UFCさいたまスーパーアリーナ1万人+集客!「プロレスなめんなよ!」ジョシュ5R判定も「約束が違う!」

 9月27日(日)、早朝より『UFC JAPAN 2015』が開催、最大の焦点は集客とされたが、主催者発表で1万強となり、前年を下回らなかった。
 トリではジョシュ・バーネットがロイ・ネルソンと5Rフルの殴り合い。「ただいま~ぁ! プロレスなめんなよ!」と、用意してきた決め台詞を言い放ったジョシュだが、「約束が違う!」と、終了直後にロイに詰め寄った英語は皆に聞こえる大声だった。ロイにしてみれば、「あいつのホームなんだろうが好きにはさせなかった」ということなのだろう。
 通常は勝者が大会後会見に呼ばれるが、今回はジョシュもロイもボコボコに腫れた顔のまま出席することに。ここでもジョシュは「DICK(ポコチン野郎!)」と、思い通りの試合に付き合ってくれなかったロイを詰ったが、最後は「ウォリアー(戦士)だった!」とその健闘を持ち上げていた。但し、5万ドルのボーナス獲得には首をふり、試合内容には納得いかなかったのは致し方ない。

 ダブルメイン扱いの第9試合は、日本のファンに馴染みのあるゲガール・ムサシが、戦前の予想を裏切り寝技地獄にユライア・ホールを引き込み、このまま勝利かと思われたが、ユライアが飛びひざを顔面にぶち込んで一挙に挽回、そのまま打撃の連打でTKOを呼び込み大逆転勝利を掴んでいる。

 地上波TV東京で放送された『ROAD TO JAPAN』決勝は、確かに僅差の内容で審判の判定はドローだったが、これは不手際であり、本国からFight Passで見ているダナ・ホワイトが「延長戦なのに」と即刻クレームのツイート。しかし、そのままドローとして扱われた。なお、大会後会見で廣田瑞人と石原夜叉坊の両名がUFC契約を得たと発表されている。

150927ufc■ UFCジャパン2015
日時:9月27日(日) プレリミナリーカード開始・9:00(予定) メインカード開始・11:00
会場:さいたまスーパーアリーナ

150927UFC10A150927UFC10B<第10試合 メインイベント ヘビー級 5分5R>
○ジョシュ・バーネット(米国/8位、元王者、無差別級キング・オブ・パンクラシスト)
 判定 3-0
●ロイ・ネルソン(米国/12位)

ジョシュ・バーネット
僕のクリンチからの攻撃は十分じゃなかった。というか、今日やったことの全てがね。でもこれははじまりとしては良かった。問題じゃないんだ。どう戦うかだ。ロイ・ネルソンはまさに戦士に相応しい闘いをする。彼はウォリアーだ。UFCがまさに必要とする選手だ。だからみんなロイの試合を見たいし、僕は彼と戦ってみたいと思ったんだ。だからロイ相手に全てをぶつけた。ロイはそれを全て受け止めて反撃してきた。

150927UFC9<第9試合 ミドル級 5分3R>
●ゲガール・ムサシ(オランダ/6位、元ストライクフォース・ライトヘビー級王者、元DREAMミドル級&ライトヘビー級王者)
 2R 0分25秒 TKO
○ユライア・ホール(米国)

ユライア・ホール
ムサシに本当感謝したいよ。こんなベテランで素晴らしいファイターと一緒にオクタゴンで戦えることができて光栄だよ。
精神的なところは自分でなんとか乗り越えることができたと思うよ。いつも難しい壁にぶち当たっても、それを
乗り越えてきたんだ。だから常に最高の相手と戦いたいと思ってるよ。それでも常に勝ってきたんだ。

150927UFC8<第8試合 フライ級 5分3R>
○堀口恭司(KRAZY BEE/7位、修斗世界フェザー級(61.2kg)王者)
 判定 3-0
●チコ・ケイミュス [Chico Camus](米国/14位)

150927UFC7<第7試合 バンタム級 5分3R>
○水垣偉弥(八景ジム/8位、元CAGE FORCE王者)
 判定 3-0
●ジョージ・ループ(米国)
水垣偉弥
本当にこうやってUFCで勝利を挙げることができて嬉しいです。去年は格闘技を辞めることも考えていたので、この一勝はすごい意味のあるものになりました。

ジョージ・ループ
最終ラウンド以外はいい感触だったよ。彼はすごくいいファイターだし、彼に負けたことに対しては何も文句ないよ。

<第6試合 フェザー級 5分3R>
●菊野克紀(ALLIANCE/元DEEPライト級王者)
 1R 0分28秒 TKO
○ディエゴ・ブランダオン(ブラジル)
ディエゴ・ブランダオン
怪我の回復も含めて9ヶ月もこの試合のためにトレーニングしてきたから、それが勝ちに繋がって本当に良かった。戦ってくれた対戦相手に感謝したいよ。アルドがマクレイガーを倒したらまたアルドに挑戦するよ、今度は前みたいな試合にはさせないよ。

150927UFC5<第5試合 Road to UFC JAPANフェザー級決勝 5分3R>
△廣田瑞人(CAVE/元DEEP・SRC・CAGE FORCEライト級王者)
 ドロー
△石原夜叉坊(チーム・アルファメール・ジャパン)
廣田瑞人
負けと同じですね。それにつきます。

石原夜叉坊
勝ったと思ってやっていたので、ドローという結果については仕方がないけど、何とも言えないですね。やりながらも勝っていると思っていました。廣田さんはやはり一発では倒れない相手であるという現実を突き付けられました。今後やっていく上では一発で倒せるようにならなければなりませんね。でも当たるということは分かったので自信になりました。

【11時~本戦開始】THE WHO♪Baba O’Riley完奏~Teenage Wastelandが大会場に響く(FOX中継テーマ曲)

150927UFC4<第4試合 ウェルター級 5分3R>
○中村K太郎 [中村圭太](K太郎道場/DEEP王者、元修斗環太平洋ミドル級(76kg)王者)
 3R 2分17秒 裸絞め
●リー・ジンリャン [Li Jingliang](中国)
中村K太郎
決していい戦い方ではなかったです。相手もそんなにダメージ受けてなかったし。まだまだ改善の余地はあるので、そこに集中したいです。いい経験になったことは間違いないですね。今はリラックスしたいです。

リー・ジンリャン
着実に戦いを組み立てていくことができたとおもう。テイクダウンした時に勝負を決めるべきだった。ポジション変えのときに隙を突かれてしまった。

<第3試合 ライト級 5分3R>
●粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)
 判定 0-3
○ニック・ハイン(ドイツ)
粕谷優介
股間へのキックについて。アクシデントですから、とくにあれが試合結果を変えたとは思ってないです。これからはもっとアグレッシブに攻める戦い方をしていきたいと思います。

ニック・ハイン
日本で日本人選手と戦うのは難しかったです。スタンディングで粕谷選手にあそこまでコントロールされるとは思っていませんでしたし、何度か良いボディキックを受けてしまいました。最終的に自分たちのプランが間違っていなかったので、それは重要だと思います。これからについてはコーチと話して決めますが、しばらくは休みたいですね。

<第2試合 ライト級 5分3R>
●小谷直之(ロデオスタイル/ZST王者)
 判定 0-3
○ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
小谷直之
思ったような戦いができなくて残念です。自分のいいところが出せなったし、相手に近づくこともあんまりできませんでした。

ケイジャン・ジョンソン
日本のファンは試合中も本当に静かで、熱心に試合を見てくれるから新鮮だよ。でも格闘家を尊敬してくれるのは嬉しいことだね。ブーイングやヤジが飛んでくるアメリカのファンとは違うね。これから地道にスキルアップ目指してがんばるだけだよ。判定ではなく、KOで勝てる選手にならなきゃね。

<第1試合 ウェルター級 5分3R>
○安西信昌(TEAM CLIMB/元ミドル級キング・オブ・パンクラシスト)
 3R 0分47秒 TKO
●ロジャー・ザパタ (米国)
安西信昌
積極的に攻める戦い方ができたので非常に嬉しいです。とにかく地元のファンの前で約束通りに勝てたことがなによりですね。

ロジャー・ザパタ
中指が折れたのがすぐに分かったから一回横を向いたんだ。べつに嘆いたりしたわけじゃないけど、相手がそのあと何発かパンチを決めた後にレフリーが止めに入ってドクターを呼んだんだ。ドクターはまだ戦っていいって許可をくれたんだけど、レフリーはそうは思わなかったみたいだ。

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