時間切れはハイフライ2発目からのカウント2とともに! 棚橋vs.オカダ劇的幕切れ新日『G1』Aブロック1位は後藤

 12日、新日本プロレス真夏の祭典『G1クライマックス』は17日目。両国国技館3連戦の初日を迎えた。公式戦はAブロック最終日。

 『G1』名物ともいえる最終日の複雑な決勝進出条件だが、多くのファンはこれまでの大会から展開を予想している。「結局はメインの勝者が進出するんでしょ」と。2013年1月4日・東京ドーム大会以降6戦全てに30分以上を要している棚橋弘至vs.オカダ・カズチカをもってしても、「さすがに時間切れはないでしょ」と思われた。

 ところが試合は15分、20分、25分と経過していく。看板カードだけのことはある。得意技を切り返し合うラリーがスリリングに続く。過去の名勝負がフラッシュバックしたと思ったら、ことごとく新展開で決着がつかないのだからタマらない。東京ドームの定番カードが、ドームのビジョンではなく両国に座り肉眼で追える幸せ。

 棚橋vs.オカダはハイフライ・フロー2発目からのカウント2で時間切れ。これぞG1マジックの決定版ではないか。観衆はメインに酔い、後藤の電撃進出に驚き、ザワザワが止まらない。

 まるでG1が新章に突入したようなインパクト。プロレスの面白さの違う引き出しを開けた新日本プロレス。日本のプロレスの盟主が繰り広げる『G1』2日目以降、そして下半期には注目せざるを得ない。

 詳細版は週刊ファイト8月25日号吉田沙保里(銀)巌流島G1裏検証キラーカン渕正信NOSAWA元子曙に収録されました。

■ 新日本プロレス『G1 CLIMAX 26』
日時:8月12日(金) 18:30
会場:東京・両国国技館 6,598人(満員)

<第1試合>
○マーク・ブリスコ ジェイ・ブリスコ
 03分07秒 ダイビングエルボードロップ ⇒ 片エビ固め
●キャプテン・ニュージャパン ヨシタツ

<第2試合>
●デビッド・フィンレー ジュース・ロビンソン 田口隆祐 本間朋晃
 04分40秒 グラウンド・コブラツイスト
タイガーマスク ○獣神サンダー・ライガー 中西学 永田裕志

<第3試合>
●小峠篤司 中嶋勝彦 YOSHI-HASHI 矢野通
 08分28秒 ラリアット ⇒ 片エビ固め
KUSHIDA ○小島聡 マイケル・エルガン 柴田勝頼

<第4試合>
○ハングマン・ページ 高橋裕二郎 タンガ・ロア ケニー・オメガ
 07分40秒 ライトオブパッセージ ⇒ 体固め
ジェイ・リーサル ●BUSHI EVIL 内藤哲也

<第5試合「G1 CLIMAX 26」Aブロック公式戦>
○SANADA
 12分12秒 Skull End
●天山広吉

<第6試合「G1 CLIMAX 26」Aブロック公式戦>
○石井智宏
 12分33秒 垂直落下式ブレーンバスター ⇒ 片エビ固め
●真壁刀義

<第7試合「G1 CLIMAX 26」Aブロック公式戦>
○タマ・トンガ
 08分39秒 ガンスタン ⇒ 片エビ固め
●バッドラック・ファレ

<第8試合「G1 CLIMAX 26」Aブロック公式戦>
●丸藤正道
 13分17秒 GTR ⇒ 片エビ固め
○後藤洋央紀

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<第9試合「G1 CLIMAX 26」Aブロック公式戦>
△オカダ・カズチカ
 30分00秒 時間切れ引き分け
△棚橋弘至

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