エリック・ヤング裏切りGFW入り!TNAインパクト・レスリング+チカラプロレス「King of Trios」

(C)TNA

 9月9日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、ジェフ・ジャレット率いるGFWとの全面戦争で大事件が巻き起こった。メインでTNA正規軍のドリュー・ギャロウェイと、GFWのクリス・モルデツキー(クリス・マスターズ)がランバージャックマッチで対戦したのだが、その時、事件が起った。案の定、試合中に、GFW総帥ジェフ・ジャレットが乱入、固有凶器のギターを手にしてギャロウェイに襲いかかったのだった。そこを制したのは、なんとエリック・ヤング。ヤングはTNA所属だが、ヒールととしてアメリカの英雄クリス・メレンデスと抗争をしており、今回のGFWとの戦争には関わっていなかった。しかし、ヒールとベビーフェイスという普段は敵対している相手であっても同じTNAであるギャロウェイのピンチに助けにはいった・・・かに見えたのだが、ヤングはジャレットからギターを取りあげると、なんとギャロウェイに叩きつけたのだった。これをモルデツキーがフォールしてGFWが勝利!ヤングのまさかの裏切りでTNAは絶体絶命となってしまった。

 現TNA世界ヘビー級王者のイーサン・カーターⅢは、叔母(というアングル)であるディクシー・カーターとジェフ・ジャレットの揉め事に自分は関与しないと、マット&ジェフのハーディ兄弟に嫌がらせを続けている。一枚岩であるGFW勢に比べ、ばらばらなTNA勢という感じで、この戦争は勝てるのだろうか?今後のTNAマットから目が離せないだろう。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2015年9月9日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<ランバージャックマッチ>
○クリス・モルデツキー(マスターズ)
 ピンフォール
●ドリュー・ギャロウェイ

<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・ウルブス(挑戦者)
 ピンフォール
●トレヴァー・リー、ブライアン・マイヤーズ(王者)

<ノックアウツ王座タイトルマッチ>
○ブルック(挑戦者)
 反則
●ゲイル・キム(王者)

<6人タッグマッチ>
○ロバート・ストラウス、エクストリーム・タイガー、ミカ
 ピンフォール
●イーライ・ドレイク、ケニー・キング、ジェシー・ゴッダーズ

<タッグマッチ>
○イーサン・カーターⅢ、タイラス
 ピンフォール
●マット・ハーディ、ロックスター・スパッド

 9月6日(現地時間)にペンシルバニア州イーストンでCHIKARA「King of Trios」が開催された。
 北米のインディ団体であるチカラ・プロレスの大会で、世界のトリオ最強決定トーナメントである「King of Trios」の決勝戦が行われた。今大会は16チームで3日間に渡るトーナメントとなり、基本はインディ選手のチームが多い中、なんとAJスタイルズとヤングバックスのバレット・クラブが参戦し優勝大本命の通り、決勝まで進出した。もう一方のブロックからは対抗となる、こちらもインディではないメキシコのメジャー団体AAAからドラゴ、フェニックス、エアロ・スターが勝ちあがってきた。そして決勝戦は、フェニックスがニック・ジャクソンをスプリングボード・450°スプラッシュで仕留め、下馬評を覆して見事に勝利、優勝を果たした。そして、この優勝をAAAのエースだった亡くなったイホ・デル・ペロ・アグアヨに捧げた。

 また、空中戦世界一を決める「Rey de Voladores」決勝も行なわれ、シンロンが優勝した。

■ CHIKARA「King of Trios」
日時:2015年9月6日(現地時間)
場所:アメリカ・ペンシルバニア州イーストン

<「King of Trios 2015」 決勝>
○ドラゴ、フェニックス、エアロ・スター
 ピンフォール
●AJスタイルズ、マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン

<「Rey de Voladores」決勝>
○シンロン
 ピンフォール
●マーク・アンドリュース

<「King of Trios 2015」 準決勝>
○AJスタイルズ、マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン
 ピンフォール
●ダニエル・モロニー、トレント・セヴン、タイラー・ベイト

<「King of Trios 2015」 準決勝>
○ドラゴ、フェニックス、エアロ・スター
 ピンフォール
●ブラスター・マクマッシブ、フレックス・ランブルクランチ、マックス・スマッシュマスター

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現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
 存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。