練習生・沙弥が初試合で熱闘!超満員の「Valentineリボン」

 バレンタインデーを翌日に控えた2月13日、アイスリボン道場にて「Valentineリボン」(アイスリボン708)が開催された。超満員の観客を前に、エキシビジョンマッチを含め4試合が行われた。

第1試合 エキシビションマッチ3分間
優華(0- 0)沙弥
160214-ice-8

 1・9横浜リボンで初めてリング上から紹介された練習生の沙弥の初エキシビションマッチ。初めて観客の前に立った沙弥だが、鋭い視線を優華から逸らすことなく真正面から優華とがっちりとロックアップ。リストの取り合いは優華に許したものの、コーナーに振られての優華の突進をかわすと、カウンターのドロップキックをヒット。さらにクロスボディを3連発で決め、ボディスラムで初フォールに入る流れるような動きの良さをみせた。カウント2で返した優華はボディスラムから逆エビ固めに決め勝負に出るも、これも必死にロープに逃れた沙弥は、残り時間がカウントダウンされる中、なんとか1本取ろうと、逆さ押さえ込み、エビ固めを仕掛け、最後の最後まであきらめることなく闘志をぶつけていった。わずか3分間ではあったものの今後の可能性を感じさせる好ファイトだった。

第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○藤本つかさ&藤田あかね(11分32秒 みやここクラッチ)世羅りさ&松本都×
160214-ice-11
 3・12後楽園ホール大会で行われるベストフレンズvs.STAPのリボンタッグ前哨戦。しかし今回、都が加わったことで前哨戦ムードはどこかに吹っ飛んでしまった。試合前の前説コーナーを世羅と共に務めた都は、ここでトイストーリーのキャラクターであるポテトヘッドが世羅に似ていることを猛アピール。すっかり観客をイメージコントロールし、試合になっても世羅には「ポテト!」の声が飛び交う。パートナーであるはずの都の言動により、すっかり調子が狂った世羅に輪をかけるように、都は試合中もやりたい放題の傍若無人ぶりを発揮。藤本との直接対決でも、なにかと都が”参加”してくる為、世羅は試合のリズムが掴めない。この都の動きに遂に対戦相手の藤本もブチ切れ。都相手に一撃必殺のビーナスシュート狙いへ。しかし、これを都が素早くかわすと、みやここクラッチ、さらにはシャイインウィザードと都が攻勢に。勝負とみた世羅も都をアシストすべく、藤本にエアーズロックを決め、都がアームブリーカーの体勢に入ると、コーナーからのダブルニーへ。しかし、藤本が素早くかわし、棒立ちの世羅にドロップキックを決めると都にハイキック。そして都をみやここクラッチに決めてのカウント3。終わってみれば、試合は藤本と都の攻防が印象に残る結果となってしまった。すっかり都に翻弄された世羅は「本当にやりずらい!前哨戦だったんですよ。数少ない前哨戦の中から1個なくした感じ。今度は都さん抜きで前哨戦をやらせてください」と要求。これに藤本も「私も今日は自分でカード組んで失敗だと思った」と苦笑い。しかし、一方の都は我関せず。「うっかり世羅をブレイクさせてしまって。やってしまったって感じなんですけど。でも今日の負け方もこの前の負け方もすごい嫌で、人の技を勝手に真似するようなレスラーは本当にクソ野郎だと思います。やりたいなら、やりたいって言って。マンマつっかとかも。前哨戦がどうとか、人のせいにしないで。そんなんじゃチャンピオンはダメですよ。しっかりして下さい」と藤本に上から目線での檄を飛ばした。

第2試合タッグマッチ20分1本勝負
○星ハム子&宮城もち(12分18秒 ハムロール)つくし×&弓李
160214-ice-15
 ハム子vsつくしのICE×∞前哨戦の第2ラウンド。序盤から弓李との早いタッチワークで試合の主導権を奪ったつくしは、ハム子との直接対決でも立体的な攻撃はもちろん、グランドでの絞め技もみせハム子を追い込んでいった。しかし、この日のハム子のパートナーはもち。やられながらもハム子にはどこかに余裕が感じられた。ハム子のピンチには阿吽の呼吸で、もちがしっかりとフォロー。じわりじわりとらぶりーぶっちゃーずが試合の流れを引き戻していく。そして10分過ぎ、もちとのサンドウッチプレスからダブルバックドロップでつくしを叩きつけたハム子はフロントスープレックス、さらにカウンターのラリアットを決めると、つくしのウラカン・ラナを押し潰す。これをカウント2で返したつくしに息つく間も与えずに、かぶさる形でハムロールを決めカウント3を奪取。勢い込むつくし本人からフォール勝ちを奪ってみせた。試合後「ハムさん、つくしは可愛い?素直?リングの上では可愛いも素直も、先輩も後輩も関係ねえんだよ!星ハム子=アイスリボンのシングルチャンピオンではない。つくしはそう思わない。その時点で負けなんじゃないですか?足元すくわれないように、気をつけてくださいね」とマイクアピール。「つくしに勝ったぞ~っ!つくしのマイク、意味がわからない。でも私はつくしのことを可愛い、可愛い、可愛いって何百回も言っています。だって可愛いんだもん。しょうがないでしょ?どんな口を叩こうが、私はつくしが可愛いんだよ。リングの上は自由。先輩後輩関係ない。それは当たり前です。アイスリボンを思う気持ち。ベルトに対してつくしが思っている気持ち。プロレスに対して思っている気持ち。すべて知っています。私はその気持ち、全て受け止めた上で3・12後楽園ホールでつくしから必ずベルトを防衛したいと思います」と語ったハム子。この日の前哨戦は王者・ハム子の快勝に終わった。後楽園大会まで残り1ヵ月、つくしがどう巻き返していくか!?また、つくしをアシストしながら関節技を駆使して健闘した弓李は「自分、トライアングルチャンピオンになりたいんですね。早く早くトライアングルチャンピオンになりたいんです。なのでトライアングルのカードを組んでくれないでしょうか?あっ!でもベルトが返上されてないんですよね?」と藤本に申し出た。弓李の申し出に藤本も「そうなんですよ。去年の大晦日に引退された新田猫子さんがベルトを持ったまま引退してしまいまして。返上式っていうのをやってないんです。なのでどこかで返上式をやって、3・12後楽園ホールでトライアングル(王座)決定戦をやりましょうか?」とタイトル戦を提案。即座に「はい!自分、そのカードに絶対、絶対、絶対、ぜーったい入れてください!お願いします!」と身を乗り出す弓李に「じゃあ、実績を残してもらうために、次の道場マッチでトライアングル戦を組みます。その中に弓李を入れますので、そこで結果を出してください」と藤本。弓李が悲願のタイトル戦に臨めるかどうかは次回道場マッチの結果次第となりそうだ。
160214-ice-14

第3試合 シングルマッチ20分1本勝負
○ 優華(7分20秒 片エビ固め )長崎まる子×
※ムーンサルト
160214-ice-4
 当初予定されていた雪妃vsまる子のシングル戦は雪妃が前回の道場マッチで左鎖骨を負傷したことにより延期。雪妃に代わって、まる子のシングル初メインの対戦相手となったのは優華。「二人のシングルを名勝負数え歌と呼ばれたい」と語る2人の7度目のシングル。今大会参戦選手でキャリアが一番浅い二人によるシングルがメインに組まれた。なんとしても初勝利が欲しいまる子は、優華が入場しコーナーに行くところを後方から急襲。場外に落とすと、パイプ椅子を振りかざし、優華に場外ボディスラムを放ち、さらには花道奥へと引きずり、優華を入場ゲートに叩きつける。まだ体勢の整わない優華をリングに引き上げ、逆エビ固めに入る。渾身の力で絞め上げるが、これをロープに逃れた優華は、串刺しドロップキックからコブラツイスト、グランドコブラ。必死にロープに手を伸ばすまる子。ふらりと起き上がったところに優華のエルボーが襲い掛かる。ロープに飛んでのエルボーでまる子をダウンさせた優華はダイビングエルボーを狙うが、これをかわしたまる子はドロップキック、ミサイルキック、そして丸投げと一気に畳み掛ける。さらに追撃に出るまる子にドロップキック、ダイビングボディアタックを仕掛けた優華は、カウンターの丸投げを浴びたものの、エルボーでラッシュし、ダイビングエルボーからトランペット・スープレックスを爆発。しかしまる子はカウント2でキックアウト。信じられないという表情を浮かべた優華だが、ここで動きを止めずにまる子をボディスラムに取るとコーナーからのムーンサルトプレスを敢行しカウント3を奪取。序盤から闘志むき出しで挑んできたまる子の野望を打ち砕いた。試合を終えたまる子は「絶対勝ってやると思って戦ったのですが、なんかあっけなくボコボコに。頑張って食いついていったのですが、結果負けてしまいました。本日、道場マッチのメインでシングルをしたのですが、いつかは絶対にビックマッチでメインを張れるように。今、優華さんは自分のことをまだ見てくれていないかもしれないですけど、自分が成長してもっともっと強い選手になって、いつか優華さんとビックマッチのメインが張れる選手になるのでよろしくお願いいたします!」とコメント。一方の優華は「今日、本当に負けると思いました。入場して後ろから何かが来て、いきなりボコボコにされて。本当に毎日いっしょに練習をしているんですけど。だからなんですかね、自分の技をすぐ切り返すんですよ。なので絶対にまる子が1番危険人物なんですよ自分の中で。なんか今日思った事あるんですけど、横浜文体のメインはつくしさんやハム子さんじゃなくて、自分とまる子じゃないかと思って。なんかそう思いました。(まる子に)ね?だって事務所にいる時にいつも、3月12日のメインは自分と優華さんですねって、いつも言ってくるんですよ。メイン決まってるし(笑)。楽しかったです!」と笑顔で後輩の頑張りを称えた。
なお、ここに来て、横浜文体のメインを巡る選手のアピールが過熱。つくし、優華はもちろん、進行役の藤本が「今、文体のメインエベントは誰か?私だ!私だ!ってなってますけれども、私だってメインに立ちたいですよ。いろいろ考えはあるので、メイン争奪戦とかやって盛り上げていきましょう」とメイン出場を初めて口にし、最後の円陣では世羅が「そろそろ自分もシングルの方も狙っていこうと思います。まだいつとはいいませんが。文体のメイン!自分も譲るつもりはありません」ときっぱり宣言。3・12後楽園大会を経ていよいよ文体のメイン争いが激化しそうだ。
160214-ice-1
「Valentineリボン」(アイスリボン708)
2016年2月13日(土) アイスリボン道場
18時00分開始/17時30分開場
観衆117人(超満員)

【アイスリボン】
伊藤雅奈子 フリーライター 観たらわかるよ、アイスリボン さくらえみと60分
別冊ミルホンネット 震災後のインディ原風景 SMASH REINA FTO アイスリボン
別冊ミルホンネット ブル中野『女帝』戴冠堀田祐美子栗原あゆみREINA拡張策 アイスリボン
マット界舞台裏’12年1月05日号アーカイブ厳選集4 アイスリボン アクセル
マット界舞台裏7月25日号W1解析全日開幕戦Pヘイマン白人青年東京WAVE波女Pan大阪
miruhonnet102-460.jpg
別冊miruhonnet102道頓堀ダブプロReina外人路線豪華絢爛IceRibbon藤本志田松本5周年
マット界舞台裏2月27日号仲田龍追悼REINA旗揚げ仙台リボンZERO1全日広島HEAT-UP
マット界舞台裏’14年02月27日号追悼仲田龍 全日広島 Heat-Up 仙台リボンZero1 Reina旗揚げ
・2・15アイスリボン『仙台リボン』宮城野区文化センター
マット界舞台裏6月5日号横アリ惨敗Snakepit15鈴木秀樹REINAマーブルHEAT-UPテリー
・5・25レイナ新木場アマポラ3本勝負CMLL-REINA王座防衛成宮真希
マット界舞台裏5月22日号WWE暴落IGF/TNA横アリ不安藤波還暦G小鹿金網Pan映画Wマクダニエル
・6・28より公開~女子プロレス映画『太陽からプランチャ』
マット界舞台裏6月26日号WNC消滅W1再編秋山援軍谷川K1美少年IceRibbon広島BJWファイブ11
マット界舞台裏7月31日号Pアーツwwe猪木ブラジルEギルバートdeep新日kickW1Z1IceRibbon
・7・21アイスリボン横浜大会噂の寿ゆり 藤本つかさ8度目防衛成功
マット界舞台裏8月7日号TNA崩壊WWE改GongJスヌーカJドーリング大仁田Z1芝Reina長瀬館長
・ソフト今井加え堀田コマンダンテ大暴走~7・31REINA新宿Face 藤本つかさダンプ松本報復宣言
140815wb059G1SeraRibbonCoverマット界舞台裏8月21日号絶賛G1決勝検証Metamoris谷川貞治パンクラス広島せらリボン独占
マット界舞台裏9月25日号UFC榊原ニールセン全日王道IceRibbon長瀬館長新日キックTOPKING
wkbutaiura074MixCoverマット界舞台裏12月04日号新日AXSTV桜庭ヘンゾGlory前田祭り横浜リボン全日仙台長瀬館長
マット界舞台裏8月13日号Rパイパー追悼ロンダUFCZERO1せらリボン広島freedoms永州中日戦G1肝
希月あおいと春山香代子が新王者!「横浜リボン2015・秋」
タンク永井と紫雷美央の婚約知らなかったつくしが暴走!アイスリボン682
アイスリボン683アイスリボン道場大会!山下りな&小波が勝利!
松本都「このポーズひとつで私は7年間プロレス界で生き抜いてきた」つくし&飯田美花メイン~アイスリボン688
アイスリボン693「世羅りさ生誕祭興行」再度円陣で生誕祭を締めた!
11・28アイスリボン695試合結果&後楽園決定カード発表!
151211wf014chirashi週刊ファイト12月17日号曙王道ミスター高橋希月あおい大武道川尻達也鷹の爪大賞先行