『UFC202』コナー・マクレガーが悪童ネイト・ディアスにリベンジ!+『RFA41』

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(C)Photo Courtesy of UFC

 8月20日(現地時間)にネバダ州ラスベガスで『UFC 202: Diaz vs. McGregor 2』が開催された。

 今回の“UFC 202”のメインイベントは、UFC ウェルター級マッチとして、今年3 月に行われたUFC 196 の再戦となるネイト・ディアス(アメリカ20勝10敗)対コナー・マクレガー(アイルランド19 勝3敗)が実現することになった。
 前回の対戦で、序盤こそ速い攻撃でディアスを圧倒しながらも、中盤で重いパンチを食らってサブミッション負けを喫したフェザー級王者のマクレガーは、試合前のインタビューで「今回初めて、相手を想定した練習をしっかりとやってきた。サウスポーで背の高いボクサーをスパーリングパートナーに雇ったんだ」と答えており、リベンジに向けた準備はできていることが伺える。凄まじいパフォーマンスでUFCのスーパースターに一気に上り詰めたマクレガーが、総合格闘界の悪童ことディアスに挑む一戦に注目が集まった。
 試合は、なんと1Rにマクレガーがディアスから右でダウンを奪う猛攻。その後もローキックなどで攻めるマクレガーが有利な展開となった。しかし、前戦と同じく、試合が進むにつれディアスが息を吹き返し、3Rにはディアスの連打でマクレガーがダウン寸前まで追い詰められる。前戦と同じく、マクレガーがまた敗れるのかと思われたが、成長したマクレガーは、ここで体勢を立て直し、終盤ラウンドもなんとか互角に試合を行った。結果、判定に試合はもつれこみ2-0でマクレガーが勝利。見事にリベンジを果たしたものの、これで一勝一敗。三度目の決着戦を両者が口にした。

試合後のマクレガー
「驚いたか! キングが帰って来たぞ! これで1勝1敗だ。ぜひ決着戦をやろう。これまでこちらが階級を上げたのだから、次は155パウンド(ライト級)でやろうじゃないか!」

試合後のディアス
「オレはあいつに再戦を与えたんだから、今度は3戦目をやろうぜ!ちくしょう! コナー、今日はよくやったな! でもオレらには3度目の戦いが待っているぜ!」

 セミファイナルで行われたライトヘビー級戦アンソニー・ジョンソン対グローバー・テイシェイラはド迫力決着。ジョンソンが試合開始直後に右アッパーで打ち抜き、テイシェイラは失神ダウン。完全に意識を失ったテイシェイラへジョンソンが追撃するとレフェリーが即ストップ。ジョンソンが13秒でKO勝利となり、ダニエル・コーミエの保持するライトヘビー級王座への挑戦をアピールした。

 人気者の“カウボーイ”ドナルド・セラーニはウェルター級の強豪リック・ストーリーを相手になんと金網に追い込みパンチラッシュでTKO勝利。次は本来の階級であるライト級で王座獲りをアピールした。

 またプレミアムカードに日本の水垣偉弥が登場したが、コディ・ガーブラントにTKO負けを喫した。
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 UFC202はAbemaTV(朝6時30分放送開始)で全試合完全生中継され。また、ニコニコ生放送でもアーリープレリムとプレリムを生中継された。さらに、日本では8月27日(土)22 時よりFOXスポーツ&エンターテイメントでも録画放送される。

大会や選手の詳しい情報などは、UFC 公式サイトへ
http://jp.ufc.com/event/UFC-202#/fight

FOXスポーツ&エンターテインメント UFC ナンバーシリーズ
http://tv.foxjapan.com/fse/program/index/prgm_id/20542

■ UFC 202: Diaz vs. McGregor 2
日時:2016年8月20日(現地時間)
場所:アメリカ・ネバダ州ラスベガス

<ウェルター級/5分5R>
○コナー・マクレガー(アイルランド)
 判定 2-0 
●ネイト・ディアス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
○アンソニー・ジョンソン(米国)
 1R 0分13秒 KO 
●グローバー・テイシェイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
○ドナルド・セラーニ(米国)
 2R 2分2秒 TKO 
●リック・ストーリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○マイク・ペリー(米国)
 1R 3分38秒 TKO
●イム・ヒョンギュ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
○ティム・ミーンズ(米国)
 2R 2分56秒 TKO 
●サバウ・ホマシ(米国)

プレミアムカード
<バンタム級/5分3R>
○コディ・ガーブラント(米国)
 1R 0分48秒 TKO 
●水垣 偉弥(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
○ラケル・ペニントン(米国)
 判定 3-0 
●エリザベス・フィリップス(米国)

<フェザー級/5分3R>
○アルテム・ロボフ(アイルランド/ロシア)
 判定 3-0 
●クリス・アヴィラ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
○コートニー・ケイシー(米国)
 1R 4分34秒 腕十字 
●ランダ・マルコス(カナダ/イラク)

<ウェルター級/5分3R>
○ロレンツ・ラーキン(米国)
 1R 4分8秒 TKO 
●ニール・マグニー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○コルビー・コビントン(米国)
 3R 2分18秒 TKO 
●マックス・グリフィン(米国)

<ミドル級/5分3R>
○マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)
 1R 4分30秒 ギロチンチョーク 
●アルベルト・ウダ(ブラジル)

RFA 42: Giagos vs. Estrazulas
 8月19日(現地時間)にカリフォルニア州バイセイリアで『RFA 41: Clark vs. Giles』が開催された。
 RFAはAXSTVで全米に生放送されている為、北米中堅MMA団体でも注目度が高く、レガシーFCと共にこのRFAで王者になるとUFCやベラトールというメジャー団体との契約出来る事が多い。その為、これからメジャー団体へ上がろうとする若手だけではなく、一度、メジャー団体をリリースされた選手が再起の場として契約し、再契約を勝ち取るケースもある。今回、メインに登場したクリストス・ギアゴも、そんな元UFCファイターでありRFAで再起を狙っている。対戦相手のアートゥル・エストリャズラスはブラジルのローカル大会で勝利を重ね、遂に北米進出してきた選手だ。試合は、ギアゴが判定で勝利。UFC経験者の意地を見せたようだ。

■ RFA 42: Giagos vs. Estrazulas
日時:2016年8月19日(現地時間)
場所:アメリカ・カリフォルニア州バイセイリア

<ライト級>
○クリストス・ギアゴ(米国)
 判定 3-0
●アートゥル・エストリャズラス(ブラジル)

<フライ級>
○アレックス・ペレス(米国)
 判定 2-1
●レイ・エリザルデ(米国)

<ライト級>
○アンソニー・アヴィラ(米国)
 1R 0分54秒 ギロチンチョーク
●クリス・パディヤ(米国)

<ライト級/5分3R>
○ダヴィ・ラモス(ブラジル)
 1R 4分07秒 リアネイキドチョーク
●マイク・フラック(米国)

<フライ級>
○スティーブ・グルーバー(米国)
 2R 0分42秒 リアネイキドチョーク
●シャイ・リンジー(米国)

<フェザー級>
○アディン・ドゥエナス(米国)
 判定
●トミー・アーロン(スペイン)

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