レジェンダ・デ・プラタ優勝ラ・マスカラ『CMLL 金曜日定期戦』+ドス・カラス登場『リーガ・エリテ』

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 7月15日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL 金曜日定期戦』が開催された。
 今大会の目玉は、レジェンダ・デ・プラタの決勝戦だ。日本語にすると「銀の伝説」となるレジェンダ・デ・プラタは、元々は、ルチャリブレの枠を超えたメキシコの国民的英雄、聖人エル・サントを讃えるもので、エル・サント杯の事だ。しかし、近年、サントの息子であるイホ・デル・サントとCMLLが険悪な関係になってしまった為、サントの名前を全面に出さず、レジェンド杯という感じになっている。ちなみに、サントと双璧のスペル・エストレージャであるブルー・デーモンを讃えるレジェンダ・デ・アズル(青の伝説)も不定期で開催されている。
 そして最後まで残ったのは、ラ・マスカラ、ボラドールJr.、ミスティコ、そして怪我で欠場から復帰したドラゴン・リーだ。マスカラはルーシュと壮絶な仲間割れした後、ルーシュだけではなくルーシュの血縁全てを敵としており、ミスティコとリーはルーシュの弟である為、抗争が続いている。その為、マスカラはボラドールJr.と共闘し、ルーシュの2人の弟達をいたぶった。そして、うまくミスティコと共闘しているはずのボラドールJr.を同時に丸めこんでマスカラがフォールして2人同時に退場させる。激しく抗議するミスティコのマスクを剥ぎ取り、敗者は去れと追い返したのだった。そしてリーもいたぶり覆面に手をかける。そこに乱入してきたのは、ルーシュだった。ルーシュは自分の肉親を次々に襲うマスカラに怒り心頭。しかし、ルーシュが乱入した結果、リーの反則負けとなり、聖なるエル・サント杯優勝は反則勝ちでラ・マスカラとなってしまったのだった。そして試合後、激昂するルーシュを弟のリーが制し、自分がマスカラと対戦すると、リーがマスカラに対し、究極の最終決着戦、マスカラ・コントラ・マスカラ(敗者、覆面剥ぎマッチ)を要求。この2人のマスカラ戦は実現するのだろうか?

 メインでは、そのルーシュが、アトランティス、ディアマンテ・アスルと組み、ウルティモ・ゲレーロ率いるゲレーロスと対戦。1本づつ取り合って3本目となったが、ここでゲレーロがレフェリーが倒れた隙をついてルーシュにローブロー。これでゲレーロがルーシュからフォールを奪って勝利。ルーシュはメインでも敗れてしまった。

■ CMLL 金曜日定期戦
日時:2016年7月15日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ
 2-1
●アトランティス、ルーシュ、ディアマンテ・アスル

<トルネオ・デ・ラ・レジェンダ・デ・プラタ>
優勝 ラ・マスカラ
参戦選手 ミスティコ、ボラドールJr.、ティタン、ゲレーロ・マヤJr.、ブルー・パンテルJr.、トリトン、ネグロ・カサス、メフィスト、バルバロ・カベルナリオ、ヴィールス、リッパー

 7月14日(現地時間)にアレナ・メヒコで『リーガ・エリテ』が開催された。
 このリーガ・エリテはインディ団体だがCMLLと友好関係にある為、聖地アレナメヒコで興行を許されており、選手もCMLLのトップ選手が参戦する。しかし、普段はCMLLに出場しないレジェンドである大物も参戦するので豪華なものとなっている。
 更に2016年3月30日よりTVアステカ(メキシコのテレビ局)でテレビ放送がスタートし更に盛り上がっている。そして今大会では、なんと1997年以来となるアレナ・メヒコにレジェンド中のレジェンド、ドスカラスが登場した。ドスカラスは、アトランティスと組んで、マスカラ・アニョ・ドスミル、ウニベルソ・ドスミルと対戦。アトランティスもマスカラ・アニョ・ドスミル、ウニベルソ・ドスミルもレジェンドだが、更に上の世代であるドスカラスと比べれば若手となってしまう。試合は当然、ドスカラス、アトランティスが勝利し、レジェンドの夢舞台に会場は酔いしれた。

■ リーガ・エリテ(EITE)
日時:2016年7月14日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナ・メヒコ

<リーガ・エリテ王座決定リーグ戦>
○ルーシュ
 反則
●LAパーク

<タッグマッチ>
○ドスカラス、アトランティス
 ピンフォール
●マスカラ・アニョ・ドスミル、ウニベルソ・ドスミル

<リーガ・エリテ王座決定リーグ戦>
○ディアマンテ・アスル
 ピンフォール
●テディ・ハート

電子書籍版は金曜22日発売の週刊ファイト7月28日号に収録されました。
週刊ファイト7月28日号G1開幕UFC薬物WWE価格破壊興行ミルコRIZIN大怪獣BattleAid

マット界舞台裏12月12日号仮面兄弟MuayThaiOpen東スポwnc新宿サンマルチノ新日博多
▼12・4東京愚連隊TOKYO DREAM 2013 後楽園大興奮
 最終フライトは先送りか?ドス・カラス引退撤回!
 Photo & Text by 斉藤雅治 & 編集部
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