『CHAKURIKI 13 』激闘! 大和ヒロシ逆襲ならずもプロレス軍2勝でチャクリキ軍と痛み分け!!

 大和ヒロシ逆襲ならず! 『日本骨髄バンクチャリティ CHAKURIKI 13』のサブタイトルに名を冠された大和ヒロシ、グラップリング王座戴冠の野望は1R、残り時間0秒で潰えた。チャクリキ軍vs.プロレス軍の対戦は2-2のドローとなった。

 極真会館拳武會・藤井将貴がキックデビュー戦での鮮烈なTKO勝ちを受け、チャクリキ軍vs.プロレス軍は椋汰vs.田馬場貴裕のMMAマッチで開戦。
 体格で勝る田馬場貴裕は押し気味に試合を展開するが、組み合っての膝蹴りがまともにローブローとなって堪らず悶絶。プロレスラーとしての意地で試合を再開したものの、さすがに脚が思う様に前に出なくなる。しかし2R終盤には回復して再び打撃で圧倒、3-0の完勝でプロレス軍が先勝となった。

 続くは、木原リングアナから
「気がつけば佐野」
 と、多団体男ぶりを称えられて佐野直が登場し、対するは、チャクリキ武湧会の曽根修平。佐野はこの日昼の『〜Girls Bravo 2〜』では佐藤綾子の凶器攻撃にクレームをつけるなど、女子格選手のセコンドで大車輪の活躍。さらに『CHAKURIKI 13』第1、第3試合のプロレスマッチでもセコンドとして登場し、
「大丈夫なのだろうか」
 と心配していたのだが、その不安的中の壮絶な玉砕TKOとなった。

 1-1に持ち込まれたプロレス軍、副将は、GLEATで和風ヴォルク・ハンの異名を持つ飯塚優。対するは、グレイシーバッハ姫路の安楽ホドリゴ。序盤、飯塚優はホドリゴに再三極められかかるが、必死に振りほどいて脱出すると、リーチを活かしてマウントポジションを取り、狙いすましたパンチを打ち込む。ボディと顔面のガード二択を迫られたホドリゴは、防ぎきれずにグロッキー状態となり、レフェリーが試合を止めた。

 これで負けのなくなったプロレス軍は、勝利を大将の大和ヒロシに託す。自身のリベンジがテーマとなった大会だけに、是が非でも勝ちたい大和ヒロシはお馴染みの入場テーマを「チャクリキ」バージョンに変えての熱唱で登場。対するは、弟を眼前で血の海に沈められた絶対王者、安楽ヂエゴ。

 プロレス軍の勝利の為に果敢に攻撃を仕掛ける大和ヒロシだが、王者・安楽ヂエゴは冷製に対応、優位な体制に持ち込む。不利を見てとったセコンドから、
「このラウンドは我慢」
 の声がかかり、大和ヒロシも必死のディフェンス。残り10秒の木槌が鳴り、逃げ切ったかと思われた矢先、一瞬の隙を突いた安楽ヂエゴが逆十字の態勢に入り、腕が伸びきったのを見たレフェリーが即座にストップ。残り時間0秒で無念の敗戦に大和ヒロシの慟哭が会場に響いた。

甘井もとゆき代表は、プロレスをしながらリアルファイトに向けてコンディションを整えてきた4選手を労い、
「プロレスラーは本当に強いんです! 」
と断言、大会を締めた。

 首都圏で興行戦争となったこの日、プロレスvs.格闘技の昼夜興行で勝負したチャクリキ・甘井もとゆき代表。21世紀に入りプロレスは、格闘技の後塵を拝した00年代、別の道を歩む事で束の間の反映を食んだ10年代を過ごしてきた。そして2020年代、チャクリキ・甘井もとゆき代表が、再びプロレスに強さを取り戻していく。そう予感させる新宿の夜となった。

■ 日本骨髄バンクチャリティ CHAKURIKI 13 大和ヒロシの逆襲
日時:9月23日(木祝) 開始18:30
会場:東京・新宿FACE
観衆:450人(主催者発表)

<メインイベント チャクリキ軍vs.プロレス軍 ICO認定グラップリングウェルター級選手権試合 5分3R>
[王者]
○安楽ヂエゴ(76.8kg)
 1R 5分00秒 TKO
●大和ヒロシ(76.3kg)
[挑戦者]

<セミファイナル チャクリキ軍vs.プロレス軍 MMAマッチ74.0kg契約>
●安楽ホドリゴ(73.7kg)
 1R 4分59秒 TKO
○飯塚優(73.0kg)

<第6試合 チャクリキ軍vs.プロレス軍 キックマッチ 75.0kg契約>
○曽根修平(72.5kg)
 1R 0分52秒 TKO
●佐野直(73.7kg)

<第5試合 チャクリキ軍vs.プロレス軍 MMAマッチ 95.0kg契約>
●椋汰(83.6kg)
 判定 0-3(18-20、18-20、19-20)
○田馬場貴裕(92.7kg)

<第4試合 極真会館拳武會藤井将貴キックデビュー戦 ヘビー級 3分3R>
○藤井将貴
 1R 1分11秒 TKO
●天承山

<第3試合 プロレスリング3WAYマッチ 15分1本勝負>
○鈴木悟
 8分10秒 足四の字固めリバース
●菊タロー
※もう1人はノブハヤシ

<第2試合 キックマッチ アマチュア 58.0kg契約>
△竹添翔太(57.5kg)
 ドロー ジャッジ三者共19-19
△中村一愛(58.8kg※再計量クリア)

<第1試合 異種格闘技戦10分1本勝負>
○相澤宏使
 5分18秒 TKO
●タイガー木原

※全カード詳報は電子書籍版『週刊ファイト』10月7日号に掲載


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