GW超特大号 5・25新日横アリ展望 W1仙台 GENTARO復帰 WNC葛西純 Z1後楽園 みちのく宗教 Bロジャース~マット界舞台裏5月15日号

’14年5月15日号横アリ展望W1仙台GENTARO復帰WNC葛西Z1後楽園みちのくBロジャース

140509wb045W1RongaiHama
4・29WRESTLE-1仙台大会、記憶に残る名勝負だったKAI田中稔戦17分+のみならず全カードを詳細に記事にした。

 宮城県の県庁所在地であり、東北最大の都市である仙台。古くは伊達政宗が納めていた事でも有名だが、仙台市都心部周囲には広瀬川や青葉山などの自然があり、また都心部にも街路樹などの緑が多いことから、「杜の都」との別名をもっている。そんな仙台だが、WRESTLE-1を率いる武藤敬司にとっては思い出深い土地、意外な繋がりがあったのだ! 武藤敬司が学生時代(柔道専門学校)仙台で過ごしていたと言う事であり、いわば第二の故郷。故郷に戻った武藤敬司の団体WRESTLE-1は錦を飾れたのか? 敏腕カメラマンである松橋隆樹記者のグラビア集で振り返った。

 GENTARO復帰戦である5・2FREEDOMS後楽園大会も記事にしている。GENTARO感動の復帰など見所も多い大会だが、他に、あの日本人最高齢現役プロレスラー、グレート・小鹿もこれまた最高齢での王者として防衛戦を行った。海外では、ミル・マスカラスがほぼ同年代(現在71歳と言われているが、実際はもっと年齢が上と言われている)で現役、更にIWA世界ヘビー級王座、ALLL世界ヘビー級王座を保持しており、現在も防衛戦を行なっている。更に、去年は弟ドスカラスとタッグで東京世界タッグ王座まで手中に収めたが、そのマスカラスとロス時代に一緒に活躍していたグレート・小鹿も現役として王座戦を行なうとは、多くの人に勇気を与えただろう。こうした貴重なレポートも収録されているのだ。

 5・5WNC横浜ラジアントホール大会では、TAJIRIと葛西純の遭遇が興味深い。WWEのスーパースターだったTAJIRIと、北米でもハードコアレジェンドとして知られている葛西純。しかし、TAJIRIも、伝説のハードコア団体ECWに所属しており、ポール・ヘイマン(ポール・E・デンジャラスリー)に導かれてWWEに参戦した経緯をもっており、そういう意味では、接点があってもおかしくないのだが、これまで、ほとんど絡みが無かった。そんな2人が絡んだ結果は?いっせい記者がレポートしている。
140509wb045Z1Otani
 5・6ZERO1後楽園ホール大会は、鈴木秀樹への単独インタビュー他、タッグ王座交代等完全ドキュメント。

 ZERO1からは、破壊王子・橋本大地が離脱して不安にさせられたが、斉藤雅治記者が、橋本大地無きZERO1のメインを張った鈴木秀樹へロングインタビューを敢行。ここでしか読めない貴重なものだ。また、メインの立会人には、アントキノ猪木も登場した。これまた豪華な大会になったようだ。

 何が飛び出すのか?選手、団体関係者が戦々恐々の覆面座談会。今週はズバリ!虎の子IWGP王座がAJスタイルズに奪われ、国外流出となってしまったが、いつ、オカダ・カズチカの元に戻るのか?に焦点を当てている。予想などではなく、裏情報を元に、今後の新日本プロレス、IWGP戦線を全部、暴露してしまったのだから、ファンにとって、関係者にとって、それぞれ別の意味でたまらないであろう。更にプロレスリング・ノアを離脱したKENTAに関しても、ある情報が…。専門媒体で裏の事を書けるのは『マット界舞台裏』しかない?

 好評連載『スーパー外国人列伝』は、遂に、バディ・ロジャースが登場した。ハルク・ホーガンと並んで、プロレス史上、もっとも重要なレスラーであり、プロレスを変えた偉大過ぎるレスラーであるロジャース。日本には来日しなかった為、ショーマン派のレッテル以下、日本では極端なほど過小評価されているが、全盛期のロジャースは一人で、アメリカンプロレスを支えていたと言っても過言ではなかった。
 元祖“ネイチャーボーイ(野生児)”という名称が有名だが、入場から魅せる圧倒的なオーラ、対戦相手だけではなく、観客の反応も計算にいれたファイト、そして現在に連なるダーティ・チャンプの礎を築きあげた功 績はあまりにも偉大である。ネイチャーボーイを伝承したリック・フレアーは言うに及ばず、ニック・ボックウィンクル、カート・ヘニング、トリプル H(ヘニングのタオル芸やトリプルHがガウン無しで入場するのはロジャースの影響)など影響を及ぼしたレスラーは時代を超えて計り知れない。ジャイアント馬場も、最高のレスラーはロジャースと語っていた。
140509wb045SnukaRogers
82年秋、19年ぶりにWWF復帰を果たしたロジャースはジミー・スヌーカのマネージャーとして活動。この異色のコンビは大人気を博した。

 日本ではどうしても、真剣勝負っぽいシュートギミックの選手が過大評価される土壌(ちなみに日本では真実の様に伝えられているカール・ゴッチがロジャースをリンチしたという事件は誤り。実際は些細な事で口論となり、出ていく時にロジャースがドアに手を挟んだだけ)があり、また来日しなかっ た事もあり、不当に低い評価をされているが、そもそも、ダスティ・ローデス然り、スティング然り、アメリカで超売れっ子のレスラーは日本のマーケットを重視しない事は現在ではファンにも浸透している。それゆえ、日本を主戦場にしなかった大物こそ、真のスター選手であり、その筆頭はロ ジャースだろう。
 そんなロジャースだが、絶頂期と言える1963年に40代で電撃引退している。これはプロレス界七不思議のひとつと言っても良い謎であったが、後年、カムバックしたロジャースに直接インタビューした井上譲二記者に真相を告白した。その衝撃の理由とは?リング上のレスリング のみならず、全てにおいて時代の先を走っていたロジャースだけに、驚愕する告白には驚かされるばかりだ。

140509wb045Michinoku5-1
タッグ王座が交代した5・6みちのくプロレス仙台大会、ド迫力のグラビア集のみならず、映画『ザ・マスター』と教祖の関係が明かされている。

 宮城県の県庁所在地であり、東北最大の都市である仙台を拠点にした松橋隆樹記者が、東北を拠点とするみちのくプロレスに密着。まさに地域バリアフリー、都内よりも地方を重視する『マット界舞台裏』ならではの取材となっている。スペル・デルフィン、ウルティモ・ドラゴンと並びジャパニーズ・ルチャの立役者の一人で、『東北の英雄』、『みちのくの星』等のニックネームを持つザ・グレート・サスケ率いる団体は、どんな活躍を見せたのか? 教団化するカルト集団の動向は見逃せない。

’14年5月15日号横アリ展望W1仙台GENTARO復帰WNC葛西Z1後楽園みちのくBロジャース