イーサン・カーターⅢが悪の勝利!TNAインパクト・レスリング

(C)TNA

 11月11日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、TNA年間最大興行「バウンド・フォー・グローリー」で新TNA世界ヘビー級王者になったマット・ハーディに対し、前王者イーサン・カーターⅢが、マットの弟ジェフがレフェリーで不公平だった事、直前で契約にない3WAYマッチにされた事を理由にマットの王座は無効と裁判に訴えた事から、混乱を収めるためにマットが王座を返上した事を受けて、王座決定リーグ戦であるワールド・タイトル・シリーズがスタートし白熱した。

 今回の放送は、この混乱を招いた張本人、イーサン・カーターⅢがメインに登場し、人気者のミスター・アンダーソンと対峙した。団体を訴えるという暴挙を行ったイーサンだが、何事もなく、このリーグ戦に参戦しており、面の皮の厚さで顰蹙を買っている。今回も用心棒であるタイラスを従えて登場し、タイラスが乱入を繰り返す。これに対し、アンダーソンも遂に切れて椅子でタイラスを追い出す。更にイーサンも攻撃しようとするがレフェリーに咎められ椅子を投げ捨てる。その隙をついてイーサンはアンダーソンにローブロー。それでも必死で耐えたアンダーソンだが、最後は丸めこまれてイーサンがフォール勝ち。悪のイーサンがリーグ戦で一歩リードという感じだ。

 また、マット・ハーディとエディ・エドワーズの名タッグ屋対決も実現。最後はコーナーに上ったエドワーズをマットが捕えてツイスト・オブ・フェイトでフォール勝ち。マットが見事に勝利を飾った。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2015年11月11日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<ワールド・タイトル・シリーズ>
○イーサン・カーターⅢ
 ピンフォール
●ミスター・アンダーソン

<ワールド・タイトル・シリーズ>
○ミカ
 ピンフォール
●クリムゾン

<ワールド・タイトル・シリーズ>
○DJZ
 ピンフォール
●マンドリュース

<ワールド・タイトル・シリーズ>
○マット・ハーディ
 ピンフォール
●エディ・エドワーズ

<ワールド・タイトル・シリーズ>
○イーライ・ドレイク
 ピンフォール
●ジェシー・ゴッダーズ

<ワールド・タイトル・シリーズ>
○ゲイル・キム
 ピンフォール
●マディソン・レイン

電子書籍版は金曜13日発売『週刊ファイト11月19日号』に収録されました。
週刊ファイト11月19日号潮崎豪ノア終焉存続1.4新日真琴UFCヨアンナMハント中国遠征記

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
マット界舞台裏5月28日号藤田x諏訪魔TNA高木ceo曙三冠ufc王者堀口巌流島道場紅大月x蘇我
▼高木三四郎が儲かっているからW-1のCEOなのか? テレビ局にとってのプロレス番組と存続が危ういTNA
 今週は引き続き高木三四郎GENスポーツエンターテインメントCEO就任が業界関係者間の最大の会話のみならず、海外からはTNAが放送契約を9月で切られて存続が危ぶまれる衝撃ニュースも飛び込んできた。その深淵は・・・

マット界舞台裏6月4日号TNA消滅報道IGF全日長与大仁田広島大日本WAVE超花火巌流島ROH
▼読まずに書くな!偏見・誤解と闘う記者と『TNA消滅』報道
 『TNA消滅』の報道を巡って面白いことが起きている。WRESTLING OBSERVER主幹のデイブ・メルツアーが「TNAを死に追いやった男」と糾弾されている、というのだ。ロック界で知名度のあるスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン新任TNAディレクターも「嘘を広めた野郎が…」と、影響力を駆使して火消しに努めていた。

マット界舞台裏6月18日号Dローデス追悼新日大阪城鈴木軍リアルジャパン10ZERO1長瀬館長
▼ROH-TNA放送開始~アメプロ勢力分布考えることは日本直結分析
 先週6月11日号にも早速取り上げられているが、現地時間6月3日水曜夜8時からROH、9時からTNA、11時からROH再放送、12時からTNA再放送という、弱小ケーブル局DESTINATION AMERICAによる「水曜夜は4時間プロレス」実験が開始された。「私のフォローしている団体は●●、好きな選手は○○。アメプロはよく知らない」といったライト層が多数派なのではあろうが、世界最大市場で起こっていることは、いずれは我が国を直撃する。わかりやすく解説を試みる。

マット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志
憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
 存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。