10・17『ベラトール 129』『Legacy FC 36: East vs. Lewis』速報

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 2014年10月17日にアイオワ州カウンシルブラフスで『ベラトール 129』が開催された。
 今大会のメインはポール・ブラッドリーとジョシュ・ニアーの一戦だ。共にUFC参戦経験があり、リリースされ、ローカル大会を経てベラトールと契約している。共にベラトールで王座を奪い名をあげたいところだ。試合はブラッドリーが圧勝。テイクダウンを奪いグランドで上をキープする展開が続き、文句なしの判定勝利となった。もっとも、グランドでの攻防が続いた為、会場からはブーイングが飛んでおり、勝利しても、こうした戦法をベラトールの現体制が評価するかは疑問が残る。

 また、セミファイナルでは、当初、日本でも活躍した知名度の高い、“マッスル・グレートブリテン”ジェームス・トンプソンとUFCでは人気者キンボ・スライスとの対戦もある、“アサシン”ヒューストン・アレキサンダーという知名度の大会2人が対戦予定だったが、直前にトンプソンが怪我で欠場。代打としてヴァージル・ズウィッカーが抜擢された。試合は、地元(イリノイ出身で会場のアイオワとは近い為)のアレキサンダーに圧倒的な声援。その声援を受けて1Rから浴びせ倒すようにテイクダウンに成功したアレキサンダー。しかし、その後、こう着。2Rも時間がかかったがなんとかテイクダウン、3Rもテイクダウンしたアレキサンダーだが、ここで、頭突きという反則を犯してしまう。この減点が判定に響き、結果はなんとドロー。アレキサンダーは痛い星を落としたようだ。

■ ベラトール 129
日時:2014年10月17日
場所:アメリカ・アイオワ州カウンシルブラフス

<ウェルター級>
○ポール・ブラッドリー
 判定 3-0
●ジョシュ・ニアー

<キャッチウェイト(215ポンド)>
△ヴァージル・ズウィッカー
 ドロー
△ヒューストン・アレクサンダー

<ウェルター級>
○アンドレ・サントス
 判定 3-0
●ジェイムス・テリー

<ミドル級>
○ジョシュ・ヴェデポ
 3R 2分27秒 TKO
●ダヴィン・クラーク

 2014年10月17日にニューメキシコ州アルバカーキで『Legacy FC 36: East vs. Lewis』が開催された。メインでは、このレガシーFCで王座を奪った実績でUFCと契約したデリック・ルイス(レガシーFCやRFAは団体の規模が違うので、契約選手にUFCからのオファーがあれば快く送り出してくれる)が返上したヘビー級王座決定戦が行われた。コーディ・イーストとヴァーノン・ルイスというローカル大会で実績を積んだ2人が王座決定戦に抜擢された。MMAの老舗団体KOTCで連勝を重ねて抜擢されたイースト、ゴリラの様なこわもての黒人でありながら、なんとヘウソン・グレイシー(エリオの次男)の門下生であるルイス。会場は、地元なのかイーストに声援、ルイスにブーイングが飛んでいた。試合は、ヘビー級らしく迫力満点。シャープな打撃でたたみ掛けるイーストが優勢。ルイスもパワーがあるので一発当たればという打撃で反撃してくるも、精度はイーストの方が上。最後は、金網際で棒立ちになったルイスにパンチラッシュで仕留めたイースト。ルイスがダウンすると同時にレフェリーがストップし、イースト完勝で新王者に輝いた。

 また、セミファイナルには、フライ級王座決定戦が行われ、WEC、UFCと渡り歩き北米軽量級の雄、ダマッシオ・ペイジが登場。地元ニューメキシコ州という事もあり、ものすごい歓声を受けていた。対戦相手のブライアン・ホールもベラトールで活躍した実力者で、試合開始直後は鋭い打撃で襲ってきたが、ペイジは上手くかわし、逆に強烈な右フックをホールの顎に炸裂させた。これでホールは完全に大の字で失神KO。ペイジは地元ファンの前で最高の勝利を飾った。ペイジはUFC復帰をアピール、会場は大きな歓声に包まれた。

Legacy FC オフィシャルホームページ

■ Legacy FC 36: East vs. Lewis
日時:2014年10月17日
場所:アメリカ・ニューメキシコ州アルバカーキ

<ヘビー級王座決定戦>
コーディ・イースト
ヴァーノン・ルイス

<フライ級王座決定戦>
○ダマッシオ・ペイジ
 1R 1分48秒 KO
●ブライアン・ホール

<フェザー級>
○ドナルド・サンチェス
 判定
●チャールズ・チークスⅢ

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