王座決定トーナメント、ベスト4が出揃う!TNAインパクト・レスリング+リーガ・エリテ

(C)TNA

 12月9日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、TNA年間最大興行「バウンド・フォー・グローリー」で新TNA世界ヘビー級王者になったマット・ハーディに対し、前王者イーサン・カーターⅢが、マットの弟ジェフがレフェリーで不公平だった事、直前で契約にない3WAYマッチにされた事を理由にマットの王座は無効と裁判に訴えた事から、混乱を収めるためにマットが王座を返上した事を受けて、王座決定リーグ戦であるワールド・タイトル・シリーズがスタートし、リーグ突破した16人で決勝トーナメントがスタート。一回戦が終了し、今回は8人に絞られて2回戦となった。

 この2回戦も激闘を極めた。まず番組冒頭でボビー・ラシュリーが激しい肉弾戦の末、強烈なスピアーでマハーバリ・シェラを葬り、早々と準決勝進出を決めたのを皮切りに、エリック・ヤング、マット・ハーディと元TNA世界ヘビー級王者が次々と勝利し、準決勝進出を決めた。やはり、ここにきて元王者が強いという感じだ。そして、最後に、このトーナメントが開催される理由となったイーサン・カーターⅢが、デイビー・リチャーズと対戦。悪党イーサンが勝利して、これで準決勝進出の4人は全員が元王者となった。

 また、ディクシー・カーター社長は、この準決勝、決勝は新テレビ局Pop TVの第一回放送、それも生放送で行うと発表。2016年のTNAマットから目が離せないだろう。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2015年12月2日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント2回戦>
○イーサン・カーターⅢ
 ピンフォール
●デイビー・リチャーズ

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント2回戦>
○マット・ハーディ
 ピンフォール
●ジェシー・ゴッダーズ

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント2回戦>
○エリック・ヤング
 ピンフォール
●ティグレ・ウノ

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント2回戦>
○ボビー・ラシュリー
 ピンフォール
●マハーバリ・シェラ

 2015年12月6日にメキシコ・アレナメヒコで『リーガ・エリテ』が開催された。
 このリーガ・エリテはインディ団体だがCMLLと友好関係にある為、聖地アレナメヒコで興行を許されており、選手もCMLLのトップ選手が参戦する。しかし、普段はCMLLに出場しないレジェンドである大物も参戦するので豪華なものとなっている。

 今大会では、ミスティコ、ボラドールJr.、バリエンテのCMLLテクニコ(善玉)のスカイチームが、シベルネティコ、シャーリー・ロックスター、メフィストのルード(悪役)軍と対戦した。シャーリー・ロックスターはAAAのチャーリー・マンソンで、AAA、CMLLを渡り歩きルチャドールとして大活躍していたものの、2011年に自分の車を探していた所、車荒らしと勘違いされ警察官に暴行を加えてしまい実刑判決を受け刑務所に服役していた。出所し、このリーガ・エリテで復帰することになったのだ。
 試合は、シベルネティコらの反則暴走となったが、試合後もルード軍は、なんと3人でミスティコを押さえつけてマスクを剥ぎ取ろうとする。そこに飛び込んできたのは、なんとカリスティコ(初代ミスティコ、初代シン・カラ、AAAではミステシス)だったのだ。カリスティコは自分からみて2代目となるミスティコを救出し、2人でルード軍を蹴散らした。まさかの新旧ミスティコの合体。2人が握手して、手を組む事になりそう。この新旧ミスティコがエリテマットを席捲するのか?そしてカリスティコは悲願のCMLL復帰は叶うのか?今後のリーガ・エリテから目が離せないだろう。

■ リーガ・エリテ(EITE)
日時:2015年12月6日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、ボラドールJr.、バリエンテ
 2‐0
●シベルネティコ、シャーリー・ロックスター(チャーリー・マンソン)、メフィスト

<6人タッグマッチ>
○ルーシュ、マルコ・コルレオーネ、ブラック・ウォリアー
 2‐0
●ダミアン、ハロウィン、ベスティア

電子書籍版は金曜11日発売『週刊ファイト12月17日号』に収録されました。
週刊ファイト12月17日号曙王道ミスター高橋希月あおい大武道川尻達也鷹の爪大賞先行

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
マット界舞台裏5月28日号藤田x諏訪魔TNA高木ceo曙三冠ufc王者堀口巌流島道場紅大月x蘇我
▼高木三四郎が儲かっているからW-1のCEOなのか? テレビ局にとってのプロレス番組と存続が危ういTNA
 今週は引き続き高木三四郎GENスポーツエンターテインメントCEO就任が業界関係者間の最大の会話のみならず、海外からはTNAが放送契約を9月で切られて存続が危ぶまれる衝撃ニュースも飛び込んできた。その深淵は・・・

マット界舞台裏6月4日号TNA消滅報道IGF全日長与大仁田広島大日本WAVE超花火巌流島ROH
▼読まずに書くな!偏見・誤解と闘う記者と『TNA消滅』報道
 『TNA消滅』の報道を巡って面白いことが起きている。WRESTLING OBSERVER主幹のデイブ・メルツアーが「TNAを死に追いやった男」と糾弾されている、というのだ。ロック界で知名度のあるスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン新任TNAディレクターも「嘘を広めた野郎が…」と、影響力を駆使して火消しに努めていた。

マット界舞台裏6月18日号Dローデス追悼新日大阪城鈴木軍リアルジャパン10ZERO1長瀬館長
▼ROH-TNA放送開始~アメプロ勢力分布考えることは日本直結分析
 先週6月11日号にも早速取り上げられているが、現地時間6月3日水曜夜8時からROH、9時からTNA、11時からROH再放送、12時からTNA再放送という、弱小ケーブル局DESTINATION AMERICAによる「水曜夜は4時間プロレス」実験が開始された。「私のフォローしている団体は●●、好きな選手は○○。アメプロはよく知らない」といったライト層が多数派なのではあろうが、世界最大市場で起こっていることは、いずれは我が国を直撃する。わかりやすく解説を試みる。

マット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志
憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
 存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。