サモア・ジョーxフィン・ベイラー金網決着!ASUKA防衛!中邑真輔キンシャサ!NXT新章開始

 現地時間8日、WWEの『NXT TAKEOVER: The End』がオーランドで開催、メインイベント金網決着戦ではサモア・ジョーがフィン・ベイラーに雪崩式マッスルバスターを極めてNXT王座を、ASUKA華名は巨漢のナイア・ジャックスを引っ張り、キックをぶち込んでNXT女子王座をそれぞれ防衛した。
 すでに何度も何度も激闘を繰り広げたサモア・ジョーとフィン・ベイラーだが、今回は金網決着戦だ。NXTは会場規模の都合があり、『レッスルマニア』でのシェイン・マクマホン伝説の9メートル金網ダイブがお膳立てされる巨大なケージ仕様のものとは別物の小ぶりだが、高速未来車デロリアンのウイングドア開閉よろしく、天井で大きく開いたままの4面が開始前にゆっくりと降臨してきて、徐々に閉まって端が合わさる演出は斬新だった。これまでの金網の底が会場地面に降りるのではなく、リングサイドエプロンで固定される、小ぶりを逆手にとった仕様が素晴らしい。
 なお、公式曲に♪KARATEが採用された現在ドイツ遠征中のBABYMETALは、これまでNXTを見てきた方は比較可能なように異例の扱いでビデオクリップの一部が紹介されるにとどまらず、ナイヤの戦闘準備段階でも、さらに、すでにWWE公式チャンネルにて先行公開の動画でASUKA華名のアクションに使われた箇所が、本篇でもあらためて使われている。日本語の歌詞が$9.99のWWEネットワークにより世界配信されたのだ。
ASUKA華名の王座戦煽り動画にWWE公式がBABYMETALのKARATE使用!
 本誌ではとうの昔に既報だが、TNA離脱のボビー・ルードが意味ありげにバックステージに消えるスキット場面や、ザ・リバイバルがタッグ王者となったが、ロード・ウォリアーズのマネージャーとして名をはせたポール・エラリングが出没と、次への布石が散りばめられた大会となるも、若いオーランドの観客は、どうやらポール・エラリングが誰なのかわからなかったのは仕方がない。
 専門家には神格化されている職人オースチン・エリーズだが、腹にバンテージを巻いてきてのリングイン。事前の煽り番組では「ケガではない」が強調され、試合展開のひとつに中邑真輔がその白いバンテージをつかんで相手を回すスポットで使われているが、普段エリーズの神業タイミングを見ているマニアからすれば、あえて辛口評ならイマイチ本調子ではなかった。中邑は事前の英語インタビューで、「ひざまずかせてやる」と煽ったが、I think…ではなくI’m afraid…だと思う。まだ咄嗟の英語は完璧ではないが、通じているのだから問題ではない。華名の大阪弁がド迫力なんだし、この二人は今回も最高だった。
 告知として、NXTが約束の地ブルックリンに帰還する8・20バークレイ・センター大会遠征を発表。NXTブランドの超絶ステップアップが高らかに宣言されている。武者修行という名の航海は、運命のDoomsdayに突き進むのだ。

■ NXT TAKEOVER: The End
日時:6月8日(現地時間)
会場:フロリダ州オーランド Full Sail学院

<メインイベント NXT王座金網戦>
○サモア・ジョー
 雪雪崩式マッスルバスター
●フィン・ベイラー

<第4試合 NXT女子王座戦>
〇アスカ
 キック
●ナイア・ジャックス

<第3試合>
○中邑真輔
 キンシャサ
●オースチン・エリーズ

電子書籍版は金曜10日発売『週刊ファイト6月16日号』に収録されました。
週刊ファイト6月16日号アリ神新日W-1全日BレスナーUFCダンヘン最後キンボ死ラウェイ

▼ASUKA華名Fベイラー中邑真輔6・8NXTテイクオーバーThe End
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