サプライズ馬場元子相談役登壇、オールジャパン・プロレスリング株式会社始動、全日本プロレス名称継続！

　4日、ザ・キャピタルホテル東急にて「オールジャパン・プロレスリング株式会社」の設立会見が行われ、秋山準社長、諏訪魔専務取締役らが豊富を述べた。新社長によれば、奇しくも秋山が馬場さんと最初に会ったのも、入団会見を行ったのも22年前の7月、同じ東急キャピタルホテルだったという。檀上で秋山は、その22年前には新日本プロレスと全日本プロレスの二強メジャーだったことに触れ、かつての栄光を取り戻すべく「ファンに勇気と希望を与える団体を目指す」と語った。
　専務取締役に就任した諏訪間は、「信頼のある団体を構築するために、役員として名を連ねた」ことを明かしている。
　質疑応答では、前日に全日本プロレスの名前を使わせて貰えることに白石伸生オーナーから「ようやくOKが出た」として、細かいことは差し控えると話すにとどまってる。記者が「公式webサイトも引き継げるのかと」の質問には、そういう方向と話すにとどめ、新たにファンクラブのサイトが本日付で立ち上がったことを披露していた。

オールジャパンプロレス公式ファンクラブサイトより
このサイトの文面を赤背景でプリントアウトしたものが配布資料として配られたが、隣の席にいた古参記者の門馬忠雄さんが「血判書だ！」と興奮されていた。

　サプライズだったのは、新会社に相談役として名を連ねた馬場元子夫人が呼ばれ、記念撮影にも収まったこと。囲み会見で秋山社長は、「表にまでは出てくれないと思っていた」と話し、「本当に感謝している」としている。
　また、KENSOは欠席。病欠というわけではなさそうなので、6日のWRESTLE-1両国大会に登場ということもありえなくもないが、現時点で推測してもどうしようもない。囲み会見で諏訪間は「ヒールとしてのプライドなんじゃないか」とかばっていたが、秋山は「中途半端なヒールだけど」と茶々を入れていた。　

　囲み会見で諏訪間専務は、「外に対する社長。内に関しては自分が現場とオフィスを回していく」と責任分担を話した。役員になることへの抵抗感と責任に関しても、当然のことながら金銭的な覚悟はしっかり自覚している印象を受けた。
　また、秋山社長は「新日が独走しているが、負けているとは思ってない」とも。記者が突っ込んでみたら、「ここまでデカい選手が揃っている団体はない。No.1だ！一発、一発の重みが違う」と自信を覗かせる。課題としては「あとはそれをどう伝えるか。各選手の個性を出していきたい」と述べている。
　あらためて馬場さんに対して、「やはり全日本プロレスというのは馬場さんのもの。武藤さんの時は馬場色を消そうとしていたが、消す必要もない。僕も一回裏切っているので大きなことは言えないが、出て行った時に全日の名前の凄さがわかる。元子さんに対して、すいません、またスネかじりで」と、真面目な心境で会見を結んだ。

電子書籍版はマット界舞台裏7月17日号秋山全日W-1両国USTREAM新日シン華名BLADEラウェイ魔界錬闘会に収録されました。