福田海斗、歴史的快挙達成!タイ国プロムエタイ協会フライ級王座獲得

福田海斗、歴史的快挙達成! タイ国プロムエタイ協会フライ級王座獲得。12/8ルンピニースタジアム。

 11月にルンピニースタジアムにて現役王者・クワンドムに勝利した福田海斗(キング・ムエ)が12/8(火)、ルンピニースタジアム創立記念興行「ルンピニー チャンピオンクルックライ」に出場、タナデー・トープラン49(タイ)とタイの国内プロムエタイ協会フライ級タイトルマッチを行ない、見事判定勝利で王座を獲得した。

 11月のルンピニースタジアムランキングにて福田はフライ級4位、タナデーは同級10位にそれぞれランクインしており、フライ級の上位同士の対決となった。

 第2ラウンドから試合が動き始め、福田は前に出て早くも首相撲勝負へ。しかしながら、フライ級へ階級を上げたタナデー(これまではライトフライ級)が力強いロックで福田の動きを封じ、逆に鋭く重いヒザを叩き込む。福田もヒザを返すものの体勢は常にタナデーがコントロールしており、このラウンドはタナデーが完全にリードした。

 第3ラウンドに入りパンチで前に出ていく福田だが、すぐにタナデーに捕まりロックされてしまう。離れればボディストレートも交え動きの良いタナデーに対し、このまま敗戦の色が出てきた中盤、福田のヒジがクリーンヒット!一瞬動きが止まるタナデーを見逃さず福田は一気にパンチ・ヒジのコンビネーションで追い討ち!そして、福田の縦ヒジでタナデーが目上をカットし大流血。ギャンブラーも大歓声を送り、場内は騒然となった。

 そして第4ラウンド、福田は出足をスピードアップしパンチ・ヒジの猛攻でタナデーを追い回す。タナデーは福田に押されながらも要所要所でタイミングの良い左ミドルを当て必死にポイントを守るが中盤、またも福田のヒジがヒットしぐらつくタナデー。若干動きが鈍るタナデーのロックが甘くなり福田もようやく良い体勢を作るようになりヒザを当てる。このラウウンド
でイーブンとなり、勝負は最終ラウンドに持ち越された。

 第5ラウンド、福田の出足は止まらずパンチで前進、対するタナデーは左ミドルを狙い打ち。 福田は左ミドルを受けても返しの攻撃が早く、リードを許さない。そして、タナデーの左ミドルに合わせて福田の左フック一閃!後方に吹っ飛び倒れるタナデー。すぐに起き上がったためダウンとはならなかったが、この一発で試合が決まったと言えるだろう。
このまま終了のゴング。

 ジャッジ3名とも49ー47で福田の判定勝利、タイ人以外の外国人選手として初めてタイ国プロムエタイ協会のフライ級王座を獲得した。

 この歴史的快挙に沸き立つ福田陣営に対し、あるタイ人関係者は「もう海斗がどれだけ活躍しても驚かないよ。ラジャダムナンやルンピニーのベルトを獲ってもね。」と福田の実力がタイでもトップクラスであることを当たり前のように感じているようだ。

 福田陣営には既に来月のラジャダムナンビックマッチでのメインイベント出場や、フライ級タイトルマッチのオファーが来ており今後の動向が非常に気になるところだ。

 外国人選手として初の、“神の階級” での メジャースタジアム王座獲得がいよいよ現実味を帯びてきた。

■ ルンピニースタジアム創立記念興行「ルンピニー チャンピオンクルックライ」
日時:12月8日(火)
会場:タイ・バンコク・ルンピニースタジアム

<第4試合 タイ国プロムエタイ協会フライ級タイトルマッチ 112ポンド契約 3分5R>
○カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/ルンピニースタジアムフライ級4位、WPMF世界フライ級王者/キング・ムエ)
 5R判定(3者とも49ー47)
●タナデー・トープラン49(ルンピニースタジアムフライ級10位)

※タイ国プロムエタイ協会フライ級王座を獲得