6月1日に後楽園ホールで開催されたREBELS.43。21歳の若きラジャダムナン・スタジアム・スーパーウェルター級王者ナーヴィーに挑戦したクロスポイント吉祥寺の “ムエタイ・ゴリラ”ことT-98（タクヤ）は、ニックネーム通りムキムキの肉体を誇るREBELSムエタイ・スーパーウェルター級王者で、30歳。
ナーヴィーが強烈なミドルやヒザを入れてT-98 のわき腹を赤紫色にするが、T-98も逆ワンツー(右ストレートから左パンチ)や強烈な左ボディ・ブロー、そしてローキックを叩き込んで猛攻。
そして大声援に後押しされて果敢に攻めたＴ-98が、ジャッジがすべてタイ人だったにもかかわらず３－０の判定で勝利し、ラジャダムナン王座を掴んだ。
勝利したT-98は満面の笑みでマイクを握り、
「T-98です！ ありがとうございました～！」と絶叫。
藤原敏男や武田幸三らに続き、日本人として史上5人目のラジャ王座奪取の快挙を成し遂げた喜びに浸った。
「今日は向こうがアウェーだった。今度は自分がアウェーのタイに乗り込んで防衛します！」
と力強く宣言した。
セミは“史上最強の高校生”と呼ばれる天才児・那須川天心への挑戦者を決めるトーナメントの準決勝で、大学生同士の対決。Rebels 52.5㎏王者の小笠原瑛作が初めて55.5㎏級に上げ、シュートボクシングの日本スーパーバンタム級王者・内藤と対戦。瑛作が1Rにバックブローでダウンを奪い、判定勝利した。
昨年元K-1＆SB王者アンディ・サワーからダウンを奪ってリベンジに成功し、年末のRIZINではミックス・ルールで宮田和幸をKOした日菜太も参戦。
前回の試合ではオランダ・オトマニ・ジムのモーチに敗れたが、今回の相手もオトマニ・ジムへの強豪ダウディと対戦。日菜太は１R多くの左ミドルを叩き込み、ロー、時にハイも入れて試合を組み立て、足数の多さで圧倒し勝利した。ダウディは強引に前に出てパンチを入れようとするが、及ばず。
詳細版は金曜3日発売『週刊ファイト6月9日号』に収録されました。
週刊ファイト6月9日号リコシェ-オスプレイ踏絵IGF解散勧告UFC巌流島T-98ラジャ王者
■ REBELS.43
日時：6月1日(水)
会場：後楽園ホール
【試合結果】
＜第8試合 メインイベント MTM presents ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R（インターバル2分）＞
●ナーヴィー・イーグルムエタイ [Nawee Eagle Muaythai]（タイ／王者／69.70kg）
判定0-3(47-48/48-49/48-49)
○T-98 [タクヤ]（クロスポイント吉祥寺／ラジャダムナン5位、REBELS-MUAYTHAI＆INNOVATION王者、WPMF世界ミドル級王者／69.57kg）
※T-98がラジャダムナンスタジアム認定新スーパーウェルター級王者に
試合前、T-98も見事なワイクルーを見せた。
T-98のローをカットする王者。王者のミドルとT-98のボディ打ちが交錯。
T-98は強烈なパンチを叩き込み、ローでもタイ人王者の太ももを変色させた。
T-98のパンチを明らかに嫌がっていた王者ナーヴィー。 ジャルンチャイに抱かれ拳を突き上げるT-98
＜第7試合 セミファイナル RISEバンタム級（-55kg）次期挑戦者決定トーナメント準決勝 RISEルール 3分3R（延長1R）＞
○小笠原瑛作（クロスポイント吉祥寺／REBELS 52.5kg級王者）
判定3-0 (29-27/30-28/30-27)
●内藤大樹（ストライキングジムAres／SB日本スーパーバンタム級55kg王者）
SB王者内藤（左）の蹴りをスウェーでかわす瑛作。大激戦だった。
＜第6試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R＞
○ハチマキ（PHOENIX／王者）
判定3-0 (49-47/49-47/48-47)
●渡辺理想（極真会館／挑戦者）
※ハチマキが2度目の防衛
（写真中央）王者ハチマキ（白トランクス）は、何度も組みつき、首相撲でのヒザで試合をコントロールする“タイ人的戦い”で、判定防衛。
＜第5試合 70kg級（ノンタイトル戦） 3分3R＞
○日菜太（クロスポイント吉祥寺／REBELS 70kg級王者）
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
●レドアン・ダウディ（オランダ／オトマニジム）
＜第4試合 65.5kg契約 3分3R＞
○水落洋祐（はまっこムエタイジム／REBELS 65kg級王者）
1R 2分58秒 左ボディフックKO
●パク・キヒョン（韓国／スタージム/ランズエンド）
＜第3試合 64kg契約 3分3R＞
●裕樹（ANCHOR GYM／RISEスーパーライト級（65kg）王者）
判定1-2 (29-28/29-30/28-30)
○ピエトロ・ドウリャ（オランダ／オトマニジム／2012年 WMTA 63.5kg国内王者、2014年 WMTA 63.5kg欧州王者）
＜第2試合 55kg級 3分3R＞
△炎出丸（クロスポイント吉祥寺／元J-NETWORKスーパーバンタム級王者）
判定1-0 (29-29/29-28/29-29)
△鈴木雄大（スタージス新宿ジム）
＜第1試合 ムエタイルール（肘無し） フライ級 3分3R＞
○安本晴翔（橋本道場）※デビュー戦
1R 1分15秒 バックハンドブローKO
●キム・ソンミン（韓国／EMA武館）
【REBELS関係】
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