ティト・オーティスが引退試合で一本勝ち!ベラトール170+タイタンFC43

(C)Bellator

 1月21日(現地時間)にカリフォルニア州イングルウッドで『Bellator 170: Ortiz vs. Sonnen』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、毎大会、生放送も開始され盛り上がっている。
 今大会はベラトール2017年最初の大会にして、いきなりビッグマッチをぶつけてきた。メインでは、あの元UFCライトヘビー級王者、人気者ティト・オーティスと、これまた元UFC、毒舌で絶大な人気を誇ったチェール・ソネンが一騎打ちを行った。共にUFCから移籍してきたレジェンド戦士、人気と知名度は他のファイターより群を抜いている。試合前の舌戦も壮絶で、ソネンが激しくオーティスを攻撃してきた。しかも、この試合はオーティスの引退試合になる事も発表され、試合前に国歌斉唱まで行われた。試合は、テイクダウンにきたオーティスをソネンがギロチンで捕らえるが、オーティスは凌ぎ、逆にマウントを奪う。そしてバックに回ったオーティスがソネンにチョーク。強引に締め上げるオーティスにソネンが遂にタップ。引退試合を有終の美で飾ったオーティスは、改めて引退を宣言し、関係者やファンに感謝を述べた。

 セミファイナルでは、ポール・デイリーが、ブレナン・ワードと対戦した。鳴り物入りでベラトール入りしたデイリーに対し、長年ベラトールで活躍してきたワードという図式で盛り上がる事、必至だ。試合はワードが攻めるも、デイリーがバックブローから、飛び膝蹴りを決めて逆転のTKO勝ち。ワードは試合後も起き上がれず、衝撃的なデイリーのKO勝利となった。

 また、ハレック・グレイシーが、桜庭和志に勝利してから約7年のブランクでMMA復帰。日本とフランスのハーフである加藤久輝と対戦した。ハレックは近年、メタモリスなどプロモーター活動に専念しており、MMAから遠ざかっているのが、どう影響するのかが注目された。試合はお互いに警戒してスタンドで距離を取る展開が続く。3Rこそハレックが遂にテイクダウンに成功しマウントポジションまで奪う猛攻を見せたものの、スタンドで有利だった加藤が1、2Rを僅差で奪っていた為、加藤の判定勝ちとなった。

■ Bellator 170: Ortiz vs. Sonnen
日時:2017年1月21日(現地時間)
会場:アメリカ・カリフォルニア州イングルウッド、フォーラム

<ティト・オーティス引退試合 ライトヘビー級>
○ティト・オーティズ(米国)
 1R 2分3秒 リアネイキドチョーク
●チェール・ソネン(米国)

<ウェルター級>
○ポール・デイリー(英国)
 1R 2分27秒 KO
●ブレナン・ワード(米国)

<ミドル級>
○加藤 久輝(日本)
 判定 3-0
●ハレック・グレイシー(ブラジル/米国)

<フェザー級>
○エマニュエル・サンチェス(米国)
 判定 2-0
●ジョージ・カラカニヤン(米国)

<キャッチウェイト(161ポンド)>
○デリック・カンポス(米国)
 判定 3-0
●デリック・アンダーソン(米国)


(C)Titan FC

 1月21日(現地時間)にフロリダ州コーラルゲーブルスで『Titan FC 43: Torres vs. Nobre』が開催された。
 UFC、ベラトール、WSOFに次ぐ北米第4のメジャー団体となっているタイタンFCは全米生中継だけでなく、UFCファイトパスでも中継されている。その為か、UFCの大会と同日同時刻に重ならない様に開催されるようになった。一応、他団体ではあるが、ベラトールの様にUFCと敵対している訳ではなく、協力体制という感じだ。
 今大会は、メインにフライ級王座戦が組まれ、王者ホゼ・トーレスが、ペドロ・ノブレの挑戦を受けた。トーレスはキック、ムエタイ王者としてアマチュアMMAで14勝無敗でタイタンFCでプロデビュー。4戦全勝で王者になっている。田椅子ノブレはブラジルローカル大会で実績を積みUFC入りするも、問題を起こしてリリースされタイタンFCに転戦してきたファイターだ。試合は、スタンドでの打撃戦となり、打ち合いの中、トーレスの右フックでノブレがダウン。なんとか立ち上がったものの、続くトーレスのアッパーでノブレは崩れ落ち、パウンド連打でレフェリーがストップ。トーレスがTKO勝利で王座防衛を果たした。

■ Titan FC 43: Torres vs. Nobre
日時:2017年1月21日(現地時間)
場所:アメリカ・フロリダ州コーラルゲーブルス

<フライ級王座タイトルマッチ>
○ホゼ・トーレス(王者/米国)
 1R 1分26秒 TKO
●ペドロ・ノブレ(挑戦者/ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
○マイケル・キニョネス(米国)
 判定 3-0
●カイオ・ウルグアイ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
○ヴァウジール・アラウージョ(ブラジル)
 1R 4分26秒 ギロチンチョーク
●プレストン・パーソンズ(米国)

<ライト級/5分3R>
○マット・フレヴォラ(米国)
 判定 3-0
●ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
○アンデウソン・ハッチンソン(米国)
 2R 2分11秒 リアネイキドチョーク
●ブルース・ルッチメディアル(米国)

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