「藤波vs猪木」ばりの昭和プロレス的攻防! 棚橋vs柴田にオールドファンも満足~新日本横浜文化

 新日本プロレス「G1クライマックス」もいよいよ大詰め。史上最長28日間、史上最多19大会のロングランシリーズも、首都圏7大会を残すのみ。

 事前にポッドキャスト番組で棚橋弘至が「これだと猪木さんが柴田さんで藤波さんが棚橋になるんでしょうね」と発言すれば、東スポが「柴田 棚橋戦で『伝説の猪木VS藤波』再現だ」と取り上げる。27年前の1988年8月8日に開催された藤波辰爾vsアントニオ猪木フルタイムドロー戦をモチーフとして、この日8日のメイン、棚橋vs柴田勝頼戦は行われた。

 柴田がグラウンドのねちっこい攻めのみならず、コブラツイスト、卍固め、リバースインディアンデスロック、弓矢固めといった昭和プロレス的な技を繰り出す。今でこそポップな試合を担っている棚橋だが、本来的にこういったツウを唸らせるような試合は棚橋の望むところでもある。かくして横浜大会メインは、金曜夜8時を彷彿させる展開に。

 これには昭和プロレスに熱狂していたオールドファンも満足し、木谷高明オーナーも「新日本プロレスワールドにて棚橋vs柴田戦を観た。最高!!」とTwitterで発信した。

 それでいて、棚橋はエアギターを含めたパフォーマンスで大会を締める。テーマを完遂するのみならず、新日本の主役が棚橋であることを印象付けるに十分な大会となった。

 セミの真壁刀義は「神奈川県相模原市出身」とアナウンスされ外国人選手撃破が期待されたが、ドク・ギャローズに終始攻め込まれる展開に。最後の最後だけ逆転したが、唐突感が否めないエンディングに観客が乗り切れず。G1ならではの組み合わせ、天山広吉vsAJスタイルズは天山が躍動してヤンヤの歓声。このシリーズからヒール転身を果たしている内藤哲也は自身のキャラを増幅させる出来で試合を仕上げて、ファンの興味を高めることに成功している。

※大会の全容と詳細はマット界舞台裏8月20-27日号真夏の祭典G1横浜新間寿JバレンタインREINA納涼さくらえみに収録されました。

新日本プロレス「バディファイトPresents G1 CLIMAX 25」
8月8日(土)18:30神奈川・横浜文化体育館
観衆 4,868人(超満員)

<第5試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
●飯伏幸太(3勝4敗=6点)
(08分30秒 バッドラックフォール→体固め)
○バッドラック・ファレ(5勝2敗=10点)

<第6試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○内藤 哲也(5勝2敗=10点)
(08分01秒 デスティーノ→体固め)
●矢野 通(2勝5敗=4点)

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<第7試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
●天山 広吉(1勝6敗=2点)
(13分29秒 カーフキラー)
○AJスタイルズ(5勝2敗=10点)

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<第8試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○真壁 刀義(4勝3敗=8点)
(08分55秒 キングコングニードロップ→片エビ固め)
●ドク・ギャローズ(1勝6敗=2点)

<第9試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○棚橋 弘至(5勝2敗=10点)
(21分20秒 エビ固め)
●柴田 勝頼(4勝3敗=8点)

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