「アイスリボン696」弓李、優華と3人で春山ばりのバリバリコール

 アイスリボン696の試合結果が団体から発表された。

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■ アイスリボン696
日時:12月5日(土) 18時00分開始/17時30分開場
会場:アイスリボン道場
観衆136人(超満員札止め)

<第1試合 シングルマッチ10分1本勝負>
○長浜浩江
 5分50秒 ギブアップ
●長崎まる子
※ロングビーチ
前回の道場マッチで初タッグを結成した長浜とまる子の20歳同級生が対角コーナーに分かれての初シングルマッチ。同い年ながらキャリアでは1年先輩を相手に初勝利目指し気合十分のまる子はドロップキックの連打、さらに長浜のボディスラムに、ボディスラムで切り返すなど一歩も退かない攻防を展開した。しかし最後は長浜の変形鎌固め(ロングビーチ)にギブアップ。今年のアイスリボン後楽園大会をコンプリート参戦となる長浜がまる子を返り討ちにした。試合後まる子は「本日、初勝利したかったのですが出来ませんでした。すごい悔しいです。長浜さんからどうしても3(スリー)取りたいのです。取りたいので、後楽園ホールまだカード決まってないじゃないですか!なのでそこで試合組んで下さい」と大晦日の後楽園での長浜との再戦を要求。この発言に対して藤本は「まる子のカードを6人タッグにしようと思っていたの。後楽園…まる子軍vs長浜軍作ろう!今、参戦が決まっている他団体の選手は浩代さん、チェリーさん、真琴さん、飯田選手、この4人です。ジャンケンで勝負して選びましょう」とし、まる子が、浩代&真琴を選び、長浜軍がチェリー&飯田となった。
互いのパートナーとの絆の深さをアピールしつつも、一歩も引かない二人の意地が引っ張る熱い6人タッグが期待できそうである。

<第2試合 タッグマッチ15分1本勝負>
世羅りさ、○雪妃真矢
 5分34秒 ホイルウインドウ
宮城もち、●藤田あかね
前回の道場マッチで、あかね、235のファイト内容にダメ出しをしたもちが、その当人であるあかねとタッグを結成した。対戦相手はアジュールレボリューションとして、タッグ戦線でのトップを目指す世羅と雪妃。あかねと組むことで、直接あかねに自身の思いを伝えたいもちは、試合においてもシリアスな攻めを見せ、良いタイミングであかねにつなぐ。あかねもそのもちの気持ちを汲んで、タックルを決めるなど必死のファイトを展開。特に雪妃との攻防はお互いに「負けられない」という思いが伝わってくる激しさがあった。もちの檄、後輩の雪妃とのぶつかり合いと、低迷するあかねにとって起爆剤は揃っていたが、一瞬の隙を衝かれ、雪妃に足を刈られ、新技ホイルウインドウで丸め込まれたあかねがフォール負け。「信じられない」という表情をみせたあかね。もちもレフェリーに抗議したが後の祭り。試合後「ちょっと最近、よく分からなくなってきてます。10月の釧路でケガをしまして1か月間欠場しました。欠場する前は自分の中では上り調子だったし、すごく楽しくて毎日が。なのに復帰してからパンテラに絡まれ、負けるはずないと思ていた雪妃に負け。正直どうしていいのか分からなくなってます。ただ、これを来年まで引きずるわけにはいかないので、年内には気持ちの整理をしたいと思います」と語るあかねに、もちが「年内にカタつけるつもりなの?この問題を。今、カタつけるんじゃないの?わたしの言っていること理解してくれたんじゃないの?今日、こうやってカード組んで、その気持ちぶつけんのかと思ったら。なんであんなとこで負けてんだお前は!やりたい事なんなの?何んでプロレスラーになったの?何が上り調子なの?なんか言いたいことある?」とあかねに詰め寄るも何も言い返せないあかねを見て、もちは次回の道場マッチでのあかねとのシングル戦を要求。「何も無いあかねなんてすぐ潰せるので、来週潰してやります」というもちに、あかねは「来週楽しみにしておいてください」と捨て台詞を発するのが精一杯だった。
あかねに勝利した雪妃は「自分、シングルでは勝利がまだなくて。まる子が初勝利!初勝利!って言ってるんだけど、声をひそめて”実は私も勝ってないんだけど”と思いながら知らんぷりしていたんですね。でも覚えている人は覚えているかもしれないので。私はシングル初勝利をしたいのです。というわけで、私は根に持つタイプの女なので、長浜さんにシングルで負けたことを忘れていません。そして同期です長浜さんは。まる子の前に私、長浜さんとシングルやらせていただけないかなと思いまして」と長浜とのシングルマッチを直訴。藤本がこれを了承し、次回道場マッチでの2人のシングル再戦が決定した。

<第3試合 トライアングルリボン 15分1本勝負>
○藤本つかさ
 8分55秒 ツカドーラ
●優華
※もう1人はつくし
メインの選手権試合を前に、藤本、つくし、優華のトライアングル戦が組まれた。駆け引きのうまい藤本、つくしを相手に、今回、初のトライアングルとなる優華がどこまで粘るかが注目された。スタートはつくしが優華を味方につけ、藤本に2人がかりの攻撃を仕掛けていくが、徐々に藤本が盛り返すと、つくしがあっさりと優華を裏切り、藤本の手を取って「ドロップキッカーズ!」と共闘を宣言。藤本、つくしに攻め込まれては優華も厳しい。反撃を仕掛ける場面も見られたが、最後は藤本のツカドーラに丸め込まれ敗退を喫した。散々な思いをした優華は「自分、人生で初めてのトライアングルをしたんですけど、やっぱり2度とやりたくないと思いました。裏切ったり、裏切られたり、傷つくじゃないですか。誰とは言えないんですけども、あんまりそういうのはよろしくないと思うので」とつくしをチクリ。

<第4試合 シングルマッチ10分1本勝負>
△希月あおい
 10分00秒
△春山香代子
※時間切れ引き分け
前回の道場マッチで最後のタッグ結成をしたあおい&春山のオレンジハッピーズ。試合後あおいが最後にシングルマッチを春山に要求し、この日ラストシングル対決となった。お互いを知り尽くしているだけに、序盤は相手のムーブをすかし、切り返していく読み合いの攻防が展開されたが、試合が進むにつれて、両者共にあえて相手の攻撃を真正面から受けて立つシーンが多くなってきた。最後のシングルという感傷的な部分もあったかもしれないが、あおいはシングル王者として負けるわけにはいかない。春山に対して何度となく勝負を仕掛けていったが、春山も粘りをみせ、両者が一歩も譲らない攻防戦は10分間での決着は厳しかった。最後はあおいがクロスアーム式ジャーマンを決めたところでタイムアップ。試合はドローに終わった。「春山香代子とのラストシングルマッチ。勝てなかった事に対して、すごく悔いがある!でももうシングルは出来ない。だから私はこの悔しさをずっと持って、自分のプロレスを続けていきます。春山さんありがとうございました!」とあおいが語ったあと、マイクを手にした春山は「ラストアイスリボン。呼んで頂いてありがとうございました!」と切り出したが「な~んちゃって~。私12日(のアイスの道場マッチに)出ま~す!」と道場マッチ連続参戦を宣言。すでに藤本とは話ができていたようで、初耳のあおいは「出るな、出るな、反対―っ!」とあえて春山に反発。そんなあおいに春山は「あおい、聞いて!あおいともう1回、オレハピがしたーい」とあおいとの本当に最後となるタッグ再結成を申し出た。あおいは笑顔で春山に抱きつくと「オレンジハッピーサプライズ!」と叫び、次回道場マッチでのオレハピ”本当のラストタッグマッチが決定した。

<第5試合 トライアングルリボン選手権 15分1本勝負>
○新田猫子
 7分55秒 ネ・コヒストラル
●弓李
※第20代王者6度目の防衛に成功
※もう1人は旧姓・広田さくら
11月23日の横浜リボンで5度目のタイトル防衛を果たし大晦日の引退試合でのトライアングルリボン王座を返上する気でいた猫子に、待ったをかけたのは、トライアングルリボンのベルト獲りを今年の目標にしていた弓李。ここに”超変化球”の旧姓・広田を加え、猫子にとって6度目のタイトル戦が急遽実現することになった。試合は飛び道具だらけの広田が試合を引っ掻き回し、猫子がスピーディな動きでかく乱。そして弓李がベテラン2人を相手に必死に勝ちを狙いにいくというトライアングルらしい三者三様の展開。この一戦に賭けていた弓李にも何度かチャンスはあったものの、後半、広田からまさかの浣腸を決められ、一気に調子を崩し、最後は猫子のネ・コヒストラルに丸め込まれ敗退を喫してしまった。試合後、しばし呆然とした表情で天を仰いでいた弓李の表情が印象的だった。弓李の敗因を作った広田は「今日は猫子ちゃんが最後に1回やりたいっていう気持ちで呼んでいただきました。あわよくばベルトを獲って、返上しないで産休に入るっていう夢は叶わなかったんですけど、ケガなく引退を迎えてください。そして(弓李に)未成年なのに浣腸とかしてごめんね。強くなれ、強くなれ、弓李!産休明けで復帰した暁には、強くなった弓李をまたちょっと浣腸で…」とコメント。これを受けて弓李は「何かを失った気がします」と浣腸の感想を述べると「自分、トライアングルのベルトに挑戦するのは今回が3回目。お客様に3度目の正直を見せたいなと思ったのですが、それもダメでした。すごく悔しすぎて涙も出ないです。また挑戦したいです。こうなったら(猫子に)ベルトを持ったまま引退してもらいたいなと思いました。タイトルマッチして頂いてありがとうございました」と最後は猫子に深々と頭を下げた。しかし、猫子のトライアングル王座にここで藤本が挑戦を表明した。「私、今日トライアングル勝ったんです。知らない方もいらっしゃるかと思うんですが、そのベルト私が作ったベルトなんです。トライアングルのベルトは私が創設者なんです。トライアングルに魅了されて、私がこのベルトを作ったんです。最後に挑戦させてください」と語り、猫子も残された日程のなかで、おそらく今度こそ本当に最後になるであろうタイトルマッチを了承した。ただ、残り1名に関しては、藤本が「もう1人は誰?」と言ったときに、すぐに名乗り出たまる子か、藤本が心情的に再挑戦をさせたいとする弓李か、スケジュールを考えながら再調整することになった。

座談会の終わりに、この日試合のなかった都が乱入。崖のふちプロレス第17戦の開催が発表された。しかも今回は追加公演を含む2大会の開催。もちろん対戦相手は大晦日で引退する猫子。アイスリボン道場では12月16日、更に猫子の地元に近い名古屋で12月22日に開催される。猫子との2連戦に向けて都は「最後にひどい目に合って引退していただけたらと思います」と語った。
また、猫子の最後の道場マッチとなる12月26日は猫子プロデュース興行として行われることも発表された。また次回道場マッチに大畠&水波の参戦が決定。藤本とのリボンタッグ前哨戦を行うことも明らかになった。

そして座談会の最後に藤本から「大晦日の後楽園ホール大会、私たちは社運を賭けています。800人入いったら3月12日の後楽園ホールで使える金券1000円を(大晦日の)来場者全員にプレゼント。そして1000人超えましたら、3月12日の後楽園ホール大会、アイスリボン所属選手はスクール水着で試合と発表させていただきます」とのインフォメーションがあると、ここでつくしが「ちょっと待ってください!その件に関して物申す。なんで未成年っていうだけで自分たちは特別扱いされなきゃいけないんですか?」とスクール水着に関して未成年の選手に関しては応相談としていた件に関して異議を唱えた。「自分たちだって1000人超えたら、みんなと一緒に喜びたいです。て言うかスクール水着っていう言葉だけが先走っているんですよ。昔10代の女子レスラーはスクール水着で試合をしていたんですよ。この画像をご覧ください」とつくしが本部席のスクリーンを指差すと、そこには若手時代のスクール水着姿の18歳の春山の姿が。「ちょっと!ちょっとーっ!」と慌てまくる春山を横目に「これが春山さんの18歳の時の写真。つくしと同い年なんですよ。ということで、私たちティーンズは話し合って決めました。大晦日1000人超えをしたら、この画像のようなコスチュームで3月の後楽園ホール大会で試合をします。決定だ!バリバリだ!バリバリだ!」と弓李、優華と3人で春山ばりのバリバリコールで、大盛況136人札止めの道場マッチを締めた。

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