福田海斗、ラジャ第4試合で判定負け!タイ「スック ワンキントーン」大会

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 現WPMF世界フライ級王者でラジャダムナンスタジアム・フライ級7位にランクインしている福田海斗(キング・ムエ)が、5月25日(月)のラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンキントーン」第4試合に出場、強豪相手に接戦を演ずるも、判定負けを喫した。

■ 「スック ワンキントーン」
日時:5月25日(月)
会場:タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム

<第4試合 113ポンド契約 3分×5R>
●カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/WPMF世界フライ級王者・ラジャダムナンスタジアム・フライ級7位/キング・ムエ)
 判定 0-3
○カンカオデーン・フアロンナムカン(タイ)

 対戦相手のカンカオデーンはメジャースタジアムでもセミファイナル級の強豪で、昨年後半から連敗しているもののキレのある左ミドルとパンチを武器とする「ムエ・サイ」(サウスポー)として知られている選手。しかしながら試合前賭け率は3-2で福田のリードであった。これには同興行のプロモーターであるウィナイ・ナックシン氏も驚いたようで、当然ながら第4試合でしかも日本人選手が試合前賭け率でリードするということは驚きだったようだ。

 試合は第2ラウンドから動き始めた。福田がプレッシャーをかけ右ミドルを蹴るがカンカオデーンもすぐさま左ミドルを返す。そして右ジャブで距離を測りながら鋭い右フック、左ストレートのコンビネーション。前蹴りで牽制する福田だが、ラウンド後半、同じコンビネーションからの左ハイキックを受け一瞬動きが止まる福田。すかさずカンカオデーンが追い打ちをかけパンチの連打。福田は首相撲に持ち込み動きを封じるものの、カンカオデーンのキレのある左ミドルを受けてしまい、このラウンドはカンカオデーンのラウンドであったが、賭け率は2-1で福田のリード。後半の福田の盛り返しに期待が集まっているのであろう。

 そして第3ラウンド、序盤から一気に距離を詰めヒザ勝負に持ち込む福田に対し、組みを嫌ってか下がりながらも左ミドルを合わせるが、福田の出足の早さに再三組まれてしまいヒザを受けるカンカオデーン。このラウンドも賭け率は福田リードのまま。 
 勝負の分かれ目となる第4ラウンド、福田は同じく鋭い出足で首相撲勝負。カンカオデーンはうまくさがりながら回り込んで左ミドルを合わせテクニックの違いを見せつける。そして出てくる福田に対し、渾身の左ヒジ!これがクリーンヒットし、福田は鼻から出血。この一発で流れが大きく変わり、このラウンド終了後で賭け率がイーブンとなった。

 最終第5ラウンド、カンカオデーンは左ミドルと前蹴りで福田を付き離し、この勢いのまま逃げ切り体勢に。福田は右ミドルで追いかけるも捕えきれず終了のゴング。レフェリーはカンカオデーンの手を挙げ、福田は惜敗となった。

 第4試合という、ギャンブラーの目も厳しくなる試合順で惜しくも敗れ、涙を飲んだ福田。
 とはいえ、その激闘は多くの観客を魅了したことだろう。次回の復帰戦に期待したい。

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