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2015年1月24日にスウェーデン・ストックホルムで『UFC on FOX 14』が開催された。
メインイベントはアレクサンダー・グスタフソンとアンソニー・ジョンソンのライトヘビー級戦。グスタフソンは、UFC165で王者・ジョン・ジョーンズとタイトルマッチを戦い判定負けしたが、王者から「タフなファイター」と絶賛された。一方、ジョンソンは2014年7月の大会で、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラにパンチの連打を浴びせ1ラウンド44秒で完勝している。タイトル再挑戦を狙うグスタフソンにとって、強敵との対決となる。
スウェーデン国歌で入場したグスタフソン、母国での凱旋試合に決意がうかがえる。しかし、そのプレッシャーが大き過ぎたのか、試合は下馬評を覆し、ジョンソンが豪快勝利となった。スタンドでの攻防で強烈なジョンソンの右フックがさく裂。これでぐらついたグスタフソンにジョンソンが猛攻。最後はダウンして、グランドでバックを奪われ殴られるグスタフソン。レフェリーがストップし、ジョンソンのTKO勝利となり、ライトヘビー級王座挑戦権を得た。
そして、セミファイナルはダン・ヘンダーソンとゲガール・ムサシによるミドル級戦。44歳のダンヘンは、元PRIDE2階級制覇王者にして元ストライクフォース・ライトヘビー級王者のベテラン。もう一度頂点に輝くため、ライトヘビー級から階級を落としての出場となる。だが、ムサシも年齢こそ15歳下だが、DREAM2階級制覇王者にして元ストライクフォース・ライトヘビー級王者。拮抗したキャリアを持つ2人の戦いは激闘必至だ。しかし、試合はあっけなかった。前に出るヘンダーソンにムサシのカウンター右が炸裂。こめかみに食らってぐらつくヘンダーソンに襲いかかるムサシ。ヘンダーソンはダウンし、ムサシ、追撃のパウンド連打でレフェリーがストップ。ムサシが秒殺で完勝となった。
また、レスリング対決となったのはライアン・ベイダーとフィル・デイヴィスのライトヘビー級戦だ。共に似たタイプだけに、試合はスタンドで膠着、デイヴィスがテイクダウンを仕掛け、ベイダーが潰すという展開が続く。2Rにはデイヴィスがテイクダウンに成功するが、3Rは逆に、タックルを潰しバックをとってベイダーが上になる展開も。非常に接戦だっただけに、判定もスプリットとなり、ベイダーが勝利。僅差でベイダーが勝ちを得たようだ。
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■ UFC on FOX 14
日時:2015年1月24日
場所:スウェーデン・ストックホルム
<ライトヘビー級/5分5R>
○アンソニー・ジョンソン
1R 2分15秒 TKO
●アレクサンダー・グスタフソン
<ミドル級/5分3R>
○ゲガール・ムサシ
1R 1分10秒 TKO
●ダン・ヘンダーソン
<ライトヘビー級/5分3R>
○ライアン・ベイダー
判定 2-1
●フィル・デイヴィス
<フェザー級/5分3R>
○サム・シシリア
1R 3分26秒 KO
●アキラ・コロッサーニ
プレミアムカード
<ウェルター級/5分3R>
○アルバート・トゥメノフ
判定 3-0
●ニコラス・ムソーキ
<ウェルター級/5分3R>
○ケニー・ロバートソン
1R 2分42秒 KO
●スルタン・アリエフ
<フェザー級/5分3R>
○マクワン・アミルカーニ
1R 0分8秒 TKO)
●アンディ・オグル
<ライトヘビー級/5分3R>
○ニキータ・クリロフ
1R 1分24秒 ギロチンチョーク
●スタニスラヴ・ネドコフ
<ライト級/5分3R>
○マイルベク・タイスモフ
2R 0分38秒 KO
●アンソニー・クリストドゥロウ
<キャッチウェイト(149ポンド)/5分3R>
○マーサッド・ベクティック
判定 3-0
●ポール・レッドモンド
<ヘビー級/5分3R>
○ヴィクトル・ペスタ
判定 3-0
●コンスタンティン・エローヒン
<フライ級/5分3R>
○ニール・シーリー
判定 3-0
●クリス・ビール
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Text by 稲垣 收