K-1 WORLD GP 2015 一夜明け会見!「壊す技・倒す技を完成させる」

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-55kg王者・武尊、挑戦者ボンジョバーニの豪快KOを見て戦闘モード突入! 11・21代々木大会までに「壊す技・倒す技を完成させる」
 9月23日(水・祝)GSPメディアセンターにて、昨日、東京・後楽園ホールで開催された「K-1 WORLD GP 2015 ~SURVIVAL WARS~」の一夜明け会見が行われた。

 会見には-55kg王者・武尊と挑戦者決定戦でダニエル・ウィリアムスを1RKOで沈めたチャールズ・ボンジョバーニが揃って出席。-55kg王座をかけて激突する両者が、11・21代々木大会でのタイトルマッチに向けて意気込みを語った。

 見事なKO劇でタイトル挑戦権を勝ち取ったボンジョバーニは「今回はいい印象を残したいということを念頭に置いて、日本のファンに喜んでもらえる試合をしたいと思っていた。出来るだけ早く試合を終わらせようと思っていて、戦術的に上手く戦えたと思う。また戦う気持ちを新たにして11月のタイトルマッチに臨みたい」と挨拶。

 昨日の試合を「少し危ない状況に追い詰められる場面もあったけれど、距離を取るなどしてすぐ反撃することを念頭に置いて戦った」と振り返り「早い時間で試合を終わらせたのは、あまり自分の強みを出し切りたくないという意識があったからだ。もちろんダニエルが激しく来る選手だったから、それに合わせてそうなったというのもあるけれど、次のこと(タイトルマッチ)も考えてダメージは少なく終わらせたかった」と武尊戦を見据えての短期決着だったことを明かす。

 一方、ボンジョバーニのKO劇をリングサイドで観戦していた武尊は「昨日の試合を見た正直な感想は11月の防衛戦が楽しみになりました。昨日のリング上でも言ったことですが、僕はK-1で-55kgを最高に盛り上がる階級にしたいので、それに相応しい挑戦者が決まってうれしいです」と戦闘モードに入った様子。

 ボンジョバーニを「日本人にはないパンチの硬さがあって、どういう態勢からでも倒すパンチが打てるんだなと思って見ていました」と分析しつつ「僕も全然自分は未完成だと思っていて、これから新しいテクニックも技も増えていくと思う。僕はいつもKOで終わらせると言っているので、試合までに壊す技・倒す技を完成させたい」と語った。

 会見に同席したK-1前田憲作プロデューサーは「サウスポーながら右のパンチも強くて突進力があるチャールズ選手とラッシュパンチの武尊選手の激突に期待しています」と-55kgタイトルマッチに大きな期待を寄せ、武尊とボンジョバーニもファンに向けて激闘を誓った。

チャールズ・ボンジョバーニ
「応援してくれたファンのみなさん、K-1関係者のみなさん、そしてフランスにいる仲間たちに感謝したい。タイトルマッチまであまり時間はないけれど、フランスに帰り次第すぐトレーニングを再開したい。武尊は強くて速く、ボクシングテクニックがある選手だと思うが、K-1のタイトルマッチに相応しい試合したい」

武尊
「挑戦者のチャールズ選手は一発があって触れたら倒れるようなパンチを持っていますが、自分もそういうパンチを持っています。刀で斬り合う、爆弾を投げ合うような、どちらかのパンチが当たった瞬間に終わる試合になると思います。そしてチャールズ選手のパンチが当たる前に僕がパンチを当ててKOで防衛したいと思います」

 KO決着必至の-55kgタイトルマッチ、王者・武尊がベルトを死守するか? それともボンジョバーニが無敗のままK-1のベルトをも手中に収めるか?

木村”フィリップ”ミノル、鬼のゲーオを超えて-65kg王者になる! 11・21代々木大会でのタイトルマッチへ向けて覚悟の決意表明

 9月23日(水・祝)GSPメディアセンターにて、昨日、東京・後楽園ホールで開催された「K-1 WORLD GP 2015 ~SURVIVAL WARS~」の一夜明け会見が行われた。

 昨日のメインイベントで平本蓮と壮絶な打ち合いを繰り広げ、勝利をもぎ取った木村”フィリップ”ミノル。会見では「昨日はめちゃくちゃ熱い試合になって、自分もリスクを負ってブレーキを外して最高の試合をするつもりだったので、K-1らしいド突き合いが出来たかなと思います。平本選手は本当に強かったので勝ててホッとしています」と勝利の喜びを語った。

 続く質疑応答で木村は試合内容を反省する一方、会場を沸かせる試合が出来たことについては手応えがあったと振り返る。

「昨日はスポーツというか競技をするつもりはなくて、最高の喧嘩をしてやろうと思ったので、俺はそれで良かったと思います。もちろん反省点はあるけど、そういう試合が出来たことは良かったと思うし、そこには納得もしています。いい盛り上がりが作れたと思います。

 試合を見てくれた人たちからは『今までで一番感動した』や『K-1を好きになった』と言ってくれる人が多くて選手冥利に尽きます。そういうことを言ってもらえるのは試合をしている側からするとうれしかったです。(セコンドからは)ハラハラさせるなよと言われましたが(苦笑)、みんなが感動してくれてOKだったと思います」

 また木村は対戦相手の平本を「全体的なレベルが高くて、意識を飛ばすようなキレるパンチを持っている。僕も必死に勝ちに行ったし、今まで戦った中でもめちゃくちゃ強い選手で、トップファイターの中でも上位に入ってくる素晴らしい選手」と称え「何年かしなくてもまた彼とはやると思うので、また最高の試合をしたいです。彼にも期待しています」と拳を交えたものとして熱いエールを送った。

 そして試合後リング上でのやりとりがあったように、木村は11・21代々木大会でK-1 WORLD GP-65kg初代王者ゲーオ・フェアテックスの持つベルトに挑むことが決まった。

 K-1実行委員会はゲーオサイドから木村が挑戦者になることの了承も得ており、会見ではゲーオからの「今は特別な感情は何もありません。私は、私の試合を行い勝利するだけです。圧倒的に勝利して黙らせます」というコメントも読み上げられた。

 ゲーオは1・18代々木大会のスーパーファイトで木村に敗れており、タイトルをかけてのリベンジマッチとなるが、会見に出席したK-1前田憲作プロデューサーは「7月の左右田泰臣戦では強くて怖いゲーオ選手が帰ってきた」と語った。木村も「ゲーオは前回とは全く違う鬼のような感じで来ると思う」と気を引き締め、さらに「自分には超えなければいけない壁が2つある」と続けた。

「一つは自分はまだタイトルを獲っていないということ。プロでずっと連勝で来たのにタイトルを獲るという壁を越えられずにここまで来た。だから僕にとってタイトルを獲ることは高い壁です。ベルトを巻いた選手には勝ってきたけど、ベルトを巻くという壁は超えられずにいたので、その人生のデカい壁を超えたいと思います。

 もう一つは、さらに強くなった最強のゲーオを超えるというテーマです。これからも格闘技人生は続くし、俺が引っ張っていくつもりだけど、ここで人生が終わっていいという覚悟で戦います。(ゲーオのコメントを聞いて)自分もゲーオとやる覚悟はできているので、ゲーオからそういう言葉をもらってうれしい限りです。トップアスリート同士の試合をしようぜ、と。そして最後に俺がきっちりゲーオを黙らせます」

 また昨日の大会で卜部弘嵩が「-60kgのタイトルマッチをメインイベントで組んでほしい」とリクエストしたことについて聞かれると、木村は「主催者がどう決めるか分からないけど、大会を成功させたいならメインは俺。大会がこけてもいいと思うなら卜部選手の試合」とゲーオVS木村がメインに相応しいと宣言。最後はファンに向けて「いつも以上に最高の試合をするつもりですが、もう一度ゲーオを超えられるのか、そしてタイトルを獲れるのか。楽しみにしてもらいたいです。今回はみんなの応援がないとやばいんで最高の応援をよろしくお願いします!」とメッセージを送った。

 平本戦をクリアして、いよいよゲーオの持つベルトへ挑む木村。鬼のゲーオを倒して、悲願のタイトル獲得を成し遂げることが出来るか?

K-1前田憲作プロデューサーが一夜明け会見で9・22後楽園大会を総括! -60kg王者・卜部功也VS卜部弘嵩、-70kg王者グレゴリアンVSダルベックの見所を語る

 9月23日(水・祝)GSPメディアセンターにて、昨日、東京・後楽園ホールで開催された「K-1 WORLD GP 2015 ~SURVIVAL WARS~」の一夜明け会見が行われた。

 会見ではK-1前田憲作プロデューサーが1950人超満員札止め(主催者発表)となった昨夜の後楽園大会を総括した。

「昨日のSURVIVAL WARSは選手たちが生き残りをかけ、若手のホープが夢のチャンスをかけて戦う大会でした。新生K-1として初の後楽園大会は超満員となり、南野卓幸選手と和氣光春選手の10代対決・アグレッシブな試合からスタートしました。

 -55kgの挑戦者決定戦は1Rで合計3度のダウンを奪ったチャールズ・ボンジョバーニ選手が勝利しました。対戦相手のダニエル・ウィリアムス選手は瀧谷渉太選手と接戦を演じた強豪なのですが、チャールズ選手がパンチの強さで圧勝しました。サウスポーで右のパンチが強いチャールズ選手は武尊選手にとって危険な相手になると感じました。

 メインイベントの木村”フィリップ”ミノルVS平本蓮はSURVIVAL WARSらしいマッチメークで注目を集め、2人は入場から試合を盛り上げ、一歩も引かない打ち合いになりました。平本選手は高校生ながら木村選手と堂々と戦い抜き、まさに超新星という言葉が相応しい選手だと思いました。そしてプレッシャーに打ち勝ち、今年ここまで全勝で勝ち進んできた木村選手には王者ゲーオ・フェアテックスに思いっきり挑んで欲しいと思います。

 昨日は内容の濃いSURVIVAL WARSらしい大会になりました。今回の物語は11月21日に国立代々木競技場第二体育館 で開催される『K-1 WORLD GP 2015 ~THE CHAMPIONSHIP~』に続いていきます。よろしくお願いします」

 続いて前田プロデューサーは昨日の大会で発表された-60kg王者・卜部功也VS挑戦者・卜部弘嵩、-70kg王者マラット・グレゴリアンVS挑戦者サニー・ダルベックの見所についても語った。

「グレゴリアン選手は圧倒的な強さを持つチャンピオンで、たくさんのファンのみなさんからサニー選手の試合を見たいという声があり、その希望に応えてこのカードを組みました。グレゴリアン選手はサウスポーが苦手な傾向があり、サウスポーで日本の実力者たちを破ってきたサニー選手の対戦は興味深いです。

(勝敗のポイントは?)ワンマッチで、お互いノーダメージで戦えることですね。僕が予想するにグレゴリアン選手が-70kgではずば抜けている感は否めませんが、7月のトーナメントで感じたのは、グレゴリアン選手がサウスポーの牧平圭太選手に相当てこずっていたということです。そこがポイントになると思います。

 また-60kgはチャンピオンとしてチャンピオンとして経験を詰み、実力を証明してきた功也選手。そしてタイで武者修行してスタイルチェンジした弘嵩選手の宿命の対決です。タイトルマッチにふさわしいカードになったと思います。今回の試合は会見や挨拶での姿がそのまま試合に表れると思います。強気にベルトを獲りに行く弘嵩選手とベルトを守ろうとする功也選手。その心理がそのまま試合に表れるのかな、と。プレッシャーを感じているのは功也選手の方だと思います」

 そして会見の最後には対戦が決まったグレゴリアンとダルベックのコメントが読み上げられた。

マラット・グレゴリアン
「サニーの試合を幾つか見たが、彼は才能があり、経験も豊富で蹴りが上手い、レベルの高い選手だと思う。でも俺はK-1王者として、ファンが喜ぶような試合をして勝ちたいと思っている。ファンが俺に期待しているのはKOだろうから、サニーをKOしてこのベルトを必ず守る。11月21日は常に動きがある試合と、最高のテクニックで会場を沸かせたい。俺は防衛戦であっても常にKOを狙っていくつもりだ」

サニー・ダルベック
「マラットはとても尊敬している選手だ。賢い戦い方をするし、ボクシングスキルも良い。常に前に出ていく素晴らしい選手だと思う。今回の試合は自分にとっても凄く楽しみな試合だし、大きな挑戦だと思っている。11月21日はファンが楽しめるような激しい試合をして、勝利とK-1のベルトを掴み取りたい。もし自分がK-1のチャンピオンになったら、みんなに夢を与えられる様なチャンピオンになりたいと思う」

■ K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN ~THE CHAMPIONSHIP~
日時:11月21日(土) 開場・14:30(予定)  本戦開始・16:00(予定)
会場:東京・ 代々木競技場第二体育館

<K-1 WORLD GP -70kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)>
マラット・グレゴリアン(アルメニア/チーム・ニック・ヘマーズ/王者)※初の防衛戦
vs.
サニー・ダルベック(スウェーデン/ウーデンプラン・ファイトジム/挑戦者、WMC&IFMA北欧ウェルター級王者)

<K-1 WORLD GP -65kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)>
ゲーオ・フェアテックス(タイ/フェアテックス/王者)※初の防衛戦
vs.
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム/挑戦者)

<K-1 WORLD GP -60kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)>
卜部功也(チームドラゴン/王者、ISKA世界ライト級王者)※初の防衛戦
vs.
卜部弘嵩(チームドラゴン/挑戦者、Krush -60kg王者)

<K-1 WORLD GP -kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)>
武尊(チームドラゴン/王者)※初の防衛戦
vs.
チャールズ・ボンジョバーニ(フランス/タイガーズ・デン/挑戦者)

<K-1甲子園2015 -65kg決勝戦 2分3R(延長1R)>
篠原悠人(DURGA/大阪・関西第一高等学校2年/2014年ベスト4)
vs.
近藤拳成(大成会館/大阪府立西成高等学校1年)

<K-1甲子園2015 -55kg決勝戦 2分3R(延長1R)>
西京春馬(チームドラゴン/東京・あずさ第一高等学校3年)
vs.
椿原龍矢(月心会/大阪府立枚方なぎさ高等学校1年)

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