(C)New Stream

　2014年10月31日にロシア・モスクワで『New Stream』が開催された。この大会は新しい格闘技の大会で、MMAとキックの混合大会となっており、ロシアをはじめ東欧系のメジャー選手が参戦している。

　メインは、ロシアのヘビー級の雄であるコスタンチン・エローヒンが、アメリカのデイブ・ハッカバと対戦した。エローヒンは、現在8連勝中でデビュー戦で1敗しただけで、あとは連勝を続けており、勝利した相手には、日本のIGFでも活躍しているブレット・ロジャースや、プライドでも活躍したソクジュというメジャー選手も含まれており、いずれはUFCなど北米メジャーと契約するのではと言われている。対するハッカバは、あの日本でも人気の高かったK-1黄金期スター、レイ・セフォーとWSOF4で対戦して、TKO勝利。セフォーを引退に追い込んでいる選手だ。しかし、試合はあっけなった。エローヒンがスタンドでプレッシャーをかけパンチラッシュ。下がるハッカバを追い詰め、エローヒンの左がハッカバの顎をとらえ見事にKO。エローヒンが満点の勝利でMMA9連勝となった。

　セミファイナルでは、M-1でも活躍したシャミル・ザフロフがブラジルのルイス・リカルド・シモンズを相手に、倒してパウンドでTKO勝利。ロシア連勝で会場を沸かせた。

　また、キックルールで注目されたのが、欧州で精力的に活動するキック団体「スーパーコンバット」のエース格であるセバスチャン・チオバヌとWKN世界ヘビー級王者などいくつも王座を奪い、MMAデビューまで行い見事に勝利したロシアの若武者、ウラジミール・ミネフが対戦した。試合はミネフが地元の声援を受けて圧倒。1Rから積極的にキックも混ぜて攻撃するミネフ。2Rには、右アッパーでチオバヌからダウンを奪い、続けざまにパンチラッシュでチオバヌは棒立ち。レフェリーがスタンディングダウンでストップし、ミネフが見事にTKO勝利を飾った。

■　New Stream
日時：2014年10月31日
場所：ロシア・モスクワ

＜MMAルール　ヘビー級＞
○コンスタンチン・エローヒン
　1R KO
●デイブ・ハッカバ

＜MMAルール　ウェルター級＞
○シャミル・ザフロフ
　2R TKO
●ルイス・リカルド・シモンズ

＜K-1ルール　ヘビー級＞
○ウラジミール・ミネフ
　2R TKO
●セバスチャン・チオバヌ

電子書籍版はマット界舞台裏11月13日号武藤W1王者GFW新日Hナイマン追悼Vマクマホン矢野啓太PanK1外人に掲載されました。

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