スタン・ハンセン、WWE殿堂入り正式発表!+WWEロウ大会

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 WWEよりスタン・ハンセンのWWE殿堂入りが正式発表された。以下はリリース文。

スタン・ハンセン、WWE殿堂入りへ

「WWE」は、米国時間3月21日(月)にWWEの名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」にスタン・ハンセン氏を迎え入れることを発表いたしました。

「不沈艦」「ブレーキの壊れたダンプカー」などの異名を持つスタン・ハンセン氏は1973年にデビューし、アメリカでキャリアを積んだ後、1976年にWWWFに登場。同年、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)にて、当時のWWWF世界ヘビー級王者ブルーノ・サンマルチノとの試合で名を馳せ、その遺恨劇でWWWFのリングを賑わせました。また、1981年にはMSGシリーズにおいて、ボブ・バックランドのWWFヘビー級王座に何度も挑戦するなど活躍しています。

日本へは1975年に初来日し、1977年に新日本プロレスに初参戦。1980年にはアントニオ猪木からNWFヘビー級王座を奪取するなど、代名詞とも呼べる「ウエスタン・ラリアット」を武器に、アントニオ猪木やアンドレ・ザ・ジャイアントなどと名勝負を繰り広げました。1981年からは全日本プロレスに参戦し、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田らと激闘を展開。PWFヘビー級王座などあらゆるタイトルを獲得し、ブルーザー・ブロディとのミラクルパワーコンビでは圧倒的な強さを誇りました。

大柄な肉体にテンガロンハットと髭のカウボーイスタイル、そして人差し指と小指を立てた右腕を振り上げ、「ウィー」と叫ぶ決めポーズがトレードマーク。長く業界の第一線で活躍し、その比類なき強さとファイトスタイルで多くのファンから愛されたスタン・ハンセン氏はWWEの名誉殿堂入りに相応しい人物といえるでしょう。

WWE「ホール・オブ・フェーム」の記念セレモニーは、WWE年間最大のイベント「レッスルマニア32」が開催されるレッスルマニアウィークの関連イベントとして、4月2日米国・テキサス州アメリカンエアライン・センターで開催されます。

「ホール・オブ・フェーム」日本での放送予定
WWEネットワーク(http://network.wwe.com):日本時間4月3日(日)午前9:00~

 3月21日(現地時間・放送日)に放送された『RAW』は、番組冒頭でステファニー・マクマホンが登場。今日はショーの主役であり、皆のお目当てである現WWE世界ヘビー級王者トリプルHは番組に来られないので、希望者にはチケット代を返金するとアピールした。それというのもロマン・レインズがトリプルHを襲うという暴挙を行ったせいだとレインズを責めた。これに対し、レインズが現れ、トリプルHは俺を恐れて番組出てこないんだと挑発。一触即発となった。その後、実は会場入りしていたトリプルHを見つけ、レインズは更に暴行。この抗争の決着は「レッスルマニア」でつける事になりそうだ。

 また、ブロック・レスナーと「レッスルマニア」で対戦するディーン・アンブローズをレジェンドであるテリー・ファンクが激励した。テリーは、WWFでチェーンソー・チャーリーとしてチェーンソーを振り回す、ハードコア・レジェンドとしても活躍しており、そのチェーンソーを手渡したのだった。2016年3月14日放送回では、ミック・フォーリーが有刺鉄線バットを手渡しており、ハードコアの継承者であるアンブローズにハードコア・レジェンド達が自分の凶器を手渡し、怪物レスナー戦へ向けて激励しているようだ。そして、そのアンブローズは、メインでブラウン・ストローマンと対戦したが、椅子攻撃で反則負け。しかし、試合後も大暴れして、レスナー戦へアピールした。

 またWWE殿堂入りとしてスタン・ハンセンが正式発表された。スタン・ハンセンと言えば日本を主戦場にしていたが、WWEでもWWWF時代に絶対王者だったブルーノ・サンマルチノとの抗争(ハンセンのミスでサンマルチノが首を痛めてしまい、当時のプロモーターだったビンス・マクマホン・シニアが事前に勝敗を決めて協力し合って試合を組み立てるのがプロレスなのに、相手に怪我をさせるのはプロレスラーとして失格と契約解除しようとしたが、サンマルチノが庇い、首を折ったという因縁アングルにしてくれた逸話は有名)などがある。

■ WWE RAW 
日時:2016年3月21日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア

<シングルマッチ>
○ブラウン・ストローマン
 反則
●ディーン・アンブローズ

<シングルマッチ>
○ババ・レイ・ダッドリー
 ピンフォール
●R・トゥルース

<シングルマッチ>
○シャーロット
 ピンフォール
●ナタリア

<IC王座挑戦者決定3WAYマッチ>
ノーコンテスト
‐スターダスト
‐シン・カラ
‐ザック・ライダー

<シングルマッチ>
○クリス・ジェリコ
 ピンフォール
●ファンダンゴ

<シングルマッチ>
○ビッグE
 ピンフォール
●ルセフ

<IC王座タイトルマッチ>
○ケビン・オーエンズ(王者)
 ピンフォール
●AJスタイルズ(挑戦者)

電子書籍版は金曜25日発売『週刊ファイト3月31日号』に収録されました。
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 トラブルメーカーと言われた盟友ブルーザー・ブロディとは対照的にプロモーターにとって扱いやすい選手だったスタン・ハンセン。それが、超ド級の豪快なファイトぶりとともに、それも20年以上に渡って新日プロ、全日プロのエース外国人として活躍した要因の1つだが、ハンセンは1度だけ団体のベルトを持ったまま試合をボイコットし離脱している。それは1986年6月29日のAWAデンバー大会で、全日プロ―AWAの友好関係に亀裂が生じるほどの大事件であった。あれから27年が経った今もナゾに包まれているハンセンのボイコット事件をこの連載で検証してみた。

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