翔・センチャイジム、インタビュー「ヤスユキに勝ったあとはREBELSライト級のベルトが欲しい」

「ヤスユキに勝ったあとはREBELSライト級のベルトが欲しい」

聞き手:布施 鋼治

──当初の予定では年末年始はオーバーホールする予定だったと聞きました。

翔 そうですね。でも、ヤスユキの名前を聞いたらおいしいと思ったので、受けることにしました。

──おいしいということは勝てる、と。

翔 そうですね。

──試合は、どんなイメージ?

翔 ゴリゴリ組んでいって。。

──ゴリゴリ。。面白い表現ですね。いま気づいたんですけど、左耳がカリフラワーのように膨らんでいますね。いつ頃から?

翔 2年くらい前ですかね。牧野(智昭)さんと毎日首相撲をやっていたらこうなりました(苦笑)。

──牧野選手って、長身でスーパーウェルター級の選手じゃないですか!

翔 上から覆い被される格好になりますからね。いまとなっては勲章ですよ。

──そもそも翔選手はなぜキックを?

翔 始めたのは20歳の時です。小学校の時に読んでいた「破壊王ノリタカ」のイメージがボヤ~ッと残っていたんですよ。あと深夜のテレビで全日本キックボクシング中継をやっていて、ランバーや小林聡さんの試合を見て「ああ、こういう世界もあるんだな」と思っていた。

──地元山形県酒田市でキックボクシングを練習する環境は?

翔 何もなかったですね。ボクシングジムがあるくらいで。

──地元でボクシングや空手をやろうと思ったことは?

翔 ボクシングや空手はみんな浅い年齢からスタートする選手が多いじゃないですか。僕なんかスタートが遅い。なので、「スタートが遅くてもトップに立てる競技は何か?」と考えたんですよ。総合もレスリングや柔道の下地を持っている選手が多いじゃないですか。

──なるほど。それでキックを選んだんですね。周囲に格闘技をやっていた人は?

翔 親父は昔ボクシングをやっていて、インターハイにも出ていました。ちょうど赤井英和さんの時代で、同じ大会に出たこともあって一緒に撮った写真も残っています。

──へぇ、意外にも父子鷹だったんですね。

翔 ただ父の現役時代を見ているわけではないので、母校で教えている印象の方が強い。

──息子にもボクシングをという思いはなかったんですかね。

翔 ちょっとはあったと思うけど、格闘技関係に進むのはいいと思ったんじゃないですか。

──センチャイ会長は翔選手の気持ちの強さをほめていました。それは父親譲り?

翔 そうかもしれませんね。

──ただ、以前在籍したジムでは成績が奮わず、一度故郷に戻っていますよね。

翔 ハイ。8勝2敗のあと、5連敗して8勝7敗になってしまったんですよ。辛かったですね。「俺はこんなものなのか」と落ち込みました。最終的には「もうダメだな。戻って職を捜そう」と決心して、酒田に戻りました。1年間は向こうで働いていたんですよ。

──そうだったんですね。

翔 その頃は脱格闘技で格闘技サイトも見ないように心がけていたんですよ。でも、なんか、スッキリしない部分があって「このまま中途半端で終わるのはイヤだな」とも思っていました。一応地元のアスレチックジムで身体は動かしていたら、親父が「もう一度やってみろ!」と背中を押してくれたんですよ。

──素敵なお父さんですね。センチャイムエタイジムを選んだ理由は?

翔 タイ人が教えているムエタイのジムでやってみたかったというのが一番ですね。

──センチャイ会長の指導方法はどこが優れいてる?

翔 やっぱり現役時代は一流でやってきた人なので、会長の言葉は素直に耳に入ってきますね。

──疑いようがないということですね。

翔 ハイ(キッパリと)。それに会長は自ら動いて例を示してくれるので覚えやすい。ミットも自分がまるで闘っているような感じで持ってくるので、ほかの人とは全然違う。

──ところで、「BLADE」(2014年12月29日、大田区総合体育館)でヤスユキ選手の試合を見た感想は?

翔 気迫が感じられなかった。パコーンとやって燃え尽きてしまったんですかね。残念でした。

──ヤスユキ選手はムエタイ都市伝説というニックネーム通り、ミステリアスな部分が多い。翔選手から見たら?

翔 まさにそうですね。やってみないとわからない。彼は相手が乗ってくるなら自分も乗る。そういうタイプなんじゃないですかね。俺がバチバチいけば、バチバチやってくるんじゃないですか。

──ヤスユキ選手が勝った試合と負けた試合、どちらを参考にしている?

翔 僕は勝った試合の方が参考になりますね。ただ、試合を見てもつまらないし、強くない。そうでもないんじゃないですかね。

──日本人と闘う時もタイ人と闘う時もファイトスタイルは同じ?

翔 相手が日本人だからといって変えるところはないと思うけど。。確かに日本人と闘う時には首相撲とヒジ打ちを使う頻度を上げているかもしれない。一方、タイ人と闘う時にはパンチの頻度を上げている。

──何ラウンドで決着がつきますかね。

翔 2月6日にはタイで試合が決まっているし、自分は疲れるのがあまり好きではないので、2Rで終わらせたいみたいなところはある。ヤスユキがポーンと倒れるのも楽しいのでは。

──ヤスユキ選手に勝ったら、国内での次の目標は?

翔 REBELSライト級のチャンピオンベルトが欲しい。ただ、チャンピオンの小川(翔)君には興味はない。ベルトがほしいだけです。まあ、ヤスユキに勝てば、自然とタイトルマッチにつながっていくんじゃないですかね。

──国内でヤスユキ選手以外に興味のある選手は?

翔 ヤスユキ以外だったら梅野(源治)しかいないでしょう。機運が高まれば、やりたいですね。梅野は「もう日本人は・」と発言しているので、周囲が僕と梅野の試合を見てみたいと思わせるところまで自分を高めるしかないでしょうね。

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○プロフィール
翔・センチャイジム
しょうた・せんちゃいじむ
1982年10月24日生まれ(32歳)
山形県酒田市出身
身長174cm
2006年2月18日デビュー
タイプ=サウスポー
タイトル=ムエタイオープンライト級王者、元NJKFライト級王者
通算戦績43戦23勝(12KO)17敗3分

■ ジェイアクア presents REBELS.33
日時:1月25日(日) 13:30 開場 14:00 開始予定
会場:東京・ディファ有明
主催:株式会社Def Fellow
協賛:株式会社ジェイアクア、株式会社Tカンパニー、BLOW、株式会社明成、株式会社F.C.C.、有限会社TLS、SurpasS、SACRED FORCE

<REBELS-MUAYTHAI 61kg契約 3分5R>
ヤスユキ(Dropout/<REBELS-MUAYTHAIスーパーフェザー級王者、元NKBライト級王者)
vs.
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ムエタイオープン・ライト級王者、元NJKF王者)

<REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R>
水落洋祐(はまっこムエタイジム/王者)
vs.
ハチマキ(PHOENIX/挑戦者)

<REBELS 65kg級(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)>
UMA(K&K BOXING CLUB/王者)
vs.
中田裕市(クロスポイント古河/6位)

<REBELS-MUAYTHAI 67kg契約 3分5R>
T-98(クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONウェルター級王者)
vs.
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム)

<REBELS-MUAYTHAI ライト級 3分5R>
黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/<REBELS-MUAYTHAI 3位、元J-NETWORK王者)
vs.
加藤剛士(WSRフェアテックスジム/WPMF日本スーパーライト級王者)

<REBELS-MUAYTHAI バンタム級 3分5R>
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/<REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級2位、元<REBELS-MUAYTHAIフライ級王者、REBELS 52.5kg級1位)
vs.
片島聡志(WSRフェアテックスジム/元WPMF日本スーパーフライ級王者)

<REBELS 55kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)>
工藤政英(新宿レフティージム/J-NETWORKフェザー級3位)
vs.
鈴木真彦(山口道場/INNOVATIONスーパーバンタム級8位、DEEP☆KICK 55kg級王者)

<REBELS 55kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)>
大出剛生(クロスポイント古河)
vs.
小野剛史(SFKキックボクシングジム/J-NETWORKバンタム級8位)

<REBELS 62.5kg級 3分3R>
♂刈る。(PHOENIX)
vs.
高野浩二(ラビットカラテ)

<REBELS 61kg契約 3分3R>
小田遼太(SFKキックボクシングジム)
vs.
白井達也(大誠塾)

<REBELS-MUAYTHAI(肘無し)ライト級 3分3R>
岡田ピロキ(クロスポイント吉祥寺)
vs.
細野裕希(NEXTLEVEL渋谷)

<REBELS フライ級 3分3R>
酒井柚樹(はまっこムエタイジム)
vs.
下野魁仁(新宿レフティージム)

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