ジェフ・ジャレットが電撃復帰!ビッグバン・ベイダーも登場!TNAインパクト・レスリング

(C)TNA

 現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。なんとTNA創始者であるジェフ・ジャレットが妻のカレン・ジャレットと共にTNAに電撃復帰したのだった。ジェフはWWEのビンス・マクマホンと険悪な仲な為、WCW崩壊後、WWE(当時WWF)に移籍せず、対抗団体TNAを旗揚げした。しかし資金難に陥り、当時、TNAの広報の仕事をしていたディクシー・カーターが、天然ガス・石油などを扱う世界的企業パンダエナジーの令嬢であった事から買収を持ちかけ、自身は役員として残った。その後、スティングやハルク・ホーガンというレジェンドと契約し、スパイクTVでのテレビ放送も開始され全米第二のメジャー団体として成長する。しかしジェフは私生活の問題(当時カート・アングルの妻であったカレンとの不倫発覚。現在はカートと離婚したカレンとジェフは結婚している)もあり、次第に窓際に追いやられ退職している。その後、ジェフはGFWという新団体を発足させメキシコのAAA、日本の新日本プロレスなどと提携。ライバル団体を設立した事でTNAとは険悪なムードになっていた。そのGFWも遂に大会開催にこじつけるものの、未だにテレビ局も決まらず苦しい状況となっていたのだが、まさかのTNA登場。しかもTNAのPPV「スラミバーサリー」に参戦すると発表したのだった。舞台裏では、ジェフはディクシーとも抱き合い、ディクシーは必ず、また一緒に仕事をすると思っていたとコメントしている。

 さらに、今回はあのベイダー(ビッグバン・ベイダー)が登場し、グラムと試合まで行うというサプライズ。そしてマット・モーガン、AAAの北米向け団体ルチャ・アンダーグランドのヘルナンデスも番組に登場するというサプライズの連続だった。劣勢に追い込まれていたTNAがここでジェフ・ジャレットと再び手を組む事になると、GWPだけでなくAAAや新日本プロレスとの提携もあり得る。起死回生の逆転となるだろうか?今後のTNAから目が離せないだろう。


■ Impact Wrestling 
日時:2015年6月22日(放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<シングルマッチ>
○カート・アングル
 アンクルロック
●マット・ハーディ

<シングルマッチ>
○エリック・ヤング
 ピンフォール
●クリス・メレンデス

<グラムチャレンジ>
○ベイダー
 反則
●グラム

<タッグマッチ5番勝負>※4戦目
○ダーティ・ヒールズ
 ピンフォール
●ザ・ウルブス

<シングルマッチ>
○ベルベット・スカイ
 ピンフォール
●アンジェリーナ・ラブ

<Xディビジョン王座決定戦エリミネーションマッチ>
○ティグレ・ウノ
 ピンフォール
●ロウ・キー、グラド

電子書籍版はマット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志に掲載されました。

150521TnaImpactWrestling

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
マット界舞台裏5月28日号藤田x諏訪魔TNA高木ceo曙三冠ufc王者堀口巌流島道場紅大月x蘇我
▼高木三四郎が儲かっているからW-1のCEOなのか? テレビ局にとってのプロレス番組と存続が危ういTNA
 今週は引き続き高木三四郎GENスポーツエンターテインメントCEO就任が業界関係者間の最大の会話のみならず、海外からはTNAが放送契約を9月で切られて存続が危ぶまれる衝撃ニュースも飛び込んできた。その深淵は・・・

マット界舞台裏6月4日号TNA消滅報道IGF全日長与大仁田広島大日本WAVE超花火巌流島ROH
▼読まずに書くな!偏見・誤解と闘う記者と『TNA消滅』報道
 『TNA消滅』の報道を巡って面白いことが起きている。WRESTLING OBSERVER主幹のデイブ・メルツアーが「TNAを死に追いやった男」と糾弾されている、というのだ。ロック界で知名度のあるスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン新任TNAディレクターも「嘘を広めた野郎が…」と、影響力を駆使して火消しに努めていた。

マット界舞台裏6月18日号Dローデス追悼新日大阪城鈴木軍リアルジャパン10ZERO1長瀬館長
▼ROH-TNA放送開始~アメプロ勢力分布考えることは日本直結分析
 先週6月11日号にも早速取り上げられているが、現地時間6月3日水曜夜8時からROH、9時からTNA、11時からROH再放送、12時からTNA再放送という、弱小ケーブル局DESTINATION AMERICAによる「水曜夜は4時間プロレス」実験が開始された。「私のフォローしている団体は●●、好きな選手は○○。アメプロはよく知らない」といったライト層が多数派なのではあろうが、世界最大市場で起こっていることは、いずれは我が国を直撃する。わかりやすく解説を試みる。

マット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志に掲載されました。
憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
 存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。