世界ヘビー級王座決定決勝トーナメントが始まる!TNAインパクト・レスリング+リーガ・エリテ

(C)TNA

 12月2日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、TNA年間最大興行「バウンド・フォー・グローリー」で新TNA世界ヘビー級王者になったマット・ハーディに対し、前王者イーサン・カーターⅢが、マットの弟ジェフがレフェリーで不公平だった事、直前で契約にない3WAYマッチにされた事を理由にマットの王座は無効と裁判に訴えた事から、混乱を収めるためにマットが王座を返上した事を受けて、王座決定リーグ戦であるワールド・タイトル・シリーズがスタートし、遂にベスト16が出揃い決勝トーナメントがスタートした。

 1回戦でいきなり、ボビー・ラシュリー対ドリュー・ギャロウェイ、ボビー・ルード対マット・ハーディという優勝候補が潰し合うというもったいないカードが組まれた。4人とも優勝してもおかしくないキャリアのトップ選手が潰し合う過酷なトーナメントとなったのだった。試合は、まずルードとハーディが対戦。最後はツイスト・オブ・フェイトが炸裂してハーディが勝利した。そしてメインイベントで行われたラシュリーとギャロウェイは、ラシュリーがパワーで圧倒。スープレックス、バランシュ・ホールドとパワー殺法で投げまくり、最後はカウンターのスピアーでラシュリーが勝利。二回戦にコマを進めた。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2015年12月2日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○ボビー・ラシュリー
 ピンフォール
●ドリュー・ギャロウェイ

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○エリック・ヤング
 ピンフォール
●ケニー・キング

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○ジェシー・ゴッダーズ
 ピンフォール
●オーサム・コング

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○マット・ハーディ
 ピンフォール
●ボビー・ルード

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○マハーバリ・シェラ
 ピンフォール
●イーライ・ドレイク

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○デイビー・リチャーズ
 ピンフォール
●ブラム

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○ティグレ・ウノ
 ピンフォール
●ゲイル・キム

<ワールド・タイトル・シリーズ決勝トーナメント1回戦>
○イーサン・カーターⅢ
 ピンフォール
●DJZ

 2015年11月29日にメキシコ・アレナメヒコで『リーガ・エリテ』が開催された。
 このリーガ・エリテはインディ団体だがCMLLと友好関係にある為、聖地アレナメヒコで興行を許されており、選手もCMLLのトップ選手が参戦する。しかし、普段はCMLLに出場しないレジェンドである大物も参戦するので豪華なものとなっている。

 このリーガ・エリテに初代ミスティコ、初代シン・カラ、そしてAAAではミステシスとして活躍したカリスティコが参戦、更に同じくAAAからシベルネティコまでも電撃参戦して話題になっている。少し前に、CMLLから追放になっていたLAパークとドクトル・ワグナーJr.がこのリーガ・エリテに出場した後、CMLLに復帰が許された(しかし、観客と喧嘩してすぐにまた追放になった)前例があるので、いきなりCMLLには上がれない、戻れない状況にあるエストレージャが参戦する場にもなっている事もあるのだろう。
 さて、リーガ・エリテで抗争開始となったカリスティコはCMLLレジェンドであるアトランティスと組んで、シベルネティコを迎撃。しかし、試合はシベルネティコがカリスティコをロープ最上段から投げ捨てて反則負けとなった。シベルネティコは、カリスティコだけでなく、ナショナルタッグ王座奪取、そしてミスターCMLLであるアトランティスとのシングルマッチまで要求。今後、カリスティコとシベルネティコはCMLLマッチまで辿りつけるのだろうか?

■ リーガ・エリテ(EITE)
日時:2015年11月29日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<タッグマッチ>
○カリスティコ、アトランティス
 反則
●シベルネティコ、ブラック・ウォリアー

<タッグマッチ>
○ダミアン、ハロウィン
 2-1
●ボラドールJr.、バリエンテ

<タッグマッチ>
○カベルナリオ、オクムラ、カマイタチ
 2-1
●ドラゴン・リー、E・アステカ、スンビー

電子書籍版は金曜4日発売『週刊ファイト12月10日号』に収録されました。
週刊ファイト12月10日号谷川貞治巌流島市来-本間曙王道RIZIN茨城清志G浜田特集UFC韓国

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
マット界舞台裏5月28日号藤田x諏訪魔TNA高木ceo曙三冠ufc王者堀口巌流島道場紅大月x蘇我
▼高木三四郎が儲かっているからW-1のCEOなのか? テレビ局にとってのプロレス番組と存続が危ういTNA
 今週は引き続き高木三四郎GENスポーツエンターテインメントCEO就任が業界関係者間の最大の会話のみならず、海外からはTNAが放送契約を9月で切られて存続が危ぶまれる衝撃ニュースも飛び込んできた。その深淵は・・・

マット界舞台裏6月4日号TNA消滅報道IGF全日長与大仁田広島大日本WAVE超花火巌流島ROH
▼読まずに書くな!偏見・誤解と闘う記者と『TNA消滅』報道
 『TNA消滅』の報道を巡って面白いことが起きている。WRESTLING OBSERVER主幹のデイブ・メルツアーが「TNAを死に追いやった男」と糾弾されている、というのだ。ロック界で知名度のあるスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン新任TNAディレクターも「嘘を広めた野郎が…」と、影響力を駆使して火消しに努めていた。

マット界舞台裏6月18日号Dローデス追悼新日大阪城鈴木軍リアルジャパン10ZERO1長瀬館長
▼ROH-TNA放送開始~アメプロ勢力分布考えることは日本直結分析
 先週6月11日号にも早速取り上げられているが、現地時間6月3日水曜夜8時からROH、9時からTNA、11時からROH再放送、12時からTNA再放送という、弱小ケーブル局DESTINATION AMERICAによる「水曜夜は4時間プロレス」実験が開始された。「私のフォローしている団体は●●、好きな選手は○○。アメプロはよく知らない」といったライト層が多数派なのではあろうが、世界最大市場で起こっていることは、いずれは我が国を直撃する。わかりやすく解説を試みる。

マット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志
憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
 存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。