トラ・ウォーワンチャイ 現役引退のお知らせ

 タイの二大殿堂スタジアムである、ラジャダムナンスタジアムやルンピニースタジアムのリングに立つなどして活躍し、両スタジアムの王座を狙い続けてきたが、その兆しが見えず、限界を感じて引退という決断を下したようだ。
あくまでもタイでの王座挑戦に強いこだわりを見せており、日本国内での挑戦模索は構想には入っていないようだ。これに関し、父でありジムの代表でもある大田原光俊氏は「もともとラジャダムナンやルンピニーは”スタジアム”内での王座。それを日本でやること自体おかしいとは思わないのか?一度二度ランカー選手とやって、勝ったらタイトルマッチというパターンが横行しすぎている。格式高い王座なのに、こうも簡単に日本でやっていると、軽く見えてしまう。向こうの選手でさえ、そう何度も挑戦できるものじゃない。WPMFやWMCなどの世界王座は日本で開催されてもおかしくはないけど、スタジアムの王座は日本でやっちゃダメでしょ」とムエタイ王座のあり方に苦言を呈する。
 トラは、プロ入りする前のジュニア時代、日本の格闘技界で急激に注目を浴びている那須川天心(TARGET/RISEバンタム級王者)と大激闘を繰り広げて話題となったことがあった。そんなトラも現在17歳。タイでは珍しくなくとも、日本ではあまりにも早すぎる引退だ。ムエタイを中心とした生活を送り続けてきたトラは、来たる12月6日(日)に開催されるビッグバンがラストマッチとなる。戦績は47戦27勝15敗5分。

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