タマ・トンガ参戦『CMLL 金曜日定期戦』+『ROHベスト・イン・ザ・ワールド2016』

(C)CMLL

 6月24日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL 金曜日定期戦』が開催された。
 今大会には、CMLLと提携している日本の新日本プロレスから選手が参戦し、通常のCMLLとは違う国際色豊かな大会となった。メインでは、その外国勢をアトランティスとボラドールJr.というCMLLのベテランと若手の看板テクニコとディアマンテ・アスルが組んで、迎え撃った。そのメインに登場した外国勢はタマ・トンガ、タンガロアの新日勢と、北米インディーで活躍するサム・アドニスだ。会場は当然、メヒコ・コールに包まれて試合がスタート。1本目はパワーに押され外国軍が取ったが、2本目はメヒコ軍が覚醒して取り返す。そして3本目、御大アトランティスがアドニスに必殺のアトランティダを極めるが、そこにトンガとタンガロアが乱入し2人がかりでアトランティスを仕留めてしまった。流石に2対1ではと会場からはブーイングだったが、まずは外国軍がCMLLで存在感を示した。

 セミファイナルでは、ミスティコとマルコ・コルレオーネという人気者同士が日本のKUSHIDAと組み、ショッカー、ラ・マスカラ、テリブレと対戦。マスカラは、ルーシュと仲間割れしてから、ルーシュだけではなく、ルーシュの一族全員をターゲットにしており、ルーシュの弟であるミスティコと因縁がある。試合は、当然、マスカラがミスティコの覆面を破り、ルードの大物ショッカーは、KUSHIDAをジャベでタップさせても、技を解かず嬲りものにして1本先取。しかし、2本目、ミスティコの怒りが爆発し、テクニコ軍が取り返すも、3本目は、マスカラがミスティコのマスクを剥ぎ取ってしまった。当然、ルード軍の反則負けだが、勝ち誇ったのはマスカラだ。顔を隠してうずくまるミスティコにマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)を要求し、マスカラが完全にミスティコを飲みこんだという感じだ。

■ CMLL 金曜日定期戦
日時:2016年6月24日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○サム・アドニス、タマ・トンガ、タンガロア
 2-1
●アトランティス、ボラドールJr.、ディアマンテ・アスル

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、KUSHIDA、マルコ・コルレオーネ
 2-1
●ショッカー、ラ・マスカラ、テリブレ

<6人タッグマッチ>
○ポルキー、レイ・コメタ、バリエンテ
 2-0
●ニエブラ、バルバロ・カベルナリオ、フェリーノ

 6月24日(現地時間)にノースカロライナ州コンコードで『ROH Best in the World2016』が開催された。
  WWE、TNAに次ぐ全米第三のプロレス団体であるROHの4大大会のひとつである『Best in the World』。今年のメインは、ジェイ・リーサルが保持するROH世界ヘビー級王座に、前王者であるジェイ・ブリスコが挑戦した。この両者は1年前の同大会で対戦しており、その時はジェイ・ブリスコがROH世界ヘビー級王者で、ジェイ・リーサルはTV王者だった。禁断の王座統一戦を行い、なんとリーサルが勝利で二冠王となった。その後、TV王座からは陥落したものの、世界王座はしぶとく保持し、遂に1年間保持したのだった。ブリスコとしては、ここまでリーサルを増長させた責任もあり、なんとしても王座を奪い返したいところだ。試合は、なんと両者、真正面からぶつかる展開で、最後はリーサルがリーサル・インジェクションでブリスコからフォール勝ち。短命王者と思われていたが、ここにきて長期政権を築きそうな感じであり、試合後は、両者が握手をするという感動的なものとなった。
 また、TV王座戦では、現王者であるボビー・フィッシュが、急成長中のダルトン・キャッスルの挑戦を受けた。召使であるテイト・ツインズを引連れて試合を行うというギミックで色物というイメージが強いが、じわじわとその実力で存在感を示し、遂に王座挑戦まできたキャッスルだが、やはり、フィッシュの牙城は崩すことは出来るフィッシュが防衛を果たした。
 また、スティーブ・コリノとBJホイットマーの対戦で、なんと妖怪児ケビン・サリバンが登場。凶器でコリノを攻撃し、ホイットマーを勝利に導いた。このレジェンドの復活は何を意味するのだろうか?

■ ROH Best in the World2016
日時:2016年6月24日(現地時間)
場所:アメリカ・ノースカロライナ州コンコード

<ROH世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ジェイ・リーサル(王者)
 ピンフォール
●ジェイ・ブリスコ(挑戦者)

<ROH世界TV王座タイトルマッチ>
○ボビー・フィッシュ(王者)
 ピンフォール
●ダルトン・キャッスル(挑戦者)

<シングルマッチ>
○BJホイットマー
 ピンフォール
●スティーブ・コリノ

<ROH世界タッグ王座タイトルマッチ>
○クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン(王者)
 ピンフォール
●クリス・セイビン、アレックス・シェリー(挑戦者)

<6人タッグ・トルネードマッチ>
○アダム・コール&ヤングバックス
 ピンフォール
●ムース、ウォー・マシーン

<スペシャル・チャレンジマッチ>
○マーク・ブリスコ
 ピンフォール
●ロデリック・ストロング

<シングルマッチ>
○ACH
 ピンフォール
●サイラス・ヤング

<シングルマッチ>
○カイル・オライリー
 腕十字
●カマイタチ

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