK, NY - NOVEMBER 12:  Tyron Woodley of the United States (left) fights against Stephen Thompson of the United States in their welterweight championship bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City.  (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
NEW YORK, NY – NOVEMBER 12: Tyron Woodley of the United States (left) fights against Stephen Thompson of the United States in their welterweight championship bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

 4R、王者ウッドリーの猛攻にレフェリーが止めてもおかしくない場面だったが、パンチに続く裸締めにもトンプソンは耐えた。結局はお客さんには長い5Rの判定に。ウッドリーの課題が多く見つかる試合だった。

<女子ストロー級タイトルマッチ 5分5ラウンド>
○ヨアンナ・イェンドジェイチェク
 判定3-0 49-46
●カロリーナ・コバルケビッチ
 MSGといえば、”ポーリッシュ・パワー”イヴァン・プトスキーが現地のポーランド系住民に集客力を誇示していたが、今回はポーランド人同士の対戦カードが組まれた。試合は4Rにアイドル戦士のパンチがヨアンナの顔面を捉える場面もあったが、アーネスト・ホーストの弟子が4度目の防衛に成功した。それにしてもカロリーナは可愛い。今後のカネの匂いがする。

NEW YORK, NY - NOVEMBER 12:  Karolina Kowalkiewicz of Poland (right) fights against Joanna Jedrzejczyk of Poland in their women's strawweight championship bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City.  (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
NEW YORK, NY – NOVEMBER 12: Karolina Kowalkiewicz of Poland (right) fights against Joanna Jedrzejczyk of Poland in their women’s strawweight championship bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)


<ミドル級 5分3ラウンド>
●クリス・ワイドマン
 3R 0分24秒 真空飛び膝蹴りTKO
○ヨエル・ロメロ
 薬物陽性から半年、出場停止にされていたレスリング出身のロメロ復帰戦は、低空の真空飛び膝蹴りがAll Americanクリス・ワイドマンに命中した。ロメロのムキムキの肉体は変わってないようにも見えたが、カメラが捉えたスーツ姿のミドル級王者、英国のマイケル・ビスピンは中指を立てるにとどまらず、注射を打つ禁断ポーズで応えた。

NEW YORK, NY - NOVEMBER 12:  Chris Weidman of the United States (right) fights against Yoel Romero of Cuba in their middleweight bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City.  (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)
NEW YORK, NY – NOVEMBER 12: Chris Weidman of the United States (right) fights against Yoel Romero of Cuba in their middleweight bout during the UFC 205 event at Madison Square Garden on November 12, 2016 in New York City. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)


<女子バンタム級 5分3ラウンド>
○ラケル・ペニントン
 判定3-0 (29-28 30-27 30-27)
●ミーシャ・テイト
 ケイティ・ペリーの♪Roarで入場のミーシャだが、いいところなく惨敗。雄たけびを上げることなくジョー・ローガンの試合後インタビューで引退を表明した。TUFのコーチ(ミーシャ)と生徒の対決でもあった。「私を追い越したんだから」とミーシャはオクタゴンを去る理由を述べた。ストライクフォース王者=ミーシャ・テイトとロンダ・ラウジーの対戦が、それまで女人禁制だったUFCの運命を変えた。「女子はカネになる」~ロレンゾ兄弟率いるズッファ社が超巨大化を遂げる前夜のことだった。
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以下UFCファイトパス中継
<プレリムカード フェザー級 5分3ラウンド>
○フランキー・エドガー
 判定3-0 (30-27 30-27 29-28)
●ジェレミー・スティーブンス

<ライト級 5分3ラウンド>
○ハビブ・ヌルマゴメドフ
 3R 2分31秒 キムラロック
●マイケル・ジョンソン

<ミドル級 5分3ラウンド>
●ハファエル・ナタウ
 1R 3分22秒 TKO
○ティム・ボーシュ

<ウェルター級 5分3ラウンド>
○ビセンテ・ルーケ
 1R 1分19秒 KO
●ベラル・ムハマッド


<アーリープレリム ライト級⇒キャッチウェイト(162.6ポンド) 5分3ラウンド>
○ジム・ミラー
 判定3-0 (30-27 29-28 30-27)
●チアゴ・アウベス
※チアゴ・アウベスは計量失敗。6.5ポンド超過!アウベスは試合当日の体重が173パウンド(約78.47kg)を超えてはいけない制約で試合は成立。

<女子バンタム級 5分3ラウンド>
○リズ・カーマウチ
 判定2-1 (28-29 29-28 29-28)
●ケイトリン・チョケイジアン

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