藤波辰爾WWE殿堂入り会見「頭の中が真っ白になりました!」~現地時間28日夜式典

150325fujinami-2
西住幹太(にしずみかんた)WWE JAPAN代表と/LEONA、藤波伽織夫人と

 3月25日(水)午後3時より東京・渋谷のフォーラム8で、日本人2人目のWWE殿堂入りが決まった藤波辰爾の記者会見が行なわれた。

 同席した西住幹太WWEジャパン日本代表は、まず「あの“マッチョマン”ランディ・サベージやアーノルド・シュワルツネッガーと肩を並べる形で殿堂入りを果たされた」と藤波を称賛。

 続いて藤波の経歴を紹介した映像が会見場で上映され、 映像内ではヒデオ・イタミ(KENTA)が「同じ日本人として大変光栄です。自分も少しでも藤波さんの域に今後近づきたい」とコメントした。

藤波の会見内容は、以下の通り。

「まず一報を受けて、頭の中が真っ白になりました。自分の師匠、猪木さんと同じ殿堂に入るということが、本当に現実なのか、まだまだ心の整理がついていないけれど、現地に行けば自分の気持ちを抑えきれないくらい興奮すると思っています。40数年前に九州の大分から、何の実績もなくこの世界に飛び込んで、無我夢中で先輩にしごかれ、海外でカール・ゴッチにしごかれ、鍛えられる中で。そしてチャンスに恵まれて、あのニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにあがったことが、僕のレスラー人生のスタートといっても過言ではないと思います。昨日のことのように思い出されます。その後もいろんなことがあったけど、どこかでコツコツと努力を積み重ねたことをちゃんと見てくれている人がいて、今回の殿堂入りにつながったのだと思います。本当にビンス・マクマホン会長に感謝したいです。お父さんのシニアには、本当にお世話になりました。胸を張って、明日アメリカに飛びたいなと思います。

(殿堂式典でのプレゼンターはリック・フレアーだが、フレアーに関する思い出は?)まずフレアーがプレゼンターと聞いた時に、本当に心憎い演出だと思いました。それだけ自分と彼の関係に敬意を払ってくれているのだと思います。1976年にノースカロライナに遠征した時、当時これからのぼっていこうとしているフレアーと、サーキットを共にしました。その時一緒だったランディー・サベージやラリー・ズビスコと今回共に殿堂入りすることも感慨深いです。

(いまのWWEることに対する気持ちは?)自分が米国でやっている時とはずいぶん様変わりしているとは思うけれ、LEONAから現在のニュースは逐一聞いています。だからこの目で見るのを楽しみにしています。

(現役選手として今回殿堂入りを果たすことについては?)これはすごく大きなこと。そうそうたるメンバーが名を連ねる中で、現役選手の内に自分が選ばれたということは大事にしたいです。

(NXTのヒデオ・イタミの活躍について?)日本にいるころから素晴らしい選手だと思っていました。ぜひニューヨークという大舞台でも花開いてほしい。現地で顔を合わせることを楽しみにしています。

(WWWFエリアで一番思い出深い試合は?)それはやはりWWWFヘビー級王者になったマジソンの試合(1978年)。あのレスラー誰しもが憧れるマジソンで、身震いする思いでリングに立ったことを覚えています。冷静に試合ができるかなという思いでリングに立ちました。マジソンは何回あがっても同じような気持ちになりますね。

(式典でのスピーチは、どうする?)そこですよ(笑)。代表とも相談していますが、どうしよう。通訳は用意してくれるんですか?(代表は「大丈夫だと思います」と回答。)一言二言は自分の気持ちを英語で伝えられたらと…。徹夜で考えます(笑)。(飛行機の中で?)(会見場の後方にいたLEONAに向かって)頼むぞLEONA、お前にかかってる。(笑)

(ビンス・マクマホン会長についての思い出は?)すごく行動派であり、人と全然発想が違うと、ものすごく感じてましたね。今回会うのが楽しみです。

(24年前、NWAを東京ドームでフレアーから取ったのに翌日はく奪、ということがありましたが、今回WWEて殿堂入りしたことで、正式に藤波さんが、ジャイアント馬場に続く日本人二人目のNWA王者だった、ということになった。)でも、僕がアメリカに行くチャンスをくれたと思えば。フレアーにも会えるわけだし。そのへんのいきさつを含んでいるのかいないのか。今回の演出って、ほんとうにすごい演出ですよね。プロレスファンにとっては、たまんないシーンでしょうね。

(今後成し遂げたいことは?)これまでとかわらず。自分自身はコロコロ変わるような器用な人間ではないので、これからも同じスタイルを貫いて行きたいです。この実績を大事にするだけではなく、若い選手にいろんなことをリングにあがっている間に伝えられれば。機会があればKENTA選手ともぜひ一回ね、組み合ってみたいっていうのはありますね」

また代表から、NXTトに出場してレッスルマニア出場を狙うヒデオ・イタミにエールをと頼まれ、藤波は「ぜひ頑張ってほしいですね。リング上で生の試合が見てみたい」とエールを送った。

藤波は現地時間3月28日のWWE式典に登壇する。

(写真&文/安西伸一)

貴重写真追加の電子書籍版はマット界舞台裏4月2日号レッスルマニア藤波メデューサReina後楽園リアルジャパンYokkaoに収録されました。

110426Seikendo113.jpg
5・11藤波辰爾ドラディション後楽園ホール大会開催決定!

別冊ミルホンネット 昭和プロレス偉人伝TJシン宅カリフラワーアレイクラブ藤波辰爾40周年
131121Fujinami40-120826.jpg
蝶野正洋&チーム2000も復活~8・26藤波辰爾デビュー40周年ファイナル in 大阪
マット界舞台裏9月6日号別冊花火S-CupRENA木谷介入週プロ船木+藤波40新日本キック
マット界舞台裏1月24日号Legend小橋引退道新日年棒蝶野役割ジグラー72ブッチャー豪腕
131128Wb022-460.jpg
マット界舞台裏11月28日号土下座藤波Leona紅KT-MMA英国新日ドームVガニア仮面貴族
マット界舞台裏5月22日号WWE暴落IGF/TNA横アリ不安藤波還暦G小鹿金網Pan映画Wマクダニエル
マット界舞台裏3月26日号ノア奥底NJC広島決勝藤波WWE殿堂パンクラスKASSEN2安生洋二長瀬