(C) Photo Courtesy of UFC
石井慧戦2連勝は、本物だった。その石井を切り裂いたヒジ攻撃がオクタゴンでも炸裂、ガブリエル・ゴンザガは流血の海に沈んだ。
終了後のインタビューで、「5Rの試合、戦略通り3R、4Rが勝負になる。1R、2Rは関係ない、落ち着くことを考えていた」と答えたミルコ。見後なUFCカムバックであった。
現地時間4月11日にポーランド・クラクフで『UFC Fight Night 64: Gonzaga vs. Cro Cop 2』が開催された。今大会は、UFCポーランド初進出、しかもメインは、あのミルコ・クロコップとガブリエル・ゴンザガのリマッチという超ド級のカードが用意された。
PRIDE王者としてUFCに乗り込んだミルコ・クロコップだが、UFC3戦目で、このゴンザガのハイキックでKOされて以来、調子が上がらず、遂に3連敗でUFCリリースとなってしまった。その後、石井慧に連勝するなどの実績が評価され、UFC復帰となったが、その復帰戦の相手が、これまた因縁のゴンザガだ。母国クロアチアと同じ東欧での再起戦、是が非でも勝ちたいところだ。
試合は、静かな立ち上がりからゴンザガがテイクダウン、パスしてマウントポジションを取り、足関節を仕掛ける。ミルコはなんとか凌いで1Rを乗り切った。2Rも同じくゴンザガがテイクダウンからグランドで上を取りミルコを苦しめる。このままではやばいと思われたが3Rにゴンザガのテイクダウンを切ったミルコが大逆襲。組みついてくるゴンザガに強烈な肘打ち連打を叩き込み、倒してからも更に肘打ち連打。ゴンザガの動きが止まりレフェリーがストップ。ミルコが逆転のTKO勝利となった。
セミファイナルには、地元ポーランドのヤン・ブラホヴィッチが登場。世界のMMAはUFC一人勝ちという状態の中、このポーランドの団体KSWだけは、2~3か月に1度のペースで1万人規模を集める大会を開催している。その理由は、ポーランドの国民的英雄、ワールド・ストロングマン・コンテスト5度優勝マリウス・プジアノフスキーの存在が大きいのだが、その影響でKSW参戦選手の知名度は高い。このブラホヴィッチもKSWライトヘビー級王者で、ソクジュと宿命のライバル対決でポーランドでは話題にだった事もあり、今大会の一番人気となった。
対戦相手はイギリスのジミ・マヌワ。前戦でアレキサンダー・グスタフソンに敗れるまで無敗だった実力者だ。試合は、マヌワがプレッシャーをかけて、金網際に押し込む展開が続く。ブラホヴィッチも体を入れ替えたり、打撃を当てたりするも単発で、マヌワがプレッシャーをかけている展開が目立ち、判定でマヌワが判定勝ちした。
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■ UFC Fight Night 64: Gonzaga vs. Cro Cop 2
日時:2015年4月11日
場所:ポーランド・クラクフ
<ヘビー級>
○ミルコ・クロコップ
3R 3分30秒 TKO
●ガブリエル・ゴンザーガ
<ライトヘビー級>
○ジミ・マヌワ
判定 3-0
●ヤン・ブラホヴィッチ
<ウェルター級>
○パブウ・パブラック
判定 3-0
●シェルドン・ウェストコット
<女子ストロー級>
○マリナ・モロズ
1R 1分30秒 腕十字
●ジョアン・コールダーウッド
プレミアムカード
<ウェルター級>
○リオン・エドワーズ
1R 0分8秒 KO
●セス・バジンスキ
<ミドル級>
○バートス・ファビンスキ
判定 3-0
●ギャレス・マクラーレン
<ウェルター級>
○セルジオ・モラエス
判定 3-0
●ミカエル・レボー
<フェザー級>
○ヤオツィン・メザ
判定 3-0
●ダミアン・スタシアク
<ヘビー級>
○アンソニー・ハミルトン
判定 3-0
●ダニエル・オミランチョク
<女子ストロー級>
○アレクサンドラ・アルブ
2R 3分34秒 ギロチンチョーク
●イザベラ・バドゥレク
<ライト級>
○スティーヴィー・レイ
2R 1分35秒 TKO
●マルチン・バンデル
<フェザー級>
○タイラー・ラピルー
判定 3-0
●ロッキー・リー
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