50kg決勝で辻龍也がヒザで秒殺KO!関東代表が出揃う~2・22藤原敏男杯

 2月22日(日)東京・大森ゴールドジムにて、All Japan Jr.Kick委員会主催「第4回藤原敏男杯関東甲信越地区予選」(以下、藤原杯)が行われた。
 2012年から始まり、今回で4回目を迎えた藤原杯。東北・関東・関西・九州と、全国で予選を行い、各階級の優勝者は3月15日に行われる決勝戦への出場が決定する。年を重ねるに連れて、ジュニア格闘技の活躍の場が増え続け、ジュニアのレベルが上昇している現況を受け、同委員会では、ジュニア格闘技の活性化はもとより、青少年育成を重要視している。試合出場にあたり、成長を阻害する恐れのある減量行為を禁止と謳っている。

 第4回目となる藤原杯は、25kgから5kg刻みの階級で計6階級で決勝トーナメント進出を賭けた熾烈な争いが繰り広げられた。

<25kg決勝戦>
◯堀竜吾(橋本道場)
●所風雅(Refre’k)
※堀が3.15決勝トーナメント進出
 パンチの打ち合いから首相撲の応酬が続き、ジュニア軽量級ならではの展開に。ロープ際でパンチの打ち合いがなされ、首相撲。3Rになると、堀がミドル連打し、所はパンチ連打。中盤以降は蹴りとパンチが交錯し、アグレッシブさのある攻防に。判定の結果、堀が勝利。決勝トーナメント出場を決めた。

<30kg決勝戦>
●花岡竜(橋本道場)
◯小宮山怜虎(尚武会)
※小宮山が3.15決勝トーナメント進出
 序盤は首相撲の応酬から始まり、次第にミドルとローの蹴り合いに変わっていく。2Rになると、小宮山のミドルを花岡がキャッチしてコカす。ジャブから左ミドル、首相撲とつなげる小宮山に、花岡もヒザで応戦。一進一退の攻防の末、判定の結果、小宮山が勝利。決勝トーナメント出場を決めた。

<35kg決勝戦>
◯堀太虎(橋本道場)
●山田泰介(橋本道場)
※堀が3.15決勝トーナメント進出
 同門対決となった決勝戦。1Rは互いに様子を見る状態が続き、ローやミドルを出しながら出方を見る展開。2Rになると、堀が右ロー、山田は左ミドルと前蹴りの応酬が見られ、蹴り主体の展開に。判定の結果、堀が勝利し、25kg級で先に優勝を決めた弟・竜吾と共に兄弟揃って優勝を決めた。

<40kg決勝戦>
●Kan PK(練馬チャンデットムエタイジム)
◯中島将吾(尚武会)
※中島が3.15決勝トーナメント進出
 首相撲の攻防が続き、2Rになるとヒザの打ち合いが多く見られる。Kanは中島の左ミドルをキャッチしてコカす。3Rになると、ミドルの応酬となり、中島がミドルを打った所にKanはこれをキャッチしてコカし、互いの高い技術の応酬が続いた。その結果、判定で中島が勝利。小宮山と共に決勝トーナメントの切符を手中に収めた。

<45kg決勝戦>
◯安本晴翔(橋本道場)
●田丸辰(平井道場)
※安本が3.15決勝トーナメント進出
 準決勝までサウスポーだった安本がオーソドックスにチェンジ。田丸は左ミドルと左ローで、上下に打ち分けるのに対し、安本は左ミドルとワンツー、左ボディと、ガード越しながらも凄まじい音を立てて場内をアッと言わせた。
 迎えた最終R、組み合って倒れ込む光景が多く見られ、攻め手にかける展開が続いていた。のこり30秒、左ストレートと右フックを当て込む田丸に、安本は首相撲。安本も左フックと右フックを返し、判定の結果安本が勝利。決勝トーナメント出場の切符を手にした。

<50kg決勝戦>
○辻龍也(WSRフェアテックス三ノ輪)
 1RTKO レフェリーストップ
●大翔(不死鳥道場)
※辻が3.15決勝トーナメント進出
 ゴングと同時に首相撲を仕掛け、ヒザを打つ辻。これが深く突き刺さり、ダウンを奪う。辻はすかさず首相撲からヒザを打ち込み、レフェリーがストップ。30秒足らずの秒殺KO劇をやってのけ、文句無しの完勝。決勝トーナメントの切符を手にした。

150222Fujiwara_0035<各階級の優勝者>
25kg 堀竜吾(橋本道場)
30kg 小宮山怜虎(尚武会)
35kg 堀太虎(橋本道場)
40kg 中島将吾(尚武会)
45kg 安本晴翔(橋本道場)
50kg 辻龍也(WSRフェアテックス)

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