セス・ロリンズ復活!『WWEエクストリームズ・ルールズ2016』+PWG

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 5月22日(現地時間)にニュージャージー州ニューアークで『WWEエクストリームズ・ルールズ2016』が開催された。このエクストリームズ・ルールズは前身がワン・ナイト・スタンドという伝説のハードコア団体ECWを復活させるというコンセプトのPPV大会であった。大会名を変更したその流れを組んでおり、今大会も反則裁定なし、カウントアウトもなし、凶器乱入も許されるハードコア形式の試合が多く組まれている。
 メインは当然、WWE世界ヘビー級王座戦で、王者ロマン・レインズにAJスタイルズが挑戦したのだが、当然、反則裁定なしの為、AJスタイルズの仲間のカール・アンダーソン、ルーク・ギャロウェイ、レインズの仲間であるウーソズも乱入し混沌となる。AJスタイルズは、椅子攻撃、スタイルズ・クラッシュと畳みかけるものの、レインズがギリギリで返す。そこでAJスタイルズはフェノミナル・フォアアームで仕留めようとするが、それをレインズがカウンターでスピアー。これが決まりレインズがフォール勝ちで王座防衛を果たした。しかし、その直後、なんと怪我で長期欠場中だったセス・ロリンズが乱入。レインズをぺディグリーで仕留めたのだった。AJスタイルズとの抗争に決着をつけたレインズだが、今度は復帰してきたロリンズと抗争がスタートしそうだ。

 またミック・フォーリーやテリー・ファンクと言ったハードコアレジェンドから魂を受け継いだWWEハードコアのホープであるディーン・アンブローズは金網で凶器ありの試合形式で抗争相手のクリス・ジェリコと一騎打ち。なんと画鋲まで持ち出しジェリコを画鋲に叩きつけて見事に勝利した。
 女子王座戦は、サブミッションでのみ決着がつく特殊ルールだが、更に王者シャーロットの父親、リック・フレアーが試合に介入を繰り返すので、フレアーはセコンドについたらいけないというルールで行われた。これで挑戦者ナタリアが有利となるも、入場口にフレアーの姿が現れた。ところがこれがデイナ・ブルックの変装だった為、フレアーは試合に介入していないという事になり、これに気を取られたナタリアは破れ、シャーロットの王座防衛となった。

■ WWEエクストリームズ・ルールズ2016
日時:2016年5月22日(現地時間)
場所:アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク

<WWE世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ロマン・レインズ(王者)
 ピンフォール
●AJスタイルズ(挑戦者)

<WWE女子王座タイトルサブミッションマッチ>
○シャーロット(王者)
 フィギュアエイト
●ナタリア(挑戦者)

<アサイラム・マッチ>
○ディーン・アンブローズ
 ピンフォール
●クリス・ジェリコ

<IC王座4WAYタイトルマッチ>
○ザ・ミズ(王者)
 ピンフォール
●セザーロ(挑戦者)、ケビン・オーエンズ(挑戦者)、サミ・ゼイン(挑戦者)

<WWEタッグ王座タイトルマッチ>
○ニュー・デイ(王者)
 ピンフォール
●ボードビリアンズ(挑戦者)

<US王座タイトルマッチ>
○ルセフ(挑戦者)
 アコレード
●カリスト(王者)

<タッグマッチ>
○カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ
 ピンフォール
●ジ・ウーソズ

 5月20日(現地時間)にカリフォルニア州レシーダでPWG「PRINCE」が開催された。
 北米インディーにおける西海岸の雄であるPWG(プロレスリング・ゲリラ)だが、過去にROH所属のアダム・コールが並行してこのPWGに参戦していたものの、PWGの試合で怪我をしてしまい長期欠場になった事件があった。これを受けてROHは一時、所属選手のPWGへの参戦を禁止していたのだが、話し合いがまとまり、提携が成立、再びROH勢の参戦となり、アダム・コールが復帰、更に今大会ではROH所属であるダルトン・キャッスルも参戦した。そしてメインで行われたロドリック・ストロングがサミ・キャラハンに勝利したものの、PWGではストロングはコール、ヤングバックスとヒール軍団マウント・ラッシュモア2.0を結成しており、試合後にはコールと共にキャラハンを攻撃。ここにキャッスルが救出にかけつけたのだった。これでキャッスルもPWGに本格参戦する事になりそうだ。

 また、現TNA世界ヘビー級王者であるドリュー・ギャロウェイも参戦、ブライアン・ケイジとシングルマッチを行う予定だったが、ケイジの家族が病気になり欠場。そこで大会中に対戦相手を募ったところ、なんとカマイタチに勝利したマイケル・エルガンが名乗り上げた。流石に2試合目という事もありギャロウェイがフューチャーショックDDTで勝利するも、男を上げたエルガンだった。

■ PWG「PRINCE」
日時:2016年5月20日(現地時間)
場所:アメリカ・カリフォルニア州レシーダ

<シングルマッチ>
○ロドリック・ストロング
 ピンフォール
●サミ・キャラハン

<シングルマッチ>
○ドリュー・ギャロウェイ
 ピンフォール
●マイケル・エルガン

<シングルマッチ>
○クリス・ヒーロー
 ピンフォール
●ジェフ・コブ

<シングルマッチ>
○マーティ・スカール
 ピンフォール
●マーク・アンドリュース

<シングルマッチ>
○マイケル・エルガン
 ピンフォール
●カマイタチ

<シングルマッチ>
○アダム・コール
 ピンフォール
●ダルトン・キャッスル

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