「いまの悶々とした思いを全てラモン・マイロフにぶつける」日菜太インタビュー

 「REBELS 34×WPMF JAPAN」(3月4日・後楽園ホール)で、初来日のラモン・マイロフと闘うことになったREBELS 70kg級王者の日菜太。直前の心境を聞いてみると、REBELS 70kg級のエースは悶々とした思いをため込んでいた。

聞き手:布施 鋼治

──2015年初戦の相手はウクライナのラモン・マイロフ選手に決まりました。。

日菜太 本当は2015年の一発目か二発目で日本人の頂上対決をしてスパッと自分がトップであることを証明してから世界の強豪とやりたかったですね。
僕がズレているかもしれないけど、正直僕も佐藤(嘉洋)さんも城戸(康裕)さんも格落ちしていると思うので。

──世界の70kg級ベスト10からは外れているという意味?

日菜太 そうです。
だからこそトップ10以内に入るためにはまずは国内で凌ぎを削らなければいけないんじゃないかと思いました。

──BLADE1で長島☆自演乙☆雄一郎選手に勝ったことも自信になっている?

日菜太 去年僕がやった試合の中でも自演乙さんとの一戦は試合前に盛り上がったんですよ。
ああいうカードは出し惜しみしてほしくないなと思いましたね。
国内頂上対決をやらないと、70kg級は先に進めない。

──誰が勝つにしろ、やったらやったで新たなドラマが生まれるという発想ですね。

日菜太 そうです。
ソーシャルメディアを通じて佐藤さんにも呼びかけたけど、返事は「世界でトップを決めるようなトーナメントで試合がしたい」というものでした。

──だったら、軌道修正しながら今年の方針を立てた感じ?

日菜太 本当にまだモヤモヤして先が見えないんですけど、勝ち続けないと意味はないと思いました。
正直マイロフ選手は情報が少なすぎて、やってみないとどんな選手なのか全くわからないので対策は練られません。
なので自分の力の底上げというか、基本的なことばかりやっていますね。

──後楽園ホールで試合をするということに関していえば?

日菜太 シュートボクシング以来かな?(2013年6月23日 vs金井健治) 思い出はアルトゥール・キシェンコに勝ったところでもあれば、アンディ・サワーに首を絞められたところでもあるということですかね(苦笑)。
いい思いも悪い思いもしていますね。
ディファ有明もそうだけど、後楽園ホールも格闘技の聖地じゃないですか。
今回は平日(水曜)の開催だけど、応援に来てくれる人が100人くらいいるので恥ずかしい試合はしたくないですね。
僕の試合を見て「ああ、良かった」と言いながら帰ってもらいたい。

──マイロフ戦以降にやりたい相手は?

日菜太 この間、佐藤さんとやったサニー・ダルベック。
サウスポーですよね。
僕とやったら同じ蹴り系で面白いんじゃないかと思います。
僕と違うところは左ストレートが強いところ(苦笑)。
たぶん蹴りは僕の方が強いと思うけど、実際に闘ったらどういう試合になるのかとシミュレーションすることはありますね。

──海外からオファーがあったら?

日菜太 ぜひやってみたい。
ただ、二束三文のオファーではなく、いい条件のオファーでいきたい。
外国人選手が日本に呼ばれるような条件でね。

──最近は中国の立ち技格闘技マーケットが盛況ですが。。

日菜太 聞いています。本当にファイトマネーがいいんだったら、自演乙選手に圧勝している僕を呼んでほしい。

──金額的には好条件のようですが、それとは裏腹に理不尽なまでのホームタウンデシジョンもあるようです。

日菜太 まあ倒せばいいじゃないですか。
もしくは徹底的に蹴りで痛めつけたり。
それでも引き分けだとしても、試合が終わったら(どちらが真の勝者なのか)わかるわけじゃないですか。
海外で試合をするんだったら圧倒的に勝たないとダメですよ。

──ヨーロッパの方は?

日菜太 ドバイに呼んでほしい。
もともとGFCがやっているところだけど、今度はGLORYもドバイでやるんですよね?
中近東には行ったことがないし、海外に行けるのも選手をやっているうちだけでしょう。
それに日本ではそんなにビッグイベントがないので、海外のそれを経験したいという思いは強いですね。

──昨年夏に辛酸を嘗めさせられたサモ・ペティとの再戦は?

日菜太 ありだと思います。
正直あの時は自分の体調に負けた部分もあったので、もう一回だけやりたい。
あの時点では僕の完敗だったけど、ベストコンディションでやったらどうかなという思いはありますね。

──日菜太選手に勝ったあと、ペティ選手は完全に上昇気流に乗った感があります。

日菜太 僕ってそういう役が多いじゃないですか。
僕がアンディ・リスティに食われたらリスティは一気に上がっていった。
勝負ってわからないですよね。
僕も(いろいろな選手を)一杯踏み台にしてきたけど、逆にされる可能性もあるわけじゃないですか。
そこが格闘技の面白いところだと思いますけど。
いずれにせよ、いまの悶々とした思いをマイロフ選手に全てぶつけますよ。

○プロフィール
日菜太(ひなた)
クロスポイント吉祥寺
1986年08月26日生(28歳)
出身:神奈川県平塚市
身長:181.5cm
デビュー:2005年06月19日
タイプ:サウスポー
得意技:左ミドルキック
通算:戦績50戦35勝(13KO)15敗

■ ジェイアクア presents REBELS.34 × WPMF JAPAN
日時:3月4日 開場・17:30  開始・18:00
会場:東京・後楽園ホール

<WPMF世界スーパーフェザー級王者決定戦 3分5R>
SHIGERU(新宿レフティージム/WPMF世界暫定王者、元WPMF日本王者)
vs.
スターボーイ・クワイトーンジム(タイ/WPMF世界フェザー級王者、BBTVフェザー級10位)

<REBELSルール 70kg契約 3分3R(延長1R)>
日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者、GLORYライト級(70kg)6位)
vs.
ローマン・マイロフ [Roman Mailov](ウクライナ/レギオンジム/元W5 67kg級王者、元WPKA世界スーパーライト級王者)

<REBELS-MUAYTHAIフライ級王座決定戦 3分5R>
矢島直弥(はまっこムエタイジム)
vs.
松崎公則(STRUGGLE/元WPMF日本スーパーフライ級王者)

<REBELS-MUAYTHAI 72kg契約 3分3R(延長1R)>
T-98(クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONウェルター級王者)
vs.
ランボー・クラミツムエタイジム(タイ/クラミツムエタイジム)

<REBELS-MUAYTHAI ライト級 3分5R>
高橋幸光(はまっこムエタイジム/J-NETWORK&MA日本王者)
vs.
黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORK 3位)

<REBELS 61kg契約 3分3R(延長1R)>
不可思(クロスポイント大泉/Bigbangライト級王者、WPMF日本フェザー級5位)
vs.
琢磨(町田金子ジム/NJKFスーパーフェザー級3位)

<REBELS-MUAYTHAI スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)>
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/J-NETWORK 1位)
vs.
佐野貴信(創心會/RISEバンタム級(55kg)9位)

3・4『REBELS.34 × WPMF JAPAN』日菜太出陣、BLADEでMVP級活躍SHIGERUが世界戦、高橋幸光x黒田アキヒロ

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