ジェフ・ジャレット率いるGFWと全面戦争開戦!TNAインパクト・レスリング

(C)TNA

 9月2日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、遂にTNA侵攻を開始したジェフ・ジャレット率いるGFWとTNAの全面戦争となった。ジャレットは、TNA乗っ取りを宣言。ブリー・レイとドリュ―・ギャロウェイを闇打ちした実行犯としてクリス・モルデツキー(クリス・マスターズ)が紹介された。そして、このモルデツキーがTNAの選手のオープンチャレンジを受けるとアピールすると出てきたのはボビー・ラシュリーだった。試合はラシュリーのスピアーが炸裂しフォール勝ち間違いなしという時に、GFWの連中がリングになだれ込みラシュリーの反則勝ち。続く、ザ・ウルブスのTNA世界タッグ王座戦は、TNAのザ・ウルブスに対し、GFW勢は全員がリングを取り囲み、試合に介入。最後はケースで殴る反則でフォール勝ちしてトレヴァー・リー、ブライアン・マイヤーズが王座を奪ってしまった。これに対し、逆にKOTM王座戦は、GFW勢の介入をドリュ―・ギャロウェイが阻止し、リング上でTNAのボビー・ルードがGFWのPJブラックにルード・ボムを決めて勝利、王座奪還した。

 この緊張感の中、遂にディクシー・カーター社長が登場し、乗っ取りは許さないとジャレットらに改めて宣言。ディクシー側は、ギャロウェイ、ザ・ウルブス、そしてボビー・ラシュリーもがっちりスクラムを組んで迎撃態勢。対抗戦を行い、勝者団体が株式を総取りして団体を手中に収める(あくまでアングル、実際はディクシーの両親が経営する国際パンダ・エナジー社が株式を保有している)団体の命運を賭けた総力戦が幕開けすることになるようだ。

■ Impact Wrestling 
日時:9月2日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<TNA世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○イーサン・カーターⅢ(王者)
 ピンフォール
●マット・ハーディ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○ブラム
 ピンフォール
●ケニー・キング

<KOTM王座タイトルマッチ>
○ボビー・ルード(挑戦者)
 ピンフォール
●PJブラック(王者)

<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○トレヴァー・リー、ブライアン・マイヤーズ(挑戦者)
 ピンフォール※反則攻撃
●ザ・ウルブス(王者)

<シングルマッチ>
○ボビー・ラシュリー
 反則
●クリス・モルデツキー(マスターズ)

電子書籍版は9月4日発売のマット界舞台裏9月10日号天龍引退AJスタイルズJスヌーカ安達勝治DeepJewels新日キックに掲載されました。

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
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